ロリコン
ゴスロリ
…などなど、日本では小児性愛やファッションなどとして、サブカルの文脈で使われる「ロリ」。
その語源となったのが本書、ウラジーミル・ナボコフ著の『ロリータ』です。
主人公の中年男が、12歳の少女に性的に執着する、という物語。
その少女の名前が、「ドロリス」で、このドロリスが「ロリータ」という愛称で呼ばれているのです。
(ド「ロリ」ス、の「ロリ」からですかね)
ロリータ=ドロリスは、日本のロリータファッションやゴスロリのイメージとはまったくかけ離れた、小生意気な娘として描かれています。
1955年の発売当初は、ポルノ文学としてスキャンダラスな論争になったそうですが、後に「タイム誌が選んだ小説100選」に選ばれるなど、今ではアメリカ文学の古典として、きわめて高い評価を受けているのだとか。
キューブリックはじめ、過去に2度ほど映画化もされており、私も若い頃に映画を観かけて挫折したり、原作も読みかけて挫折したり……といったことがあり、中年になった今、再読してみました。
私と同世代の中年男が、私の娘と同い年の娘に性的関心を抱く、という気色の悪い設定の物語。
果たして読んでいられるか? と思いつつ……
本書の解説によると、
少女愛というタブーに踏み込んだがためにスキャンダラスな問題作として広く知られる一方、本書が幾多の「謎」を重層的に含み込む、精緻極まるパズルのような名品であることは意外に知られていない。
というので、きっともの凄いトリックでもあるかしら、と期待。
読了して、まず抱いた感想は――
「読みにくっ!」
おそらく、これは訳文の問題ではなく、原文がそうなのだと思う。
まず、なんといっても一文一文がイライラするくらい長い!
そして改行も少ない!
明らかにわざとだと思いますが、この一文一文が長いのは、いちいち主人公がもってまわった言い方をしたり、あれやこれやの比喩を使ったり、を多用しているから。
だから、
「ん? いまどんな状況だったっけ?」
とすぐわからなくなるし、
「えっと、つまりこれは、こういうことをした、ってことだよね?」
と、こちらで推測したり、察したりしながら読まなくてはならない。
そりゃ、若い頃の私は挫折するはずだと思いました。
確かに、終盤にはどんでん返し的展開があったのですが、正直、狂った文体を読み解くのが苦痛で、おそらく周到に用意してあったであろう伏線を、もう一度読み返すという気がおきず……
誰かに、解説してもらいたい(苦笑)。
きっと、ロリコン、ロリコン、言ってる人や、ロリータ、ゴスロリファッションを楽しむほとんどの人が、本作を読んだこともないし、存在も知らないのだろうな、とか思いました。
トップ画は、そんな本作とは関係なく、言わゆる「ゴスロリ」っぽいイラストにしてみました。
なお、『ロリータ』とゴス(ゴシック)も、本来まったく関係のないものです。
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