💎タマネギは、冷蔵庫に入れておくと涙がでない!
タマネギは、料理の必須素材の一つです。
一週間のうちには、何度か涙を流している人も多いかと思います。
涙を出させるのは、タマネギの細胞に含まれているアレルプロピオンという
物質です。
もともと非常に蒸発しやすいので、細胞が壊されると空中にパッと飛び散ります。だから、涙が少しでも出ないようにするには、アレルプロピオンが
蒸発しないようにしてやればいいのです。
そのための方法として、
①タマネギをあらかじめ冷蔵庫で冷やしておくことです。
アレルプロピオンは、温度が低いと蒸発しにくくなるからです。
②タマネギを包丁でスパスパ切って、(切れ味鋭い包丁で!)
あらかじめボウルに用意しておいた水の中にさっと入れます。
この物質は、水によく溶けるので
これで涙対策は完璧です。
ベランダに出しっぱなしにして置いたようなタマネギを切れない包丁で
ザクザクやると、涙の大洪水となるわけです。
また、このアレルプロピオンは、
生だと刺激の強いピリピリした味ですが
”熱を加えてやると”、途端に甘みに変わるのです。
サラダのオニオン・スライスはピリ辛なのに、
煮込んだシチューのタマネギが砂糖のように甘くなるのは、
そのせいなのです。
💎ニンニクの匂いを消したい!
ニンニクの当て字に、忍辱と書くことがあります。
薬効(やっこう)があるから臭気を耐え忍んで食べるという意味が
込められているのでしょう。
臭いの正体は、多量に含まれた「アリルトリサルファイド(三硫化アリル)」という成分です。
細菌や風邪のウイルス退治に効果の大きい有効成分ではありますが
忍辱と名付けられるほどの強烈さが玉に傷です。
中国料理でジャスミン茶が出るのもニンニク対策の為なのですが
一時的に臭気が消えたように感じても
ジャスミンの香りが勝っただけのことなのです。
臭いを元から断つには、三硫化アリルの活動を抑えればいいのですが
それには”タンパク質”が効き目を発揮します。
三硫化アリル中のスルフドリル基という活性部分に結合して
その活動を抑え込んでしまうのです。
そのタンパク食品をあげると、
”牛乳、チーズ、卵”などです。
植物性より動物性、しかも、”乳製品”が一番効くようです。
その他には、レモン、みかん、などの柑橘類
あるいは、ウメボシでも、ある程度は消臭できます。
💎牛乳は季節によって味が違う⁈
母乳の味を覚えている人はまずいないでしょうが、
牛乳よりサラッとしていて甘いものです。
その味は、母親の食べるものによって微妙に変わります。
甘いものをたくさん摂れば甘くなりますし、
お酒を飲めばアルコール分も加わります。
あまり母乳を飲ませないでいると、しょっぱくなることもあるのです。
牛乳の場合はどうでしょうか?
乳牛は、冬の間は、干し草を食べ、夏になると青草を食べます。
青草には、”カロチン”が含まれていますから、
夏の牛乳の方が、”ビタミンA”が多く含まれていることになります。
しかし、味の点からいえば、冬の牛乳の方が”コク”があります。
夏は乳牛もバテ気味で牛乳が薄くなるからです。
冬の方が”脂肪分”が多いというわけです。
💎パンは焼けば固くなるのに、お餅は焼くと柔らかくなるのはなぜ?
パンにしてもお餅にしても、できたては柔らかくてホカホカで
応えられません。
そんなパンも、時間が経てば固くなります。
固くなったお餅は、焼くとまた、柔らかくなりますが
パンは固くなるばかりです。
その違いはどこにあるのでしょう?
パンもお餅も、主成分はデンプンを加熱してできた
アルファ(α)デンプンです。
でも、小麦粉のデンプンには、約24%のアミロースが含まれていて
もち米には、ほとんど含まれていません。
アミロースが少ない方がアルファ(α)デンプンの老化は少ないのです。
また、パンの方が空気を含む率が高いので、
水分が逃げやすくなっているのも理由のひとつになっています。
💎サラダは野菜の最良の食べ方!
