職務経歴書は1枚と2枚、どちらがいいのか

職務経歴書は1枚と2枚、どちらがいいのか

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1.職務経歴書の枚数、意外と迷うポイント

職務経歴書を書き進めていくと、必ずぶつかるのが枚数の問題です。1枚にまとめたほうが読みやすいのか。内容を厚くして2枚にしたほうが評価されるのか。ネットで調べても、「1枚が良い」「2枚が良い」と意見が分かれていて、結局どちらが正しいのかわからなくなってしまう人は少なくありません。

2.「1枚が正解」「2枚が正解」と言い切れない理由


職務経歴書の枚数に、決まったルールはありません。経験の年数や、転職回数、職種によって、必要な情報量が違うからです。たとえば、社会人経験が浅い人が2枚、3枚と書くと、内容が薄く見えることがあります。反対に、長い経験を持つ人が1枚に無理に詰め込むと、読みにくくなったり、大切な実績が抜け落ちたりします。枚数そのものより、読み手にとって必要な情報が、読みやすい形で収まっているかが重要です。

3.先に答えを言います


目安としては、1枚から2枚に収めるのが一般的です。経験が浅い、または職歴が短い場合は1枚、経験が豊富で伝えたい実績が多い場合は2枚、と考えてください。ただし、枚数を先に決めるのではなく、書きたい内容を整理したうえで、結果として収まる枚数に調整するのが基本です。

4.枚数を決めるときの考え方と、調整の手順


まず、伝えたい内容を書き出します。この段階では、枚数は気にしなくて構いません。担当した業務、実績、身につけたスキル、強みなどを、思いつくままに挙げます。

次に、応募先の求人に照らして、優先順位をつけます。求人で求められている経験や能力に近いものは、厚く書きます。関連が薄いものは、簡潔にまとめるか、思い切って省きます。

そのうえで、全体の構成を整えます。職務要約、職務経歴、活かせる知識・スキル、自己PRといった流れで、それぞれに必要な分量を割り当てます。職務要約は最初の数行で全体像が伝わるようにし、職務経歴は直近の経験を厚めに書きます。

枚数が多くなりすぎた場合は、古い経験を短くまとめます。10年以上前の経験は、詳細を省いても問題ありません。反対に、枚数が足りず、内容が薄く見える場合は、実績の背景や、工夫した点を補います。

また、2枚目に入る場合は、できれば半分以上を埋めるようにします。2枚目に数行だけ残っていると、バランスが悪く見えます。内容を整理して、1枚に収めるか、2枚目を十分に使うかを選んでください。

最後に、読み手の立場で読み返します。最初の数行で、何ができる人なのかが伝わるか。長い文章が続いて、読みにくくなっていないか。見出しや空白を使って、視覚的に整理できているか。枚数は、その結果に過ぎません。

5.採用側の視点で見ると


元採用担当として言うと、書類選考では、多くの応募書類を限られた時間で確認します。そのため、最初の数行で、この人の強みが伝わるかどうかを見ています。枚数が多くても、要点が整理されていれば問題ありませんが、情報が散らかっていると、読む気力が落ちてしまいます。

1枚でも、実績や強みが明確に書かれていれば、十分に評価されます。反対に、2枚、3枚と書かれていても、何をアピールしたいのかが見えないと、印象に残りません。枚数は、内容の質を示すものではないのです。

6. 事例:枚数にこだわって内容が伝わらなかった相談者


相談者は、「枚数が多いほうが熱意が伝わる」と考えて、職務経歴書を3枚にまとめていました。しかし、書類選考がなかなか通らず、悩んでいました。

コーチングの中で、書類を読み返しました。すると、すべての経験を同じ分量で書いていて、どこが強みなのかが見えにくい状態でした。応募先の求人に合わせて、関連の深い経験を厚く、そうでないものを簡潔に書き直し、全体を2枚に整理しました。

読みやすさが大きく改善され、書類選考の通過率も上がっていきました。ご本人は、「枚数を増やすより、整理するほうが大事だった」と話していました。

7.補足:履歴書との役割の違いと、枚数の整え方


履歴書は、基本的な情報を伝える書類です。学歴、職歴、資格などを、決まった形式で簡潔に記載します。一方で職務経歴書は、これまでの仕事の中身や、成果を詳しく伝える書類です。役割が違うため、履歴書と職務経歴書で、同じ内容を繰り返す必要はありません。

職務経歴書のフォーマットは、いくつかの種類があります。時系列に書く形式、職種ごとにまとめる形式などです。経験が長い人や、転職回数が多い人は、職種ごとにまとめる形式のほうが、枚数を抑えやすい場合があります。

また、実績を書くときは、箇条書きを活用すると、読みやすくなります。ただし、箇条書きばかりが続くと、無機質な印象になるため、適度に文章も交えてください。

提出前には、PDFにして、印刷した状態でも確認します。パソコンの画面で見たときと、印刷したときでは、改ページの位置が変わることがあります。2枚目の途中で不自然に切れていないか、余白が極端になっていないかも、確認しておくと安心です。

最後に、応募先から枚数の指定がある場合は、必ずそれに従ってください。「A4で2枚以内」などの指定があるときは、その範囲に収めることが、最低限のマナーです。

8.まとめ


職務経歴書の枚数に、絶対的な正解はありません。目安は1枚から2枚で、経験の量と、伝えたい内容に合わせて調整してください。枚数を先に決めるのではなく、応募先に合わせて内容を整理した結果として、収まる枚数を選ぶことが大切です。読み手にとって読みやすい書類を目指しましょう。

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