「求人がないと、人材紹介はできませんよね?」
起業を考えている方から、よくいただく質問です。
もちろん、求人は必要です。
ですが、私は独立したばかりの頃から、焦って大量の求人を集めることはしませんでした。
私が大切にしてきたのは、「数」ではなく「質」です。
候補者に本当に紹介したいと思える会社だけを、一社ずつ増やしていく。
その積み重ねを20年間続けてきました。
求人票が100社分あっても、紹介できなければ意味がありません。
逆に、「この会社なら安心して紹介できる」と心から思える会社が10社あれば、十分に仕事は成り立ちます。
紹介した方が新しい職場で活躍し、
企業も「良い方を紹介していただきました」と喜んでくださる。
そして、また次の採用をご依頼いただく。
そんな信頼の積み重ねこそが、人材紹介会社の財産だと思っています。
だから私は、求人票よりも先に、人と会います。
まずは候補者と向き合います。
履歴書を見る前に、その方の人生に耳を傾けます。
転職理由だけではありません。
これまで歩んできた道のり、仕事への想い、家族のこと、将来の夢。
そして時には、私自身の失敗談も包み隠さずお話しします。
人は、相手のことが分からないうちは、本音を話してくれません。
だからこそ、まず私自身を知っていただくことを大切にしています。
丁寧に、優しく。
相手を否定せず、包み込むように話を聞く。
そうしているうちに、最初は緊張していた候補者の表情が少しずつ柔らかくなり、心を閉ざしていた方が本音を話してくださるようになります。
その瞬間を、ぜひ感じてください。
人材紹介は、求人を紹介する仕事ではありません。
「人を理解する仕事」です。
その積み重ねがあるからこそ、本当に合う会社をご紹介できるのだと思います。
一緒に頑張りましょう。
一緒に楽しく生きていきましょう。
人間は、生まれ持った能力にそれほど大きな差はないと私は思っています。
大切なのは、人を思いやる気持ちと、目の前の一人を大切にする姿勢です。
それが、20年間この仕事を続けてきた私の結論です。