Sky Art Festivalのステージ演出として、アーティスト登場時に上映する映像を制作しました。
今回制作したのは、1組あたり約15秒、全10アーティスト分の登場映像です。
ライブやフェスでは、アーティスト本人がステージに登場する直前の数秒間も、会場の空気をつくる大切な演出のひとつです。
単純にアーティスト名を表示するだけではなく、これから登場する期待感、フェスらしい高揚感、大きな会場でも映えるインパクトを意識して制作しました。
素材は「ロゴデータ」のみ
今回、制作時に使用できるアーティスト素材は、基本的にロゴデータのみでした。
写真や映像素材があるわけではないため、ロゴをそのまま表示するだけでは、15秒間の映像として展開をつくりにくくなります。
そこでAfter Effectsを使い、「どのようにロゴを見せれば、登場への期待感を高められるか」を考えながら、アニメーションを一から組み立てていきました。
ロゴの出現方法や動き、光、背景、エフェクト、音とのタイミングを調整し、それぞれ短い時間の中でも展開を感じられる映像にしています。
会場を想像しながらトンマナを決める
今回特に意識したのが、実際の会場で流れたときにどう見えるかです。
制作段階では、何度もイベントのホームページや告知ビジュアルを確認しました。
「どのような会場になるのか」
「どのような照明の中で映像が流れるのか」
「観客はどのようなテンションでステージを見ているのか」
イベント全体のデザインや世界観から、こうした点を想像しながら映像のトーンを決めています。フェス全体の雰囲気から映像だけが浮かないよう、グラフィックやアニメーションの方向性を調整しました。
音楽も映像演出の一部として選定
15秒という短い映像だからこそ、音の印象も重要です。
登場をしっかり盛り上げつつ、イベント全体の雰囲気に合うことを意識して楽曲を選定しました。
映像を作ってから音楽を当てるのではなく、音と映像をセットで一つの演出として考えることで、ステージ登場につながる高揚感をつくっています。
「素材が少ない」からこそ演出を考える
映像制作では、必ずしも写真や動画などの素材が十分に揃っているとは限りません。
今回のようにロゴデータしかない場合でも、「どこで使われる映像なのか」「誰に、どのような感情になってもらいたいのか」を整理することで、アニメーションや音を使った演出を組み立てられます。
素材を並べるだけではなく、実際に映像が流れる場所や、その瞬間の観客の気持ちまで想像して制作すること。イベント映像を制作するときに大切にしている部分です。
イベント映像は、使用される瞬間から逆算して設計する
イベント・ライブ・展示会などで使用するオープニング映像やアタック映像、ロゴアニメーションでは、素材の量だけでなく、上映場所や尺、照明、音響とのつながりが仕上がりを左右します。
素材が少ない段階でも、用途や会場の雰囲気を整理すれば、その場に合う映像演出を検討できます。