サラダは、生野菜を酢と油であえる料理です。
なぜ酢と油であえるようになったのかは、やはり味覚の問題だったのでしょうけど、
これが科学的に見ても野菜に含まれているビタミンを逃さない
最良の食べ方なのです。
野菜には、空気に触れると、ビタミンCを破壊する
アスコルビナーゼという酵素が含まれています。
ですから、野菜を切ったまま放置しておけば
その切り口からどんどんビタミンCが破壊されてしまいます。
ところが、酢には、この酵素の作用を抑えて
ビタミンCの破壊を防ぐ働きがあるのです。
そのうえ、切り口に油がつけば直接空気には触れません。
また、油は、ビタミンAの吸収も助けます。
アスコルビナーゼの性質がわかっていたわけでもないのに
偶然とはいえ、何ともうまい調理法があったものです。
生の野菜を食べるサラダは、西洋料理のなかでは、
あまり手を加えない料理に属しますが
その作り方にこった人は、大勢存在します。
「三銃士」の著者、アレクサンドル・デュマもその一人です。
彼は、「サラダこそ、技巧と知性の表現の場」と主張しました。
デュマがいつも作っていた自慢のサラダとは?
野菜は、レタス、ビーツ、セロリ、トリュフ、カブラギキョウ、
ゆでたジャガイモが主要材料でした。
まず、ゆでたまごの黄身をボウルにいれてほぐし、
油をいれてペースト状になるまで練ります。
そこに、チャービル、ほぐしたツナとアンチョビ、からし、
大豆油、刻んだピクルスと刻んだゆで卵の白身を入れ、
手に入る限りの最上の酢で薄めます。
そこに先ほどの野菜を入れてあえます。
あえている間にパプリカをひとつまみ振りかけます。
カブラギキョウ以外は、全部、簡単に手に入るものばかりです。
デュマの「知性と技巧」とはどんなものか試されてはどうでしょう!
💎小魚をまるごと食べてもカルシウムは摂れないのです!
日本人に一番不足がちな栄養素は、カルシウムです。
熱しやすく冷めやすい国民気質は、ここからきているという説を
唱える人もいます。
これは、日本が火山国のため、火山灰層におおわれた土壌には、
カルシウムが必然的に少ないからです。
同じトマトでも、
ヨーロッパのものには、日本の約20倍ものカルシウムが含まれているのです。
だから、肉やチーズ、卵などの酸性食品をたくさん食べていても
野菜からカルシウムなどのアルカリ成分を摂取できるので
バランスが取れているわけです。
カルシウム不足は、精神的な不安定の原因になり、
また、年を取って骨が弱くなる原因になるというので
たくさん摂るようこころがけている人が多いようですが
ここでひとつ常識のウソを指摘しておきたいと思います。
それは小魚をたくさん食べるとカルシウムがたくさん摂れるという誤解です。
確かにカルシウムは摂取できますが
その中心は、骨の中にあるリン酸カルシウムです。
これは、水に溶けにくく吸収されにくいのです。
食べたカルシウムの20%しか吸収されないという事です。
ですから、カルシウムの摂取ということでは、
”ほうれん草、ワカメ、ヒジキ”などをしっかり食べて、
”毎日牛乳を飲む”のが、一番効率的なようです。
💎マスタード、唐辛子にはダイエット効果あり!
世の中には、ヤセの大食いもいれば、
それほど食べないのに太りやすい人もいます。
食べても太らない理由には、
運動量が多い、代謝が活発といったことなどがあげっれますが、
もし、食事のあとに背中の温度が上がれば
それは褐色脂肪細胞が多く働きも活発な証拠です。
この細胞のおかげで肥満が防止されているのです。
褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)とは、ひとことで言えば、
脂肪を燃やす細胞の事です。
ほとんどの哺乳類が持っていますが、
人間の場合は、生まれた時の約100gから
成人になると10~50gへと成長とともに減っていきます。
この細胞は、食べ物、とくに脂肪を過剰摂取すると活動を始めて、
余分な脂肪を燃やします。
この時サーモゲンというたんぱく質が熱を放出するために
細胞が分布する肩甲骨(けんこうこつ)の間や
うなじの温度が上昇するのです。
褐色脂肪細胞の多い人ほど温度は高くなり、
少なくて働きが鈍い人は高くなりません。
褐色脂肪細胞を最大限に活用すると
2時間のジョギングとほぼ同じ、1000キロカロリーを消費できるとか!
