関東ではまた一気に気温が下がって、秋が深まってきたと感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近、ちょっと迷ったときにAIに聞いてみる、という方が増えましたね。実は私も今日、「冷蔵庫の材料で作れて、ほっこり温まる今日の夕飯は?」と尋ねたところ、「ポトフ」との答えが・・・!素敵!ということで早速、今日の夕飯はポトフになりました笑。
そう、今のAIは聞けばすぐに、筋の通った答えを返してくれます。とても便利ですね^^
夕飯の献立なら、AIの答えで大満足です。でも、人生の選択となると、少し話が変わってきます。
鑑定でお話を伺っていると、こんな声を聞くことがあります。「AIにもたくさん相談しているんです。正しそうな答えは出てくるのに、なぜかしっくりこなくて、結局選べないままで」
とのこと。
今日はこの「しっくりこない」について書いてみます。
最適解と納得解はちがう
AIが出してくれるのは、多くの人にとって筋のいい答えです。たくさんの情報をもとに、平均的にうまくいきやすい道を示してくれます。
でも、あなたは「多くの人」ではありません。
同じ転職の話でも、安定を手放すのがつらい人もいれば、変化がないと息が詰まる人もいます。誰かにとっての最適解が、あなたにとっての正解とは限りません。
だから大事なのは、提案をそのまま受け取るのではなく、自分の物差しで「選び直す」ことだと思っています。
四柱推命では、生まれた年・月・日・時間から、命式(めいしき)というその人の生まれ持った設計図を出します。中でも、生まれた日に割り当てられた日干(にっかん)は「自分自身」を表す部分です。木のようにまっすぐ伸びていきたい人、火のように周りを明るくしたい人、水のように柔らかく形を変えていける人。ここに、その人なりの物差しのヒントがあります。
AIがみんなに同じ地図を見せてくれるものだとしたら、命式はあなただけの羅針盤のようなもの。地図があっても、どちらに進みたいかは、自分の羅針盤がないと決められません。
その選択は、不安からですか?
選び直すときに、もう一つ見ておきたいことがあります。その選択が、不安や「認められたい」という気持ちから来ているのか、それとも自分が本当に大切にしていることから来ているのか、です。
「この資格を取っておけば安心」「周りがみんなそうしているから」「上司に評価されそうだから」。こういう理由で選ぶことは、誰にでもあります。全然悪いことではありません。ただ、それだけで選び続けていると、少しずつ自分が何を大事にしていたのかが見えなくなっていきます。
四柱推命には、通変星(つうへんせい)という星があります。その人が何に心を動かされ、何で満たされるのかを表す星です。
たとえば正官(せいかん)が強い人は、信頼されることや、きちんと役割を果たすことに喜びを感じやすい。食神(しょくじん)が強い人は、楽しさやゆとりがないと心がしぼんでしまう。偏財(へんざい)が強い人は、人とのつながりや、いろいろな場に顔を出すことで元気になります。
自分の星を知っておくと、迷ったときに「今、私は不安で選ぼうとしていないかな」と立ち止まりやすくなります。正官の人が評価を気にするのは自然なことです。でもそれが「認められないと怖い」に変わっていたら、少し疲れているサインかもしれません。
また、天中殺(てんちゅうさつ)という、12年のうち2年めぐってくる、物事が思うように運びにくい時期があります。この時期は気持ちが揺れやすく、焦って何かを決めたくなりがちです。そういうときこそ、「これは本当に私が大切にしたいことかな」と一度確かめてから選んでみてください。
目の前の仕事を、自分の「意味」に変える
もう一つ、私が大事だと思っているのは、自分の持ち味と、目の前の機会を結びつける力です。
仕事は、いつも自分で選べるわけではありません。異動や担当替えで、思ってもいなかった業務を任されることもあります。そんなとき「やらされている」と感じるか、「これは自分の持ち味をこう使える場だ」と捉えられるかで、同じ仕事でも中身が変わってきます。
たとえば、強い探究心を持つ人が、地味なデータ整理を任されたとします。ただの作業だと思えばつらいけれど、「数字の裏にある理由を見つける仕事」と捉え直せば、自分らしさを出せる場になるかもしれません。
そして四柱推命では、持ち味は命式に、めぐってくる流れは大運(だいうん、10年ごとの大きな運気の流れ)や年運(その年の運気)に表れます。今は種をまく時期なのか、実りを受け取る時期なのか。持ち味と今の時期を重ねて見ると、目の前のことに自分なりの意味を見つけやすくなります。
最後に決めるのは、自分
AIも占いも、私は「答え」ではなく「選び直すための材料」だと思っています。
占いの結果も、どうか鵜呑みにしないでください。当たっている、当たっていないよりも、「じゃあ私はどうしたいかな」と考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
AIが便利になるほど、自分で決める場面は減っていくように見えます。でも本当は、自分を知っている人ほど、AIの答えも上手に使いこなせるのだと思います。
人生のハンドルは、自分で握る。
後2ヶ月で2027年です。来年の選択を「なんとなく」で決めないために、まずは自分の物差しを知るところから始めてみてください。
ところで、自分の持ち味って、意外と自分では気づきにくいものです。人から褒められても「そんなの普通でしょ」と流してしまう。そんな、自分では見えにくい強みのお話は、また近いうちに書きたいと思います。