むかしむかし…あるところに

おじいさんとおばあさんが

おおきなお屋敷　どこまでもつづく広いお庭のなかで

ふたり仲良く暮らしておりました。

おじいさんとおばあさんには　子どもがおらず

おじいさんに先立たれたあとの　おばあさんは

ひとり

そのおおきなお屋敷と広いお庭の手入れをするのが

だんだんとできなくなり・・・

やがてはお外に出ることすらも　おっくうになってきてしまいました。

屋敷もお庭もみるみる荒れ放題

どうしようもなく　

困り果てるばかりの日々でした。

そんなところに

人づてに頼まれた　ひとりの青年が

たくさんの仲間と子どもたちを連れて

お庭の竹やぶの間引きにやってきました。

土をほり　水の流れと　風の通り道

大地に空気をふきこむと

あらあらふしぎ…

さっきまでのどんより曇り空が一転

お天道さまが　あらわれたじゃありませんか

朽ちていた草花たちも

みるみる元気を取り戻し

きらきら　光り輝きはじめました

なんと美しい風景でしょう

さびしかった　広いお庭に

子どもたちの笑い声まで　響き渡るようになりました

お家にこもりがちだった　おばあさんは

仲間たちや子供たちが楽しそうに遊ぶ姿や声を聴き

よいしょ・・・と重い腰をあげ　

お外に出てきてくれるようにまでなったのです

裏庭に流れる川から　水を運び

お庭の木を集めて　火をおこし

きった竹で器をつくりました

ひとりさびしかった　おばあさん

久しぶりにみんなでたのしく　ご飯を食べました。

おばあさんの喜ぶ笑顔をみることができました

＊＊＊

自然との対話をとりもどすとよいでしょう。

どんなことがあっても

自然の霊気は　

まるで先祖たちの呼び声のように

心を癒し　身体を清め

ほんらいの自分自身へと導いてくれることでしょう

そして

自然の霊気は　

わたしたちに果てしないエネルギーを

ふたたび体内に灯してくれることでしょう。

愛と平和が

これからもずっと

繋がり続けることをねがっています…♡

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さあ　

また次の再生へ　出発です！

もし私が

すべての子どもたちの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら

世界中の子どもたちに生涯きえることのない

「sense of wonder   神秘さや不思議さに目をみはる感性」

を授けてほしいとたのむでしょう。

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