決められないのは、優柔不断だからじゃない

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コラム
「どうしたらいいと思いますか?」

鑑定や相談の中で、
とてもよく聞く言葉です。

転職するべきか。
今の仕事を続けるべきか。
告白するべきか。
別れるべきか。
進むべきか、やめるべきか。

頭の中では何度も考えているのに、
答えが出ない。

気づけば同じ場所をぐるぐる回っていて、
疲れてしまう。

同じような経験を、
お持ちではありませんか?

何かを決められないと、

「自分はダメだ」

と思ってしまうことがあります。

でも実際は、決められない人は
真剣に取り組んでいるだけだったりする。

失敗したくない。
後悔したくない。
大切なものを失いたくない。

だから、慎重になる。
だから、何度も考える。
だから、前に進めなくなる。

決められないのは、
ダメだからでも優柔不断だからでもなく、

「どちらも大事だから」

という場合も少なくないのです。

例えば転職。

辞めたい気持ちはある。

でも生活もある。
人間関係もある。
今まで積み上げてきたものもある。

だから辞められない。

一方で、

このままでいいのかな。
本当は別の働き方があるんじゃないか。

そんな思いも消えない。

つまり、

「辞めたい」
「辞めたくない」

の両方が存在しているのです。

恋愛でも同じです。

この関係を終わらせたいけど、失いたくない。
もう忘れたいのに、忘れられない。

「離れたい」
「離れたくない」。

矛盾しているように見えますが、

実はどちらも本音です。

だから苦しい。

だから決められない。

二つの気持ちが存在するとき、
私たちは、
どちらか一方を消そうとします。

不安をなくそう。
迷いをなくそう。
葛藤をなくそう。

でも、
それがうまくいかないことがあります。

なぜなら、

葛藤そのものが悪いわけではないからです。

心の中で複数の本音が同時に存在している。

その状態を、
私たちは葛藤と呼んでいるだけに
すぎないのかもしれません。

もし今、
何かを決められずにいるなら…。

それは、「今、無理に答えを出さなくていい」という
ことなのかもしれません。

その代わり、

「私は、いったい何を守ろうとしているんだろう」

と自分に問いかけてみてください。

動きたい自分。
怖がっている自分。
期待している自分。
諦めたくない自分。

どの気持ちも、
あなたの中の大切な声です。

決断とは、

迷いがゼロになってからするものではありません。

自分の中にある複数の気持ちが見えてきた時、

人は少しずつ、
決められる状態になっていきます。

答えを探すより先に、
まずは心の中を整理してみる。

そんな時間も、
決して無駄ではないと思うのです。

一人で整理しきれない時は、
鑑定の中で一緒に紐解いていくこともできます。

ただ、まずは、
あなたの中にどんな気持ちがあるのか。

そこに静かに目を向けてみてください。

そこから見えてくる景色も、
きっとあるのだと思います。
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