もう終わったはずの人が、夢に出てくる。
しかも、いまさら。 連絡も取っていないし、思い出すこともほとんどなくなっていたのに。
起きたあと、少し落ち着かない気持ちのまま、検索してしまう。 「元彼 夢 意味」と。
そこで出会うのは、たいていこういう言葉です。 「未練がある証拠」「復縁の前兆」「相手もあなたを想っている」。
わたしは夢読みタロット鑑定師の月白(つきしろ)と申します。 今日はこの夢を、少し違う角度から見てみたいと思います。
「相手が想っている証拠」とは、わたしは読みません
まず、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
夢に出てきたからといって、相手の気持ちが分かるわけではありません。
夢はご自身の中で起きていることです。 そこに映るのは、相手の本心ではなく、ご自身が抱えているもののほうです。
「向こうも同じ夢を見ている」「もうすぐ連絡が来る」—— そうした読み方は、期待を持たせるぶん、そのとおりにならなかったときに深く傷つきます。 わたしはその読み方をとりません。
そして同じ理由で、「未練がある証拠」とも決めつけません。
それは、彼の夢ではないかもしれません
わたしがこの夢をお預かりするとき、まず考えるのはこういうことです。
夢に出てくる人は、その人自身というより、「その人といた頃の自分」を連れてくることがあります。
付き合っていた頃のご自身は、いまより少し若くて、 違うことに悩んでいて、違う選択をしていたはずです。
その頃の自分が、いまの自分に会いにきた。 そう考えると、この夢がなぜ「いま」なのかの説明がつくことがあります。
実際、元恋人の夢は、生活が変わる時期に訪れることが多いのです。
転職した、部署が変わった
引っ越した
新しい人と出会った、あるいは出会いそうな気配がある
何かを決めなければならない場面にいる
思い当たることはありませんか。
新しい扉の前に立ったとき、人はいちど過去を確認しにいくのかもしれません。
わたしなら、こう読み解きます
こうした夢に、しばしば寄り添うように出てくるのが「カップの6」というカードです。
古い庭で、子どもがもうひとりの子どもに花を差し出している、やわらかい絵柄です。 懐かしさ、過去、幼い日の記憶を表すカードとされています。
このカードが出たとき、わたしはこう読み解きます。
過去は、戻る場所ではなく、持っていくもの。
差し出されている花は、返してもらうものではなく、受け取って、持っていくものです。
あの時間に、良かったことがひとつもなかった、ということはたぶんないはずです。 うまくいかなかった記憶が濃いだけで、その下にはちゃんと、 楽しかった日や、支えられた瞬間が埋まっている。
それを数えないまま次へ行こうとすると、足が重くなります。
元恋人の夢は「戻りなさい」でも「忘れなさい」でもなく、「受け取ってから、進みなさい」という手紙なのだと、わたしは思っています。
今日できる、小さな一歩
ひとつだけ、試していただきたいことがあります。
誰にも送らない手紙を、3行だけ書いてみてください。
宛名は、あの頃のふたりへ。 「あの時間をありがとう」から書き始めて、思い浮かんだことを3行。 それ以上は書かなくて大丈夫です。
書き終えたら、そっと折りたたんで、しまっておいてください。 出す必要はありません。誰にも見せなくて構いません。
不思議なもので、言葉にして閉じるという動作が、区切りの役割をすることがあります。
おわりに
元恋人の夢を見たからといって、あなたが前に進めていないわけではありません。
むしろ進もうとしているからこそ、確認のために過去が顔を出した。 そういう順番のことが、よくあります。
夢は、あなたを引き止めるために来るのではなく、 持っていくものを教えるために来る——そんなふうに読み直していただけたら、うれしく思います🌙
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最後までお読みくださって、ありがとうございました。
月白