宮城大弥選手のネイタルチャートを読む|「足りない」を技術に変える力

宮城大弥選手のネイタルチャートを読む|「足りない」を技術に変える力

記事
占い

■ はじめに ― プロ野球選手を西洋占星術で読む

西洋占星術では、生まれたときの天体配置を示す「ネイタルチャート(出生図)」から、その人の基本的な資質や思考の傾向、行動パターン、強みや課題などを読み解いていきます

とはいえ、太陽星座だけで人物像が決まるわけではありません

天体の位置、アスペクト、複数の天体の中間点であるミッドポイント(MP)これらを組み合わせることで、ひとつの配置だけでは見えにくかった特徴が浮かび上がってきます

今回は、その実例としてオリックス・バファローズの宮城大弥投手を取り上げます

2021年には13勝を挙げて新人王に輝き、以後も先発ローテーションの中心として活躍してきた左腕
身長171cmという、プロ野球の投手としては決して恵まれているとはいえない体格でありながら、多彩な変化球、巧みな緩急、鋭いクロスファイアを駆使して打者を翻弄してきました

私は宮城選手のネイタルチャートに、ある共通したテーマを見ています

それは、「足りないものを見つけ、考え、工夫し、自分だけの技術に変えていく」

今回はその根拠となる天体配置を、順に解説していきます

 ■ 宮城大弥選手の出生データ

2001年8月25日生まれ  
出生地:沖縄県宜野湾市  
出生時刻:不明(12:00仮置き)

miyagi_natal.png

出生時刻が確認できないため、ASC・MC・ハウスは判断に使用していません月の位置は参考値とし、月を含むアスペクトやMPも考察対象から除外しています

 ■ 乙女座の太陽と水星 ― 観察し、分析し、改善する

宮城選手の太陽は乙女座1°59′、水星も乙女座19°14′にあります
乙女座は「几帳面」「真面目」と説明されることが多いサインです

しかし、実際の鑑定ではそれだけで終わりません

乙女座が象徴するのは、現状を観察し、問題点を分析し、よりよい方法へ修正していく働きです
そして水星は、思考、情報処理、判断、分析を担当する天体

水星にとって乙女座はドミサイル(本来の座)であり、伝統的な占星術では高揚の座でもあります

つまり、宮城選手のチャートには、分析や改善というテーマが強調されているわけです

宮城選手の投球は、球速だけで打者を圧倒するものではありません

真っすぐ、スライダー、カーブ、チェンジアップ、そして伝家の宝刀・クロスファイア

それぞれの球種を組み合わせ、球速差や軌道、タイミングを操りながら打者を打ち取っていきます

自分の身体で何ができるのか
どうすれば相手の予測を外せるのか
何を変えれば、もっとよくなるのか

宮城選手が培ってきた投球技術には、乙女座の太陽と水星が象徴する「分析と改善」というテーマがよく重なります

 ■ 水星□火星 ― 考える力と勝負への衝動

水星□火星(オーブ約4°00′)
水星は思考と判断、火星は行動力、競争心、闘争本能を象徴します

このふたつがスクエア(90°)を形成しています

スクエアは、天体同士の働きが緊張関係を持つアスペクトです

宮城選手の場合、乙女座の水星は細部まで考え、射手座の火星は目標に向かって大胆に踏み込もうとします

つまり、

「もっと正確にやりたい」
「それでも勝負には出なければならない」

という二つの要求が同時に働く配置です

この緊張は、ときに焦りや葛藤につながるかもしれません
しかし競技者という立場では、思考と行動を互いに刺激し合う力として働く可能性もあります
普段の柔らかな表情とは対照的に、マウンドでは強い勝負への意欲を見せる宮城選手

私はこのアスペクトに、考える力と負けず嫌いな一面の両立を見ています

 ■ 水星□土星 ― 自分自身への厳しい採点

水星□土星(オーブ約5°14′)

土星は制限、責任、鍛錬、継続を象徴する天体です
水星と土星のスクエアは、思考に厳しい基準を設けやすい配置として解釈できます

結果が出ても、さらに改善点を探す
成功しても、そこで満足しない
自分自身の技術に対して、簡単には満点を出さない

この配置には、そうした内面的な厳しさが表れることがあります

もちろん、自分に厳しすぎることは精神的な負担にもなり得ます

しかし、その厳しさを鍛錬や反復練習へ向けることができれば、長期的な技術の向上につながるでしょう
乙女座の水星が持つ分析力に、土星の継続性が加わる

宮城選手の投球を支えてきた技術の積み重ねを考えると、興味深い組み合わせです

 ■ 火星✳天王星 ― 自分だけの戦い方をつくる

火星✳天王星(オーブ約0°45′)

今回のチャートで、私が特に注目したアスペクトです

火星は身体的な活動、行動力、戦い方
天王星は独創性、改革、既存の枠組みからの脱却

この二つが、非常にタイトなセクスタイル(60°)を形成しています

私はこの配置を、

「既存の方法をそのまま受け入れるのではなく、自分に合った戦い方をつくり出す力」

として読みます

宮城選手は、体格の大きさや球速だけに依存せず、独自の投球技術を磨いてきました
自分に足りないものがあるなら、別の方法を探す
その工夫が、やがてほかの投手にはない武器になる

