西洋占星術は「自分と他人を受容するための地図」

西洋占星術は「自分と他人を受容するための地図」

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占い


 私が西洋占星術を学んでいて、何より価値があると感じていることがあります。
それは、自分や他人を受容しやすくなることです。

私たちは日常の中で、ついこう思ってしまいます。

「どうして私はいつもこうなんだろう」
「どうしてあの人はあんな言い方しかできないんだろう」
「なぜ何度言っても変わってくれないの?」

理解できないものに対して、人は苛立ちや失望を感じます。
そして時には、自分自身にさえ厳しくなってしまいます。

でも西洋占星術を学ぶと、少し見え方が変わってきます。

ネイタルホロスコープ(出生図)には、その人が生まれ持った

* 資質
* 性格的傾向
* 何を大切に感じるか
* どこにこだわりや執着を持ちやすいか
* どんな反応パターンを持つか

といった情報が、驚くほど表れています。

もちろんホロスコープが人生のすべてを決めるわけではありません。
けれど、その人の「基本設計図」のようなものは確かに映し出しています。

だからこそ、誰かのホロスコープを読むことで、

「この人はなぜこういう人なのか」

という理解が深まるのです。

私自身、この体験を父との関係で強く感じました。

私の父は、とても短気な人でした。
少し気に入らないことがあるとすぐ怒り、家の中に不機嫌な空気をまき散らします。

子どもの頃から、私は父の機嫌に敏感でした。
「今日は怒らないだろうか」
「また何かで怒鳴るのではないか」

そんなふうに、常に緊張感の中で過ごしていた時期もあります。

大人になってからは、何度も父にお願いしました。

「そんなにすぐ怒らないでほしい」
「もう少し穏やかになってほしい」

でも、父は変わりませんでした。

言えば言うほど、むしろ反発されることもありました。

そんなある時、父のネイタルホロスコープを見る機会がありました。
そこで目に入ったのが、太陽と火星のコンジャンクション(星が重なっていること)です。

コンジャンクション の中でも、
太陽はその人の核となる意志や自己表現、
火星 は怒り、闘争心、反射的な行動力を表します。

この二つが強く重なっている人は、エネルギーが非常に強く、反応も速い傾向があります。
良く出れば行動力、決断力、突破力。
でも別の形では、短気さや攻撃性として表れることもあります。

その配置を見た時、私はふと思いました。

「ああ、父はこういう設計で生まれてきたのかもしれない」

もちろん、それで父の言動がすべて正当化されるわけではありません。

怒りをぶつけられて傷ついた事実は消えません。
つらかった記憶もなくなりません。

だから「許せた」と言うのは少し違います。

でも、少なくとも以前のような

「どうしてこんな人なんだろう」
「なぜ変わってくれないの?」

という終わりのない苦しみは、少し和らぎました。

代わりに生まれたのは、理解です。

そして理解から、受容が生まれました。

受容とは、相手のすべてを肯定することではありません。

「それでいい」と無条件に許すことでもありません。

そうではなく、

“この人にはこの人の性質がある”と認めること。

そこから初めて、健全な距離の取り方が見えてきます。

これは他人だけでなく、自分自身にも言えることです。

例えば、

* なぜ私は人一倍傷つきやすいのか
* なぜ一人の時間が必要なのか
* なぜ完璧を求めて苦しくなるのか
* なぜ特定のことに強く執着してしまうのか

こうした問いに対して、ホロスコープは多くのヒントをくれます。

自分の特性を知ると、

「直さなきゃ」
「普通にならなきゃ」

という苦しみが少しずつ緩みます。

そしてこう思えるようになります。

「私は私の設計図で生きている」

人はみな、違う星の配置を持って生まれてきます。
同じ人間なのに、感じ方も、考え方も、反応も違う。

それは優劣ではなく、ただ違いです。

西洋占星術は、その違いを見せてくれます。

そして教えてくれます。

理解できなかったものも、
背景を知ることで見え方が変わるのだと。

もし今、理解できない誰かに苦しんでいるなら。
あるいは、自分自身を責め続けているなら。

一度ホロスコープという地図を開いてみてください。

そこには、責めるための情報ではなく、
**理解するための情報**があります。

理解は、すぐに愛や許しに変わらないかもしれません。

でも少なくとも、
苦しみを少し軽くする力があります。

そしてその先に、

**自分を受け入れること**
**他人を受け入れること**

への扉が、静かに開いていくのだと思います。



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