「転職の軸を見つける」って抽象的すぎる。ただ、聞くべき質問は3つだけです。

「転職の軸を見つける」って抽象的すぎる。ただ、聞くべき質問は3つだけです。

記事
学び
1. 「軸」って言われても、何から考えればいいか分からない

転職の準備を進めていくと、
必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。

「転職の軸を明確にしましょう」

分かってはいるけれど、
「軸」って、あまりに抽象的すぎませんか。

自己分析もした。
強みも書き出した。

なのに、
「軸」だけが、まだぼんやりしたままだったりする。

書店に並ぶ本を読んでも、
「価値観を大切に」
「自分らしさを見つけて」

と書かれているだけで、
結局、何をすればいいのか分からない。

抽象的な言葉が続くと、
考えれば考えるほど、
迷子になっていきます。

この記事では、
過去の仕事経験から軸を見つけるための、
シンプルな3つの質問を紹介します。


2. なぜ「軸」はいつまでも抽象的なままなのか


先に答えを言います。

軸が抽象的なままなのは、
「価値観」という言葉から
考え始めているからです。

「自分は何を大切にしているんだろう」

こう自問しても、
そもそも「価値観」という言葉自体が
ふわっとしていて、答えようがありません。

抽象的な問いに対して、
抽象的な答えしか出てこないのは、
当然のことです。

軸を具体的にするには、
抽象的な問いではなく、

「過去の、具体的な場面」から
逆算して考える必要があります。

質問の立て方を変えるだけで、
軸の見つけ方は大きく変わります。


3. 軸を見つける本質は「感情が動いた瞬間」を掘ること


軸を見つける上で、
一番大事な考え方があります。

それは、
「頭で考えた理想」ではなく、

「実際に感情が動いた瞬間」から
出発するということです。

「こうありたい自分」を先に考えると、
背伸びした答えになりがちです。

一方、
「あのとき、なぜかやる気が出た」
「あの瞬間、妙に嫌な気分になった」

という、
すでに起きた感情の動きには、
嘘がありません。

過去の感情の動きを丁寧に拾うことが、
軸を見つける一番の近道になります。


4. 軸を見つける、たった3つの質問


ここから、
具体的な3つの質問を紹介します。

質問1:
「時間を忘れるほど
没頭した仕事は何でしたか」

内容を思い出したら、
「なぜ没頭できたのか」まで
考えてみてください。

作業内容そのものより、
その裏にある要素
(一人で集中できた、
成果がすぐ見えた、など)が、
軸のヒントになります。

質問2:
「やっていて、
一番嫌だった仕事は何でしたか」

ここでも同じように、
「なぜ嫌だったのか」を
掘り下げます。

嫌だった理由の裏には、
「本当はこうしたかった」
という願いが隠れています。

質問3:
「感謝された瞬間で、
一番印象に残っているのは
何ですか」

自分では
当たり前だと思ってやったことが、
誰かの役に立っていた瞬間です。

ここには、
自分では気づいていない強みが、
はっきりと表れています。

この3つの質問に答えるだけで、
「価値観」という
抽象的な言葉に頼らずに、

自分の軸の材料が、
自然と手元に集まってきます。


5. 採用担当者から見た「軸のある人」の話


ここで採用する側の話をします。

転職者が思っていること:
「立派な軸を語らないと、
評価されないのではないか」

採用担当者が実際に見ていること:

元採用担当として言うと、

「私の軸は成長です」
という、
一言だけの答えより、

「前職でこういう瞬間に
やりがいを感じて、
だから成長環境を
求めています」

と、
具体的な経験とセットで
話せる人の方が、
はるかに説得力がありました。

理由はシンプルで、
経験に裏付けられた言葉は、
面接でどれだけ深掘りされても
崩れないからです。

3つの質問で見つけた答えは、
まさにこの
「崩れない軸」を作るための材料になります。


6. 質問に答えた人・言葉だけ探した人の話


二人のクライアントの話を比べます。

DDさん(20代後半・女性・人事職)は、
「自分の軸が分からない」
と何ヶ月も悩んでいました。

3つの質問に答えていく中で、

「新人研修の資料作りに
没頭していた」
という経験から、

「誰かの成長の土台を作ることに
やりがいを感じる」
という軸が見えてきました。

この軸を面接で語ったところ、
「なぜそう思うのか」
と深掘りされても、
具体的な経験があるので
答えに詰まりませんでした。

一方、DEさん(30代前半・男性・
営業職)は、

「かっこよく聞こえる軸」を
探そうとしていました。

「グローバルに活躍したい」
という言葉を選びましたが、

面接で
「具体的にはどんな経験から
そう思いましたか」
と聞かれると、
言葉に詰まってしまいました。

同じ「軸を考える」でも、
過去の経験から掘った人と、
言葉だけを探した人とでは、

面接での説得力が
大きく変わることがあります。


7. 3つの質問で、複数の答えが出てもいい


補足しておきます。

3つの質問に答えたとき、
矛盾するような答えが
出てくることもあります。

「一人で集中する仕事も好き」
「人に感謝される仕事も好き」

これは、
どちらかを選ばなければいけない
ものではありません。

複数の要素が組み合わさって、
一つの軸になっていくことも
よくあります。

無理に一つにまとめようとせず、
まずは、
出てきた答えをそのまま
書き留めておいてください。


8. まとめ:軸は、過去の中に眠っている


今日お伝えしたことをまとめます。

軸が抽象的なままなのは、
「価値観」という
抽象的な問いから
考え始めているから

本質は「感情が動いた瞬間」を
掘り下げること

3つの質問は、
没頭した仕事、
嫌だった仕事、
感謝された瞬間

採用担当者が見ているのは
具体的な経験に
裏付けられた軸かどうか

質問に答えた人ほど
面接で崩れない軸を作れる

「転職の軸を見つける」って
抽象的すぎますよね。

でも、答えを探す場所は、
未来の理想じゃなくて、
過去の経験の中にあります。

まずはこの3つの質問に、
一つずつ答えてみてください。

応援しています。


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