幼い頃、私の世界にはいつも「恐怖」がありました。
父が母に向ける怒りの声、暴力、物が壊れる音、母の涙。
その空気の中で、私は静かに息をひそめて生きていました。
逃げたくても逃げられない。
誰にも言えない。
言葉にしようとすると、喉がぎゅっと締めつけられるようで、
「悲しい」とさえ言えなかった。
そんなわたしが、唯一心をほどけたのは「ひとり遊び」の時間でした。
ぬいぐるみとお話したり、空想の世界に旅したり。
誰にも邪魔されない、誰にも傷つけられない、わたしだけの静かな場所。
今思えば、それは魂がそっと守ってくれていた時間だったのかもしれません。
魂の深いところでは、わたしはちゃんと知っていたんです。
あの時間が、わたしを守ってくれていたことを。
見えないけれど、確かにそこにあった「光」。
それは、わたしが生きていくために必要な、
小さな灯りだったのだと思います。
今、この文章を読んでくださっているあなたへ
もし、あなたにも「言えなかった悲しみ」があるなら、
それは決して無かったことにはなりません。
あなたの魂は、ちゃんと覚えています。
そして、癒しのタイミングを、静かに待っています。
私もまだ癒しの途中です。
でも、こうして言葉にすることで、
少しずつ「過去の私」と手をつなげるようになってきました。
あなたの中の「小さな光」も、どうか見失わないでください。
それは、あなたが生きてきた証であり、
これからの道を照らす灯りになるから。