「過疎地域で開催される芸術祭の問題点」日本大学芸術学部美術学科地域芸術専攻

「過疎地域で開催される芸術祭の問題点」日本大学芸術学部美術学科地域芸術専攻

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学び

(2)解答例


 芸術祭の限られた予算の中で人員を集めるには大勢のボランティアの協力が必要になる。少子化の影響で全国的にも若年人口が減少している中、過疎地域で募集をかけてもすぐに大勢のボランティアを集められるわけではない。縁もゆかりもない地方に自ら足を運んで手伝おうという者は多くない。そのためには普段から地域の魅力を多くの人に知ってもらう必要がある。そのアイディアを2点述べる。 

第一に景観の整備である。例えば棚田の利活用が挙げられる。棚田は日本の原風景を思い起こされ心をなごまされる。新潟県十日町市にある星峠の棚田は特に有名で、毎年全国から多くの観光客がこの風景を目当てに現地を訪れる。当地で開催される大地の芸術祭ではこの棚田を用いたインスタレーションが展示されている。第二に古民家や廃校等の公私にわたる建築のリノベーションである。瀬戸内芸術祭では地域の銭湯がアートに変身し、その鮮やかな天井画が話題を呼んでいる。

 このような棚田や建物等の地域資源を発掘発見して、S N S等を通して国内外に情報発信する。地域資源とは農業資源(農地、農作物、水路、農機具等)、自然環境(再生可能エネルギー、景観、海・山・森林・湖沼とそこに生息する動植物)、文化財(伝統芸能や史跡・遺跡、伝統食や建築等)のほかに人的資源も含まれる。こうした地域資源はアーティストの創造意欲を刺激し、そのまま芸術作品の素材として用いられることも多い。地域資源を通してその地域を訪れたい、地域の物産を購入したい、クラウドファンディングを通して応援したいというファンや顧客を増やす。このような関係人口の創出を通して、芸術祭のボランティアの予備軍を育成する。

 私が貴学に入学した暁には各地の芸術祭のボランティアに率先して志願したい。そして地域の実状を知り、地域資源の利活用による芸術創作を通して、若者が地域に回帰する基盤作りに役立つ人材になりたいと決意する。
(800字)

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