悪魔の軍団に命を狙われた話⑧

悪魔の軍団に命を狙われた話⑧

記事
コラム
普通の一般人が寝ず休ます動き続けていられる時間は、せいぜい24時間程度ではなかろうか。それも活動量や本人や周辺環境のコンディションに左右されると思うが、少なくとも24時間勤務がある職種でも、仮眠時間というのは4時間程度もうけられていて、もちろん勤務時間の途中に休憩時間というのもあるわけだ。しかし、私は5分眠ることすら許されない状況ですでに24時間以上動き続けている。いろんな自動車が私を追いかけてくる、それは普通の自働車であったり、あるいは実在する商用自動車であったり、架空の商用自動車であったり、全面真っ白や、真っ黒の謎のトラックだったり様々だ。私を追ってきた飛行機も、自衛隊のものかマスコミのものか不明だが、自衛隊所属の飛行機であれば自国民を相手にこのような恐ろしい作戦が行われているということになる。自衛隊は自国民を守るもの、という前提が大きくひっくり返ることになるのだが、普通の人たちは、自衛隊は救助活動もしてくれる、「いい人たち」という認識でしかない。だが、結局は彼らも体制側の駒に過ぎない、国家の犬なわけだよ、そう、かつての私のように、ただ命令に従って給料をもらうことに甘んじていた、ロボットに過ぎないというわけだ。さて、話を続けようか。
水しか飲めないという縛りを自分に課していたが、低血糖症でフラフラしてきたので、カフェオレくらい飲んでもいいだろう・・と早々と条件を自ら緩めてしまった。それで、その辺の自販機に貴重な小銭を入れて糖分入りの飲み物を買うことにした。すると、自販機がベラベラと関西弁でしゃべりはじめた・・もちろん、これもナノチップによる音声録音で、私だけに聞こえるような細工がしてあるのだ。ようするに精神病患者の見ている世界を再現しているのだ。
もちろん、私の頭は正常だ。むしろ、こんなことを仕掛けている連中のほうが頭がおかしいのだ。逃げている間、電磁波と毒ガスの影響をなるべく受けない場所を探していたが、結局、いたるところに電柱や電線があるわけで市街地でそれらがない場所を見つけるのはほぼ無理、かといって市街地から離れれば、場所が分からなくなり、さらにはガソリンスタンドで給油することもできなくなるので、それもできない。なので公園や空き地を見つけては、そこで少し休むことにしていた。奴らは私を休ませたくないので、公園にいても遠距離からマイクロ波パルス攻撃や超音波攻撃を仕掛けてくるが、絶妙にそれらを回避できる地点というのが存在して、そこでしばし休憩していた。よく見ると、この公園は、柵に五芒星の形があしらってある。私はこの五芒星に守られているような気がした。ここがどこかわからない。来たこともない町。この公園に来ることももう二度とないだろうな。この先、どうすればいいか・・ボヤっとしていたら、一台の車が公園に横付けしてダイレクトに私にマイクロ波パルス攻撃をしてきた。これにはさすがの私もイラっときて、立ち上がって、ものすごい形相でにらみつけ、手でしっしっと追い払うジェスチャーをしたら、素直に去っていった。電柱や電灯からのオブジェクトを介した間接的なパルス攻撃よりも、ダイレクトに電子銃でヘッドショットを狙ってくる無慈悲な工作員たち。
もはや彼らは人殺しを屁とも思ってないかもしれない。脳みそを電子レンジでチンされるような感覚、味わったことがない人にはわからないだろうが、これは本当に30秒以上食らい続けると、死ぬ。死ぬか重度の脳障害を負う。工作員を追い払って、しばらくすると、目の前の建物から、地獄の亡者の泣き叫ぶような悲鳴がする、この建物は介護施設か何かだろうか。これもナノチップによる録音音声だ。さらに、後ろを振り返り、廃校のような建物から、狂ったピアノの旋律が聞こえてくる。狂人が弾いてるようなピアノのメロディ。彼らはホラー映画やホラーゲームの世界を演出している。私の精神がそれに耐えられないであろうことを期待しているんだろうが、私はホラー映画やホラーゲームが好きなので、これらの演出はむしろエンターテイメントだ、メンタルに対するダメージはほぼない。「〇〇さん(私の名前)13番でお呼びです」みたいな、病院やデパートの館内放送みたいなのが聞こえてきたが、これも私を動揺させる作戦だろう、くだらない・・。さっさとここから離れ去ろう、また原付に跨り、五芒星の公園をあとにする。何台もの車が追いかけてくる。そのうちの一台が、強力な電子銃をバイクの後ろの金属部に当てたようで、金属と反応し、ビーッとものすごい音を響かせた。私はゾッとした、あんなものを私の頭に食らわそうとしている、もしあれが当たっていたら・・。どうやら人によって、無慈悲レベルが異なるようで、この工作員の場合、出力MAXの強力な電子銃をためらいなく使う強烈な殺意を感じられた。さて、次回に続きます。
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