インコと暮らす私が、グリーフケアを仕事にした理由

インコと暮らす私が、グリーフケアを仕事にした理由

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コラム
たった30グラムが、私を変えた。

セキセイインコのむーちゃんが突然何の前触れもなく、たった3ヶ月で逝ったとき、私は嗚咽した。 自分でも驚くくらい、声を上げて泣いた。

すでに両親を見送っている。 趣味として競馬が好きで、愛した馬たちの突然の死も経験してきた。 それでも、むーちゃんを亡くした時の痛みはなんというか、種類が違った。
「たった30グラムなのに」と、自分でも面食らっていた。 でも今なら分かる。身体の重さと、命の重さは、関係ない。虫にだって命の重さはある。

その前に突然仕事を失っていた私は、正直この先どうして行けばいいか迷っていた時期でもあった。
でも、現実的に時間ができて、ようやく自分と向き合えた。 
「私に何ができるだろう」という問いを、初めて真剣に持てた気がした。
働くことで精一杯だった頃には、自分のことを後回しにしてきた。その分を取り戻すように、資格を取り始めた。

 正直、最初は自分を見つめ直す意味で心理系を片っ端から。
でも勉強していくうちに、気づいたことがある。 
人間の終活、そして動物グリーフケア—、この二つだけが、 学んでいて「手応え」があった。
 知識が入ってくるときの感触が、違った。
「あ、これだ」とは思わなかった。 「これしかない」と、静かに分かった感じだった。

今、二代目のむーちゃんがいる。 ナナちゃん、クウちゃんと三羽、毎日にぎやか。
初代むーちゃんに嗚咽した私が、グリーフケアカウンセラーになった。 
あの30グラムが、今の私の原点だと思っている。

あなたの悲しみにも、きっと理由がある。 重さを量る必要なんて、どこにもない。



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