【ニュースと守り②】バイナンスから約63億ドルが流出。ほとんどが約20分で抜かれ、凍結できたのは半分ほどでした

【ニュースと守り②】バイナンスから約63億ドルが流出。ほとんどが約20分で抜かれ、凍結できたのは半分ほどでした

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マネー・副業
どうも、FXハムラットのハムです。

前回は、GMOのデスクトップクラウドの件でした。今回は、同じ10月に起きたバイナンスの件を、ハムが調べてまとめました。



10月29日の夜(世界標準時)、世界最大級の暗号資産の取引所バイナンスから、約63億ドルの暗号資産が抜き取られました。
ブロックチェーンを調べる会社のTRMは、記録にある中でいちばん大きな盗難としています。

TRMの分析では、10のブロックチェーンにまたがって、ほとんどが約20分のうちに動かされました。
ビットコインは18,270BTCが一度に送られ、イーサリアムの財布からは167,464ETHと16億USDTあまりが、3分半ほどで外へ出ています。
前日には攻撃者の財布に資金が入り、当日は同じ仕掛けをほかの財布で試してから、本番に使っていました。

準備にはじっくり時間をかけて、実行は一瞬。読んでいて、相手は本当にプロなんだなと思いました。



入り口について、バイナンスは最初の調べで、開発の運用を担う社員のノートパソコンが乗っ取られた可能性を挙げました。その後、ほかにも破られた所が見つかったとして、全体の報告はまだ出ていません。秘密鍵が漏れた証拠はない、とも説明しています。

TRMは、出金のための署名の仕組みそのものが、攻撃者の思うとおりに署名させられた、とみています。TRMやChainalysisは北朝鮮のハッカーの組織TraderTraitorの仕業とみていますが、バイナンスは犯人を明らかにしていません。



暗号資産の発行元などが協力して、約30億ドルが凍結されました。逆に言うと、残りの半分ほどは、すでに別の通貨に替えられ始めています。

バイナンスは、損はすべて会社が埋めるとし、自社の資金から63億ドルあまりを充てるとしています。預け入れには影響がなく、出金は一時止められました。
利用者の資産の多くは、ネットにつながっていない保管(コールドウォレット)にあり、狙われたのは出金のためにネットにつながっている財布(ホットウォレット)だった、という説明です。



ハムが考えたのは、補償されるとしても、出金が止まっている間は自分のお金を動かせない、ということです。
相場が大きく動いているときに出せない。損がゼロでも、これはけっこう困りますよね。

初心者の方ができることは、そんなに多くありません。
使う予定のないお金を、1つの取引所に全部置いたままにしない。出金先のアドレスを登録したものだけにする設定と、2段階認証を入れておく。そして、事件の直後に来る補償の案内は、メールのリンクから開かず、公式のページを自分で開いて確かめる。最後の1つは6回目で詳しく書きますね。

FXの場合、国内のFX会社には、お客さんのお金を会社のお金と分けて信託銀行に預ける決まりがあります。それでも、自分の口座のログインを奪われて取引されると、この仕組みでは守れません。前回のGMOの件は、まさにそっちの形でした。



参考にした発表と記事(11月3日時点)
・TRM Labs 「North Korea Steals USD 6.36 Billion From Binance」
・PBS NewsHour(AP)「What to know about the $6.3B hack on Binance」
・Euronews 「How the Binance hack happened」(2026年10月30日)

事件の調べは続いているので、数字や中身は今後変わることがあります。

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