もっともこれは現実的には難しいことです。
ただ食事をしながら、褐色脂肪細胞を活性化することは可能です。
唐辛子、マスタード、生姜には、この細胞を刺激する成分が含まれて
いるので、ダイエットの際には、ぜひ取り入れたいものです。
とはいうものの、これらの香辛料は、
胃の粘膜にとっても刺激的なので、胃壁を守るタンパク質も
同時に摂ることが必要となります。
💎栄養豊富な大豆(だいず)をドイツで栽培できない理由とは?
大豆の事を「畑の肉」ともいいますが、
こう名付けたのは、19世紀のドイツの学者たちでした。
これには、面白いエピソードがあります。
時は、1873年、明治6年の事です。
この年、ウィーンで万国博覧会が開催されました。
当時、ヨーロッパでは、開国以来の日本ブームが続いていました。
それを反映してでしょうか、博覧会側から、出展を強く要請されたのです。
日本が初めて、万国博に出展参加したのは、1867年のパリ博でしたが、
その時にほとんどめぼしいものを出してしまっていたこともあって、
政府は、最初断ったそうです。
しかし、相手は、「ヨーロッパにないものなら何でもいい!」と
執拗に食い下がってきます。
そこでやむなく参加することになったのですが、なんと
その出展品の中に”大豆とカンテン”が含まれていたのです。
なぜ、この二つが選ばれたのか?
どんなふうに展示されたのかはわかりませんが、
とにかく大好評だったのです。
とくに”大豆の評判は抜群”で、
フランス人などは、「真珠のような豆」と、手放しで
賞賛したそうです。
ドイツ人の方は、さすがに実証主義のお国柄、
手放しでほめることなどという事はせずに
大豆の栄養組成を徹底的に分析しました。
そのうえでおもむろに
「この豆の栄養価は、牛肉や豚肉に匹敵する。
いわば、畑の肉とでもいうべきものだ!」と公表しました。
つまり、畑の肉とは、ドイツの学者たちの「おスミつき」
だったというわけです。
ドイツ人が大豆に目を見張ったのも無理はないのです。
大豆には、
タンパク質が30~40%
脂質(ししつ)が約20%前後と豊富に含まれているからです。
しかも、そのタンパク質には、必須アミノ酸が含まれていて
脂質は、不飽和脂肪酸でできています。
大豆というのは、良質なタンパク源であるとともに、
脂肪源でもあるのです。
必須アミノ酸について!
人間の体は、約20種類のアミノ酸によるタンパク質でできています。
このアミノ酸のうちの8種類は、不足すると
他のアミノ酸も体に吸収されなくなり、タンパク質が作れなくなるという
重要な働きを持っているのです。
必須アミノ酸と呼ぶのはそのためですが、これらは、
8種類とも体内では生産されないので、食品から吸収するしかないのです。
大豆は、その必須アミノ酸を8種類全部ではありませんが、
植物性食品の中では、トップ・クラスといっていいほど多く含んでいるのです。
その後、ドイツでは、大豆による食料革命が起こり、
日本から大量に取り寄せて栽培実験を行ったのですが、
残念なことに、ヨーロッパの土壌には、
大豆栽培に不可欠な”根瘤菌(こんりゅうきん)”がないことがわかって
断念したという後日談があります。
現在、大豆は、アメリカやカナダが主要生産国となっていますが、
これもその時のドイツの評価を知って、
第二次世界大戦中にアメリカが栽培を試みたのが、
始まりと言われています。
💎「トコロテンとカンテン」はどう違うのでしょう?
