サイバーセキュリティ・東側諸国ニュース 2026/10/11

サイバーセキュリティ・東側諸国ニュース 2026/10/11

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「クラウドが止まると、暮らしも止まる ― ロシアと日本で同じ週に起きたこと」


朝、いつものアプリを開いたら動かない。ニュースサイトも、銀行のアプリも、なぜか全部つながらない。そんな経験は、ありませんか。

先週、ロシアで、まさにそんなことが起きました。

ロシアで何が起きたのか

10月8日の夜、ロシアの大手IT企業「ヤンデックス」のデータセンターで火災が起きました。同社は、無人機による攻撃で火災が発生したと発表しています。データセンターとは、インターネットのサービスを動かす、巨大なコンピューターの倉庫のようなものです。

この火災で、同社のクラウドサービスの一部で電力が不安定になり、利用者には「負荷を別の場所に移すように」と案内されました。検索や地図で知られる同社のアプリとウェブ版も、約1時間、動かなくなりました。

翌日の夜には、別の大規模なデータセンターも被害を受けました。ある専門家は、最初に被害を受けた施設の復旧には、最大で1年かかる可能性があるとの見方を示しています(これは専門家の予測であり、公式な見通しではありません)。

さらに同じ日の午後には、別の理由で障害が起きました。大手サイトを攻撃から守る会社が、機器の設定を間違えたのです。その結果、メディアや銀行、通販などのないサービスが同時に使えなくなりました。復旧は約30分でしたが、「たった1社のミスで、これだけのサイトが影響を受ける」ことが、改めて示されました。

日本でも他人事ではありません

同じ週に、日本でも似たことが報じられました。ソフトバンクグループの大手クラウド事業者、IDC Frontierが、ランサムウェア(データを暗号化して身代金を要求するソフトウェア)の攻撃を受けたというのです。報告によると、約500社の大企業と一部の政府系システムに影響が出ました。被害の規模などはハッカー側の主張を含み、まだ確認が必要ですが、クラウドの業務が止まったと伝えられています。

どちらの出来事にも共通するのは、私たちが日々使う多くのサービスが、ごく少数の巨大な施設や事業者の上に乗っているということです。そして、そこが止まる原因は、攻撃だけではありません。火災、設備の故障、そして人間の設定ミスもあります。

私たちにできること

個人でクラウドそのものを守ることはできません。でも、「止まった日」に困らないための備えはできます。

● 大事な情報は、手元にも置く。搭乗券、チケット、連絡先、病院や保険の情報などを、スクリーンショットやメモで、端末内にも保存しておきましょう。ただし、それらの情報を保護するのも必要になります。
● 連絡手段を1つに頼らない。メッセージアプリが使えないときのために、電話番号やメールなど、別の連絡方法を決めておきましょう。
● 支払い手段を複数持つ。決済アプリが止まっても、現金やカードで払えるようにしておくと安心です。
●「止まったときの代わり」を考える。代替となる銀行や交通機関の公式サイトや電話番号を、前もって確認しておきましょう。

便利なサービスの裏には、必ず物理的な建物と人が関わっています。それが止まることがあると知っておくだけで、いざというときの慌て方は、ずっと小さくなります。

出典:ロシア語圏のサイバーセキュリティ情報チャンネル(SecLabNews、DeepTechNET、it_secur)の報道内容


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