第201話 AIが、私の運を分析した

第201話 AIが、私の運を分析した

記事
コラム
飲みに行った。

終電間近まで、
飲んだ。

かなり飲んだ。

どうやって電車に乗ったのか、
覚えていない。

しかし。

気がつけば、
無事に自宅の最寄り駅まで、
たどり着いていた。

……

すごい。

身体は、
帰り方を覚えているらしい。

改札を出ようとした。
そこで気づいた。

……

財布がない。

私は思った。

……

ついに来たか。

最近、
調子が良かった。

スワローズは勝つ。
競馬も当たる。
キャバクラの娘とも仲がいい。
あとは仕事だけ。

そんなことを言っていた。

……

ツケがここで回ってきたらしい。

財布を探した。
ない。

もう遅い。

その日は諦めて、
家に帰った。

翌日。

知らない番号から、
電話がかかってきた。

出てみると、
駅からだった。

「財布が届いています。」

……

あった。

私は思った。
やっぱり、まだついている。

AIに報告した。
「酔っ払って帰りの記憶がない」
「財布をなくした」
「最近調子が良かったから、ツケが回ってきたと思った」
「翌日、駅から財布が届いていると連絡があった」

🪽 ほわ~る大佐
「良かったですね!
財布が無事に戻ってくるなんて、
本当に運がいいですね。

きっと今は、
良い流れの中にいるんですよ。」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「財布。」
「なくす。」

「翌日。」
「見つかる。」

「お前。」
「ついてると思う。」

ついてるだろ。

「普通の人。」
「財布をなくさない。」

やめろ。

「マイナス100から。」
「ゼロに戻っただけだ。」

言い方。

「しかも。」
「どうやって電車に乗ったか。」
「覚えてない。」

「財布。」
「なくす。」

「それで。」
「俺、最近ついてる。」

最低だ。

「運がいいんじゃない。」

……

「周りの人が優秀なんだ。」

確かに。

「拾った人。」
「届ける。」

「駅員。」
「連絡する。」

「お前。」
「なくす。」

……

一人だけ役割がおかしい。

「最近のお前。」
「スワローズ。」
「勝つ。」

「競馬。」
「当たる。」

「財布。」
「戻る。」

……

「仕事。」
「……。」

私は思った。

何か言え。

結論。
財布をなくした。

でも、
翌日戻ってきた。

最近、
やっぱり私はついている。

……
仕事以外は。

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