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WEB・グラフィックデザイナーのノマキエデザインです。
チラシのデザインというと、色や写真、イラストなどを組み合わせて、見た目を整えていくイメージがあるかもしれません。
もちろん、色はデザインの印象を左右する大切な要素です。
ですが、私はチラシ制作の際、最初から全体の配色を決めずに、白・黒・グレーを中心とした「モノクロラフ」から作り始めることがあります。
今回は、その理由についてお話しします。
まず確認したいのは「何を、どこに置くか」
チラシには、タイトル、説明文、写真、イラスト、連絡先など、さまざまな情報が入ります。
その中で最初に考えたいのは、どの情報を目立たせ、どの順番で読んでもらうかということです。
例えば、
・一番伝えたい言葉は何か
・説明文は読みやすい位置にあるか
・写真やイラストは何を補足するために使うか
・問い合わせ先は見つけやすいか
といった点です。
色をつける前に情報の配置を考えることで、チラシ全体の構成を確認しやすくなります。
モノクロラフでも、写真やイラストはカラーの場合がある
ここでいう「モノクロラフ」は、必ずしもすべての要素を白黒にするという意味ではありません。
私の場合、文字や背景、図形などは白・黒・グレーを中心に組み立てますが、外部素材の写真やイラストは、カラーのまま配置することもあります。
素材の色を変更することが目的ではなく、まずは全体の情報配置や構成を確認することが目的だからです。
完成時の配色が決まっていなくても、どこに何を配置するかは検討できます。
色がつくと、印象に目が向きやすくなる
最初からカラーで制作すると、依頼者の方も「この青が好き」「もう少し明るい色がいい」など、配色に目が向きやすくなります。
それ自体は悪いことではありません。
ただ、まだ情報の配置や優先順位が決まっていない段階では、色の好みについて検討する前に、確認しておきたいことがあります。
例えば、タイトルが十分に目立っているか、説明が詰まりすぎていないか、連絡先まで自然に視線が流れるか、といった点です。
モノクロラフを使うと、色の印象に引っ張られすぎず、情報の構成について話し合いやすくなります。
早い段階で依頼者に確認してもらいやすい
モノクロラフを使う理由には、制作途中の段階で、比較的早く依頼者の方に見ていただけるという利点もあります。
最初から配色や細かな装飾まで作り込もうとすると、その分、初回の確認までに時間がかかることがあります。
一方、まず文字や素材の配置を組み立てる方法なら、色や装飾を仕上げる前に、全体の方向性を共有できます。
私自身、できるだけ早い段階で構成を見ていただき、方向性に大きな認識違いがないか確認したいと考えています。
ただし、モノクロラフであれば必ず制作時間が短くなる、というわけではありません。案件の内容や素材の状態によっても変わります。
実際の制作でも、段階を分けています
最近担当したチラシ制作でも、まずは文字や図形、イラストの配置を中心に全体の構成を組み立て、確認する工程を設けました。
その後、配置の方向性が決まってから、配色の検討へ進んでいます。
この方法のよいところは、依頼者の方にも「今は何を確認してほしいのか」が伝えやすいことです。
モノクロラフの段階では、主に情報の配置や文章の見せ方を確認します。
配色の段階では、色による印象や、強調したい部分の見え方などを確認します。
一度にすべてを判断していただくのではなく、確認内容を分けることで、制作途中のやり取りも整理しやすくなります。
モノクロだけで判断できないこともある
もちろん、すべてのチラシをモノクロから作る必要があるわけではありません。
企業のブランドカラーが決まっている場合や、写真・色そのものが重要な役割を持つ場合など、最初からカラーで検討した方がよいこともあります。
また、モノクロで見やすくても、カラーにしたときに文字と背景の区別がつきにくくなる場合があります。
そのため、モノクロラフで構成が確認できたとしても、配色後には改めて読みやすさや情報の優先順位を確認します。
モノクロラフは、完成を保証するものではなく、制作途中の判断をしやすくするための方法の一つです。
まとめ|色を決める前に、考えておきたいことがある
チラシ制作では、色を選ぶことも大切ですが、それ以前に「何を伝えたいのか」「どの順番で読んでほしいのか」を整理することが重要です。
私は、その確認方法の一つとして、モノクロラフを活用しています。
最初から完成した見た目を目指すのではなく、情報の配置、配色、細かな調整と段階を分けて考える。
そうすることで、依頼者の方と確認する内容を共有しながら、目的に合ったチラシへ近づけていきたいと考えています。