「向いている仕事」と「働きやすい仕事」は、同じじゃない

「向いている仕事」と「働きやすい仕事」は、同じじゃない

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コラム
「向いている仕事」って、何だろう。

仕事についてのご相談を受ける中で、この問いによく出会います。

私は、33年間、学習塾の受付事務をしていました。
子どもの頃から手芸のような細かい作業が好きだったので、「私は事務に向いている」とずっと思っていたんです。

今振り返ると、当時は「事務」という仕事の中身を、深く理解していなかったのだと思います。
「手芸のような細かい作業が好き」ということと、数字を扱ったり、ルーティンワークをしっかりこなすことは、本当は別の資質なんですよね。

思い返せば……数字を扱う作業はつい後回しにしていましたし、毎日同じ作業をコツコツ続けるのも得意ではありませんでした。
仕事が終わらず、残業する日もよくありました。

一方で、生徒さんや保護者の方、先生に声をかけたり、その場で対応したりすることは嫌いじゃなかった。
自分の仕事を「教室のお世話係」と呼んでいたほどです。

好きだったのは、曜日ごとに来る生徒や先生が違い、毎日ちょっとした変化があったこと。
少人数の職場で、自分で考えながら自分のやり方で仕事ができたこと。
上司や周りにも恵まれ、長く楽しく働けました。

ところがある年、職場の働き方が変わり、自分で考えて動くことが難しくなりました。
仕事内容は変わっていないのに、働くことが苦しくなっていき、33年続けた仕事を辞めました。


四柱推命鑑定で仕事運の相談を受けていると、「向いている仕事」を探しているうちに立ち止まってしまう方もいらっしゃいます。
四柱推命では、生まれ持った気質や才能は見えても、それがそのまま「働きやすさ」につながるとは限らない、と私は考えています。
仕事内容だけでなく、人との関わり方、裁量の大きさ、日々の変化……働きやすさをつくる要素は、人によって違うからです。

仕事を考えるとき、「何に向いているんだろう」だけでなく、「どんな働き方なら、心地よく働けるんだろう」という視点を持つことも、ひとつの手がかりになるのではないでしょうか。

あなたにとっての「働きやすさ」は、どんなところにありますか。

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