火星と天王星のセクスタイルは、まさにそうした独創的な行動力を象徴する配置です



動画をご覧いただくと、球種や緩急の使い方、打者との駆け引きなど、宮城選手の技術的な特徴を確認できます

もちろん、特定の投球技術が天体配置によって決定されるわけではありません

実際の競技上の特徴と占星術の象徴を照らし合わせることで、ひとつの解釈がどのように組み立てられるのかをご紹介しています

 ■ 土星☍冥王星 ― 鍛錬と変化への向き合い方

土星☍冥王星(オーブ約1°28′)
土星は制限や鍛錬、冥王星は徹底的な変化や再構築を象徴します
両者がオポジション(180°)を形成しています

このアスペクトは同世代の人々にも広く見られるため、これだけで宮城選手個人の性格を決めることはできません

ただし、ほかの個人天体の配置と合わせて考えることで、厳しい条件や変化にどう向き合うかというテーマを検討できます

2026年、宮城選手は左肘の故障により戦線を離脱し、手術を受けました
これは占星術で原因を説明できる出来事ではありません
一方、これまでの選手生活を振り返ると、技術を磨きながら長年先発投手として結果を積み重ねてきたことがわかります

今回のリハビリもまた、新たな条件のもとで身体と投球技術に向き合う時間となるのでしょう

 ■ ミッドポイント(MP)から、さらに深く読む

ここまでは、通常の天体同士のアスペクトを見てきました
私の鑑定では、これに加えてミッドポイント(MP)という技法も使用します

MPとは、二つの天体の中間に位置する感受点のことです
通常のアスペクトとは異なる角度から、複数の天体の働きを組み合わせて解釈することができます

今回は45度系列、オーブ2°以内の接触を採用しています

 ■ 太陽/火星=金星(90°・オーブ約0°03′)

太陽は自己の中心、火星は行動力と競争心、金星は感覚や調和、洗練を表します

この組み合わせでは、行動力を単純に発揮するだけでなく、自分の感覚に合った形へ整えるというテーマが考えられます

宮城選手の投球に見られる、力と技術のバランス

私はこの非常にタイトなMPに、そうした象徴を見ています

 ■ 水星/火星=海王星(90°・オーブ約0°28′)

水星は思考、火星は実行、海王星はイメージや直感を象徴します
考えて組み立てたことを、感覚やイメージを通して実際の動作へ落とし込む

このような解釈ができる組み合わせです

宮城選手が使う緩急や球種の組み合わせは、打者の予測を揺さぶります

思考と行動の中に、イメージや感覚的な要素が加わるという点で、興味深いMPです

 ■ 火星/土星=水星(180°系列・オーブ約0°37′)

火星は行動、土星は制約や鍛錬、そして水星は思考と判断

私はこの組み合わせを「制約があるときほど、考えて方法を探す」というテーマで読みます

できないことがある

ならば、どうすればできるのか

条件が整わないなら、何を変えればよいのか

水星□土星でも現れていた課題への向き合い方が、MPでは別の角度から強調されているように感じます

 ■ 天王星/冥王星=太陽(135°・オーブ約0°31′)

天王星は改革、冥王星は徹底的な変化、太陽は自己の中心を象徴します
天王星と冥王星という世代的な天体の中間点に、個人天体である太陽が関わる組み合わせです

私はこれを、「与えられた型をそのまま使うのではなく、自分に合う形へ作り替える」という象徴として捉えています

ここでもまた、火星✳天王星で見えていた独自性や工夫というテーマが繰り返されます

 ■ 複数の技法を組み合わせる意味

ここまでを整理してみましょう

乙女座の太陽と水星には、観察と改善

水星□火星には、思考と競争心の緊張
水星□土星には、厳しい基準と継続的な鍛錬
火星✳天王星には、独自の戦い方を模索する力
さらにMPでも、思考、行動、制約、工夫、再構築というテーマが繰り返されています

このように、ひとつの天体配置だけで結論を出すのではなく、複数の配置を組み合わせて共通する象徴を探していくのが、私のネイタルチャート分析の基本的な方法です

もちろん、実際の人物にはチャートだけでは説明できない経験や環境、本人の選択があります
占星術は、その人のすべてを決定するものではありません

それでも複数の象徴を丁寧に読み解くことは、その人の持つ可能性や課題について、別の視点から考えるきっかけになると思っています

 ■ おわりに ― 「足りない」を技術に変えてきた人

宮城大弥選手のネイタルチャートを読むと、私は「才能」という言葉だけでは説明しきれないものを感じます

持っていないものを嘆くのではなく、今ある条件の中で何ができるのかを考える
考えたことを試し、修正し、自分の技術として磨き上げる

その繰り返しが、現在の宮城選手の投球スタイルを形づくってきたのでしょう

2026年は大きな試練の年となりましたが、復帰後の姿がどのようなものになるかは、医療やリハビリの経過、本人の努力など、さまざまな要素によって変わります

オリックスファンとして、また占星術師として、再びマウンドで躍動する宮城選手の姿を楽しみにしています


 ■ 西洋占星術による個人鑑定について


今回はプロ野球選手のネイタルチャートを題材に、実際の鑑定で用いる分析技法の一部をご紹介しました
個人鑑定では、太陽星座だけに限らず、天体配置、アスペクト、ミッドポイントなどを複合的に読み解きます
ご自身の資質や強み、抱えやすい葛藤、人生の中で繰り返し現れるテーマなどを、出生図から考察していきます



西洋占星術師 東風(こち)

 【筆者注】

※本記事は、西洋占星術による象徴的な考察です
※出生時刻は未確認のため、12:00を仮置きして天体位置を算出しています
※ホイールは牡羊座0°を表示基準とし、ASC・MC・ハウスは採用していません
※月の位置は参考値です出生時刻によって度数が変動するため、月および月を含むアスペクト・ミッドポイント(MP)は考察対象から除外しています
※MPは45度系列(0°・45°・90°・135°・180°)を採用し、オーブは2°以内としています
※競技上の故障や医学的な出来事を、占星術によって原因づけるものではありません
※本記事はご本人を直接鑑定したものではありません
※記事内敬称略
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す