トコロテンは、長細い糸コンニャク状のもの、
カンテンは、みつ豆に入っているサイコロ型のやつです。
なんて、単純に形で分けていたら認識不足です。
製法がちょっと違うのです。
どちらも原料が「テングサ」であるのは同じです。
テングサは、海藻の一種で、
干潮(かんちょう)線の近くの岩場などに生えているのです。
水の中では、紅紫色ですが、日に干すと白に変わるのが不思議なところ
なのです。
干したテングサは、水で煮て、柔らかくしたのち、冷やして固めます。
これが、トコロテンです。
カンテンは、さらに手間をかけたものです。
トコロテンを凍らせたのち再び溶かして、不純物を取り除いてから
またまた乾燥させます。
要するに、不純物を取り除いて精製したか否かが、
カンテンとトコロテンの違いなのです。
そういえば、トコロテンには、海藻の香りがほのかに残っていますが、
カンテンは、デザートとしてすっかり洗練されていますよね!!
💎どうしたらエダマメをおいしくゆでられるのでしょうか?
エダマメは、冷凍品が出回るようになってから、
年中食べられるものになってしまいましたが、
やはり、初夏から真夏にかけて、枝付きのものを買って食べるのが
いちばんおいしいようです。
もっとも、八百屋さんで生のものを買っても粒がそろっていない
ことの方が多いようですが、
冷凍品だと粒がそろっているので安心という事もあります。
このエダマメのおいしいゆで方ですが、やはり、
塩気の味付けにポイントがあります。
ゆでてから、塩を振りかけても、殻が塩辛くなるだけで
ちっともおいしくありません。
豆にも塩気が染み込んでいる方が、やはりおいしいものです。
豆に塩気を染み込ませるためには、
最初に、塩水に十分つけておいて、
それからたっぷりのお湯でゆでることがポイントです。
このときに、ゆであがりの色をよくするためと、
沸騰点を高くして、よくゆで上げるために、
”塩をひとつまみ”いれるといいのです。
そして、火は、強火のほうがいいという事です。
ゆであがりの目安は、「まだちょっと固いかな!」といった程度です。
この程度にゆだったら、コンロの火を止めて、しばらくそのまま
置いておきます。
余熱を利用して、仕上げをするわけです。
ザルに上げた後は、多少塩を振りかければ十分です。
💎調理用と刺身用のコンニャクはどう違うのでしょう?
コンニャクは、欽明天皇の頃(六世紀中頃)
日本に入ってきて、”薬用”として広まったとか。
整腸作用があることは当時から知られていたようです。
砂おろしの働きをもつのは、マンナンという成分です。
胃で消化されずに、十二指腸や小腸にたまっている異物をくっつけながら
移動していくのでおなかの掃除ができるのです。
原料は「サトイモ科多年草の一種」である「コンニャクイモの地下茎」です。
球形なので、「コンニャク玉」とも呼ばれています。
煮物やおでんに使うコンニャクの場合は、
この球茎(きゅうけい)を乾燥させたのちに粉末にして、
これに、「石灰乳(せっかいにゅう)」を加えて、煮沸して作ります。
一方、刺身コンニャクは、生の球茎をすりおろして使います。
そのため、滑らかな舌触ざわりと強いコシが生まれるのです。
💎同じ小麦粉から作るラーメンとうどんの決定的な違いとは?
日本人は、めん好きです。
日本古来のそば、うどん、ひやむぎ、そうめん、さらにスパゲティ
ラーメンが加わって、メニューも豊富です。
その中でラーメンは、インスタントラーメンが、
年間50億食以上食べられていることからも
人気の高さがうかがえます。
ラーメンの原料は、うどんなどと同じ小麦粉です。
しかし、小麦粉に食塩と水を加えてこねるうどんに対して、
ラーメンの場合は、
カン水(中華そばを作るときに粉に混ぜる天然ソーダの水)
(アルカリ液で炭酸カリウムなどが主成分)
が、使われています。
ラーメン独特の匂いと黄色い色と縮れ(ちじれ)は、
このカン水によるもので、
アルカリの作用で小麦粉を黄色く変色させるのです。
また、この水によってラーメンのコシが強くなるのです。
なお最近では、添加物に敏感になった消費者の要望から、
カン水を使わずに食塩と卵黄を繋ぎにして、
熟成に時間をかけることでコシのあるメンに仕上げる製法も
あるようです。