工藤公康監督の講演から~ 育てるのではなく、育つきっかけをつくる

工藤公康監督の講演から~ 育てるのではなく、育つきっかけをつくる

記事
コラム
 ~不登校・ひきこもりのお子さんが最高の笑顔を取り戻す!~
親子の未来応援ひろば「カナエール」 代表

青島明日香です。


先日、プロ野球の監督としても
大きな実績を残されている
工藤公康さんの講演会を聴きました。

私は大の中日ドラゴンズファンなので、
次期ドラゴンズ監督でもある
工藤さんのお話を聞けることを
とても楽しみにしていたんです。

そんな講演の中で、
特に心に残った言葉がありました。

それは、

「選手を育てるのではなく、
選手が育つきっかけをつくる」

というお話です。

多くの選手を育ててきた工藤さん。

でも、ご自身は
「僕が育てたわけではない」
という考えを持っていらっしゃるそうです。

自分がしたのは、
選手が成長するための「きっかけ」を
与えたということ。

では、そのきっかけをつくるために、
どんなことを意識されているのでしょうか。

まず大切にされているのが、

「本人がどうなりたいのか」を知ること。

どんな選手になりたいのか。
どんな思いでプロ野球選手になったのか。
今、どんな状況にいるのか。

本人の性格やこれまでの背景も含めて、
理解しようとするのだそうです。

ただ「もっと頑張れ」と言うのではなく、
その選手自身を知ることから始める。

そして、もうひとつ。

本人が自分で選べるように、
選択肢を与えること。

「これをやればいいんだ」と
指導者が答えをひとつだけ示してしまうと、
選手はそれ以外の方法を
考えなくなってしまうことがあります。

「本当にそれでいいのかな?」
と自問自答しながら、
固定観念にとらわれずに考えられるようにする。

そうすることで、
自分で考え、選択し、行動できる選手に
なっていくのだそうです。

このお話を聞きながら、
私は、まさにこれって
子どもとの関わりにも
通じることだなと思いました。



子どもが学校に行かなくなったとき。

部屋にこもって、
なかなか動き出さないとき。

親としては、
どうしたらこの子が動き出すのか、
何をしてあげたらいいのかと考えますよね。

私自身もそうでした。

何かを与えなければ。
このままではいけない。
どうにかしてあげなければ。

そう思って、
いろいろな情報を集めたり、
よさそうだと思ったことを試したり。

でも、今振り返って思うのは、

「子どもを動かすために何ができるか」
ばかり考えていた

ということです。

もちろん、親として
子どものために何かしたいと思うのは
自然なことだと思います。

ただ、そこで一度、
立ち止まってみてもいいのかもしれません。

「この子は、本当はどうなりたいんだろう?」

「今、何を感じているんだろう?」

「私がよいと思うことと、
この子が望んでいることは同じだろうか?」

そんなふうに、
子どもの側から考えてみる。

学校に行くこと。
勉強すること。
友達と関わること。
将来のために何かを始めること。

親としては、
こうなってほしいという願いが
いろいろあると思います。

でも、それが必ずしも
今の子どもの望みと一致するとは限りません。

そして、子ども自身も、
自分がどうしたいのか、
まだはっきりわかっていないこともあります。

だからこそ、
すぐに答えを出そうとせず、
子どもを知ることから始める。

それが大切なのではないかと
あらためて思いました。


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