機械式駐車場、車がないから関係ない、とはならない

機械式駐車場、車がないから関係ない、とはならない

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コラム
「うちは車を持っていないので、駐車場のことは関係ないですよね」。

マンション相談ではこう思われている方がほとんどです。

ですが実際は、車を持たない方も駐車場の会計状況によって、毎月の管理費・修繕積立金という形で間接的に負担していることがあります。

今回はその仕組みと確認すべきポイントを解説します。

■ 「駐車場は車を持つ人だけの話」という思い込み


正直、これは無理もないと思っています。

駐車場の維持費は、駐車場を使っている人が払っている駐車料金で賄われている、と考えるのが自然だからです。

実際によくあるのが、修繕積立金が相場よりだいぶ高いことに気づいていても、その原因を「工事費が高騰しているから」「マンションの仕様が良いから」だと思い込んでいるケースです。

本当の原因を突き止められないまま、なんとなく納得できない金額を払い続けている、という状況になっています。

唯一驚かれるのは、理事を経験してマンションのお金の流れを実際に把握している方です。

「今まで払ってきたお金の中に、自分には関係のない施設の費用が含まれているとは思っていなかった」と言われたことがあります。

■ 実は、車を持たない人も「駐車場の赤字」を負担している


機械式駐車場という設備の特徴は、使われていなくても費用が発生し続けることです。

空き区画が増えても、定期点検や法定検査、老朽化した部品の交換、将来必ず必要になる更新工事の費用は、ほとんど減りません。

一方で、空き区画が増えれば、駐車場使用料としての収入は減っていきます。

この収支バランスが崩れると、その赤字分は、管理費や修繕積立金という、区分所有者全員が負担する費目で補填されることになります。

車を持たない人であっても、マンション全体の駐車場の稼働状況次第で、間接的にその赤字を負担していることになるんです。

■ そもそもなぜ機械式駐車場が作られたのか


機械式駐車場は、建築時の「附置義務」(条例で一定台数の駐車場設置が義務付けられる制度)によって作られることが多い設備です。

「車離れが進んでいるから需要も減っているはず」と単純に思われがちですが、実務者として見ていると、この予測はそう単純ではありません。

都心の駅近マンションでもファミリー層が多ければ車のニーズは根強くありますし、単身者・DINKs層が多いエリアでは需要はぐっと下がります。

数十年単位での需要予測は非常に難しく、外部の利用者に区画を貸し出しているマンションもあるのが実情です。

【まとめ】


機械式駐車場は、車を持っている人の設備だと思われがちですが、実際には区分所有者全員の財政に関わる設備です。

車を持っている方は駐車場の台数と空き待ちの人数を、車を持っていない方は稼働率・収入・費用のバランスを確認しておくことをおすすめします。

ご自身が検討している物件の駐車場会計が気になる方は、URLを送っていただければ、こうした観点も含めて一緒に確認するここなら内のサービスもご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。


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