はじめに
最近、生命保険を解約する人が増えているといわれています。
特に若い世代では、保険にお金を払うよりも、NISAなどを活用して資産運用にお金を回したいと考える人もいるのではないでしょうか。
では、そもそも生命保険は本当に必要なのでしょうか?
今回は、生命保険の必要性について考えてみます。
親が入ってくれた保険を、社会人になってから解約する?
子どものころに親が加入してくれた保険を、社会人になってから引き継ぐケースがあります。
しかし、保障内容や加入している理由をよく知らないまま保険料を払い続け、本人が負担するようになったタイミングで「これって本当に必要なの?」と疑問を持つこともあるでしょう。
親世代にとっては保険への加入が当たり前だったかもしれません。一方、若い世代にはコストパフォーマンスを重視し、保険料を払うよりもNISAなどで資産を増やしたいと考える人もいます。
では、保険は必要ないのでしょうか?
生命保険は「いくらもらえるか」より「いくら困るか」
私は、保険に入るかどうかは、「万が一のときに、いくら受け取れるか」ではなく、「いくら困るのか」を基準に考えることが大切だと思います。
例えば、医療保険には入院給付金や手術給付金があります。
しかし、日本には公的医療保険があり、年齢や所得などに応じて医療費の自己負担割合が決まっています。
また、高額療養費制度によって、保険診療の自己負担額には所得などに応じた上限があります。
会社員などは、一定の条件を満たせば、病気やケガで仕事を休んだ際に傷病手当金を受け取れる場合もあります。
そのため、貯蓄で医療費や休業中の生活費をまかなえる人なら、民間の医療保険に加入しないという選択肢もあります。
ただし、差額ベッド代や保険適用外の費用、収入の減少など、公的保障だけではカバーできない負担もあるため注意が必要です。
本当に必要なのは、自分では対応できないほど大きなリスクへの備え
例えば、家族を養っている人が亡くなった場合、残された家族の生活費や教育費を貯蓄だけでまかなえるでしょうか。
十分な貯蓄がなく、家族の生活に大きな影響が出るのであれば、死亡保険で備える意味があります。
また、会社の借入金について個人保証をしている経営者は、万が一の際に事業継続や返済に問題が生じないか、検討する必要があります。状況によっては、法人で生命保険に加入することも選択肢の一つです。
一方、独身で扶養家族がおらず、十分な貯蓄がある人なら、高額な死亡保障は必要ないかもしれません。
大切なのは、自分に万が一のことが起きたとき、誰が、どのくらい困るのかを考えることです。
まずは今の保険を確認してみよう
自分がどのような保険に加入しているのか、把握できていますか?
保険は、加入しているだけで自動的に給付金を受け取れるとは限りません。保障内容や条件を確認し、必要な請求手続きを行う必要があります。
まずは、次の点を確認してみましょう。
・どのような保障が付いているのか
・毎月、年間でいくら保険料を払っているのか
・貯蓄や公的保障で対応できないリスクは何か
なお、解約すると同じ条件で加入し直せなかったり、解約返戻金が払込保険料を下回ったりする場合もあります。解約する前に、契約内容を確認することが大切です。
まとめ
生命保険は、たくさん加入すれば安心というものではありません。
自分の貯蓄や公的保障で対応できない大きなリスクに備えることが、保険を考えるうえで大切なポイントです。
周囲の人が加入しているから、親が入ってくれていたからという理由だけで続けるのではなく、今の自分に必要な保障は何か、そして将来のライフプランに合った保障になっているかを考え、一度見直してみてはいかがでしょうか。
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