「毎朝届いていた自動メールが、今日は来ない」「前任者が作ったスクリプトが、急にエラーで止まった」。GAS(Google Apps Script)を使っていると、ある日突然こんなことが起きます。
止まった原因の多くは、プログラムそのものではなく、シートの変更や、権限、トリガー、上限といった「まわりの変化」です。この記事では、GAS が止まったときに最初に見てほしい5か所を紹介します。
1か所目:「実行数」の画面で、エラーの文面を見る
Apps Script の編集画面の左にある「実行数」を開くと、いつ動いて、成功したか失敗したかの一覧が出ます。失敗した行を開くと、エラーの文面と、止まった行の番号がわかります。
エラーは英語ですが、慌てなくて大丈夫です。文面をそのまま控えておくと、原因を探すいちばんの手がかりになります。
2か所目:シートの名前や列を変えていないか
いちばん多いのがこれです。シートの名前を「4月」から「2026年4月」に変えた、列を1つ足した、といった変更で、スクリプトが目的の場所を見つけられなくなります。
「TypeError: Cannot read properties of null」というエラーが出ていたら、スクリプトが探しているシートや範囲が見つからない、という意味のことが多いです。最近シートの見た目を変えなかったか、思い出してみてください。
3か所目:権限(承認)がはずれていないか
スクリプトを書き換えたあとや、新しい機能(メール送信など)を足したあとは、もう一度「承認」が必要になることがあります。承認の画面が出ないまま自動で動かしていると、そこで止まります。
4か所目:トリガーを作った人のアカウント
「毎朝9時に動かす」といったトリガーは、作った人のアカウントで動きます。作った人が退職してアカウントが消えた、パスワードを変えた、といったことがきっかけで、トリガーが動かなくなることがあります。「トリガー」の画面で、だれが作ったものかを確かめてみてください。
5か所目:上限に引っかかっていないか
GAS には、Google が決めた上限があります。たとえば、1回の実行は6分まで、時刻で動かす処理の合計は、無料のアカウントで1日90分まで、メールの送信先は無料のアカウントで1日100人まで、などです。
データが増えて処理に時間がかかるようになると、ある日から「実行時間の上限を超えました」で止まるようになります。この場合は、処理を分けて少しずつ動かすなどの直し方があります。
※ 上限は Google が公表している値(2026年9月更新)です。変わることがあります。
直すときの注意
・直す前に、スクリプトとシートのコピーを作っておく
・「どこを、なぜ直したか」をメモに残す(次に止まったときの手がかりになります)
・パスワードや、取引先のメールアドレスなどの秘密の値は、人に見せるときは伏せる
頼むときに用意しておくと早いもの
自分で直すのが難しいときは、次の3つを用意しておくと、原因がすぐにわかります。
・エラーの文面(「実行数」の画面の写真でも大丈夫です)
・スクリプトのコード(編集画面から全部コピーしたもの)
・シートの見出し(1行目)がわかる写真。中身はダミーで大丈夫です
直してほしいときは
ココナラで、GAS のエラー・動かない不具合を直すサービスを出品しています。エラーの文面とコードを送っていただければ、原因と直した場所をメモでお渡しします。お客様の Google アカウントにはログインしません。