追いかけられる夢を見たときに|逃げたことを、責めないでください

追いかけられる夢を見たときに|逃げたことを、責めないでください

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目が覚めたとき、心臓だけが先に起きている。

何に追われていたのかは、もうぼんやりしている。 それなのに、足が思うように動かなかった感じだけが、はっきり残っている。

そして起きてすぐ、検索してしまう。 「追いかけられる夢 意味」と。

そこで出会うのは、たいていこういう言葉です。 「逃げていることがある証拠」「向き合うべき課題がある」。

わたしは夢読みタロット鑑定師の月白(つきしろ)と申します。 今日はこの夢について、少し違う角度からお話しさせてください。

まず、眠りのことをひとつだけ
夢の意味に入る前に、現実的なことを先に置かせてください。

怖い夢は、そのときの眠りの状態にかなり左右されると言われています。 睡眠不足や不規則な生活、強いストレス、お薬の影響で増えることもあるそうです。

ですので、もし次のような状態が続いているようでしたら、 夢の意味を調べるより先に、相談できる場所があります。

週に何度も怖い夢が続いて、眠ること自体がこわい
夜中に何度も目が覚めて、そのあと眠れない
日中の仕事や家事に、はっきり支障が出ている
こうした状態には「悪夢障害」という名前がついていて、 精神科・心療内科・睡眠外来で相談できると聞いています。

占いは、その代わりにはなりません。 昨日はよく眠れましたか、というところから確かめてみてください。

そのうえで、「たまに見る」「今回のは妙に印象に残った」という夢でしたら、 ここから先を読んでいただけたらと思います🌙

「逃げている証拠」とは、わたしは読みません
はっきりお伝えしておきたいことがあります。

逃げたことを、責める読み方はとりません。

「逃げている課題がある」「早く向き合いなさい」—— そう書かれている記事は多いのですが、わたしはその読み方をしません。

理由は単純で、逃げるのが正しい場面が、現実にはたくさんあるからです。

合わない場所から離れる。無理な頼まれごとを断る。 消耗させてくる人と距離をとる。

それは負けではなく、選択です。 夢の中で走ったことを、起きてから叱られる筋合いはありません。

追い手の正体を、決めないでください
もうひとつ、気をつけていることがあります。

追いかけられる夢を思い返すとき、多くの方が 「あれは何だったんだろう」と、追い手の正体を探そうとします。

でも、覚えていらっしゃるでしょうか。 夢の中の追い手は、たいてい顔がありません。

黒い影だったり、誰か分からない人だったり、 「何かに追われている」という感覚だけだったり。

顔がないのは、まだ決まっていないということかもしれません。

ここで「あれは上司だ」「あれは締切だ」と急いで名前をつけてしまうと、 本当は違うものと戦うことになります。

分からないものは、分からないまま置いておいて大丈夫です。

夢が見せているのは、自分のほうかもしれません
では、どこを見るのか。

わたしがこの夢をお預かりするとき、いちばん丁寧にうかがうのは、 追い手のことではなく、そのとき自分がどう動いていたかです。

足が重くて、前に進まなかった
声を出そうとしたのに、出なかった
どこかに隠れた
一度も振り返らなかった
途中で、走るのをやめた
覚えているのは、たいていこちらのほうです。

追い手はぼやけているのに、自分の動きだけはやけに鮮明—— それは、この夢が映していたのがそちらだったからではないでしょうか。

「足が動かない」なら、いま動けない事情があるのかもしれません。 「声が出ない」なら、言えていないことがあるのかもしれません。 「振り返らなかった」なら、もう見なくていいと決めていたのかもしれません。

夢は課題を突きつけてくるのではなく、 いまのご自身の姿勢を、そのまま映していることがあります。

わたしなら、こう読み解きます
こうした夢に寄り添うように出てくるのが、「カップの8」というカードです。

月が出た夜の空の下、ひとりの人が杖をついて、 並んだカップに背を向けて、山のほうへ歩いていく——静かな絵柄です。

大切なのは、この人が走っていないことです。

追われて逃げているのではなく、自分の足で、歩いて離れていく。 置いていくものをちゃんと並べてから、背を向けています。

このカードが出たとき、わたしはこう読み解きます。

逃げると去るは、違う。

同じ「その場から離れる」でも、 追われて走るのと、決めて歩いていくのとでは、あとに残るものが変わります。

追いかけられる夢は、 「立ち向かえ」ではなく、「そろそろ、走るのをやめてもいい」という合図—— わたしはそう受け取ることが多いです。

今日できる、小さな一歩
ひとつだけ、試していただきたいことがあります。

夢の中で自分がどう動いていたかを、1行だけ書いてみてください。

「足が重かった」「隠れた」「振り返らなかった」。 それだけで構いません。追い手のことは書かなくて大丈夫です。

書けたら、その1行を、いまの生活のどこかに当ててみてください。

似た感じのする場面が、ひとつ思い浮かんだなら—— それがこの夢の宛先だったのだと思います。

思い浮かばなければ、それでも構いません。 その1行は、次に同じ夢を見たときに効いてきます。

おわりに
追いかけられる夢を見たからといって、 あなたが何かから逃げ続けている、ということにはなりません。

走っていたということは、まだ止まっていないということでもあります。

夢はあなたを追い立てるために来るのではなく、 走り方を見せに来る——そんなふうに読み直していただけたら、うれしく思います🌙

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最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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