【奈良県桜井市阿部】安倍文殊院に指輪を取られたので参拝した話【神社仏閣探訪】

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【奈良県桜井市阿部】安倍文殊院に指輪を取られたので参拝した話【神社仏閣探訪】


何度も何度も、「安倍文殊院」という小さな看板がある「雷」という信号があるT字路を通ってきた。
(厳密に言えば、小さい路地があるので交差点と言っても良いのかもしれない)
この信号で右に行くか左に行くか、いつも目的はどこかの神社仏閣なのだけれども、とにかくこの「安倍文殊院」の看板を見ながら、「行ってみたいなあ」と言うばかりで、何度も素通りしてきた。

実際、不思議な話ではある。
だいたい、気になれば予定を変更してでも寄り道する私が、一年は素通りしてきたのだからこれはこれで別の意味ですごいことである。

そうしてある日、「今度こそ朝イチで安倍文殊院に寄って帰ろう」と決意し、別件で奈良に向かった。
しかし、用件がいつものごとく延びまくって深夜になり、なんだか面倒くさい気持ちになり、起きた時にはもう「面倒くさい」しかなくなっていた。

「またにするか」と今回も後回しにしようとしたのだ。

しかし、身支度をしていると、いつもつけているシルバーリングが見当たらない。
もうずいぶんと長い間つけているシルバーリングで、大ぶりなデザインなのでそうそう無くすものでもない。
あちこち探して、「まあ車にあるかも」と諦めて車に来たがやはり無い。
そうして突然頭によぎる言葉。

「安倍文殊院にある」

畜生、いつまでも来ないものだからついに物質に取られたか・・・。
100%の保証はないのに、安倍文殊院にあるとなぜか確信していた。
いや、安倍文殊院の何処にあるっていうんだよ。
でも、安倍文殊院にあるんだ。
ウダウダしていたが諦めて、朝イチの安倍文殊院に向かった。
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思ったより人はおらず、また、思ったより小ぢんまりとしていて安堵した。

そうして、思ったより楽しそうだ。
受付に行ってみたら、「七まいり」と「文殊菩薩立像拝観」のセットのチケットがあったのでそれを購入。
「七まいり」は、お願い事をしながら金閣浮御堂の外を一周してはおさめ札を一枚おさめる。
それを七回も出来る、とても贅沢な参拝方法だ。

ここが独特なのは、そのお願いの方法だ。
「~なりますように」ではなく「~なりませんように」という方法。
普段あまり「~なりませんように」なんて思考がない私としては、
最初大いに戸惑った。
ネガティブ思考の願い事なんてどうなんだろう。
そう思ってしばらく受付のあたりで考えた。

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いや、ネガティブと捉える事がそもそも間違っているんだろう。
危機回避能力は大事。うん。
何よりも、何事も楽しまねば。
そうして、七まいりをスタートさせた。



ココナラブログは横配置になってしまうのか。
でも直し方が分からない。

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ぐるっと一周、「~なりませんように」と呟きながら回り、そうして御札を納めるところに入れる。
これを七回。
始めた時は無人だったのだが、多分初めてここに来た人が多かったのだろう、
気がつけば「何やってるんだろうあれ」という視線がめちゃくちゃ集まっていた。

そうして、受付の人に尋ねる人も出てきて、私が終わる頃にはそれなりの人数が七まいりをスタートしていた。
ちょっとは安倍文殊院に協力できたのだろうか。

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しかしこの七まいりは侮れない。
なんと一ヶ月立たずしてすべての事が叶ってしまった。
なので二回目のお礼参りは相当に早い時期に行くことになった。
金閣浮御堂全景。
七まいりを終えたら中に入る事ができる。

その後、古墳で頭をぶつけたりしながら境内をめぐり・・・
いや、この古墳、本当に油断しているとめちゃくちゃ強くぶつけるから注意。
特に油断するのは古墳を出る時だ。

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そうして文殊菩薩立像を拝観し(撮影禁止だったので写真はないが素晴らしかった)
清明堂へ。

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いやあテンション上がるねこれ。
ウッキウキで写真を取っていたら家族連れにちょっと見られていた。
いいんだ、何事も楽しまねば。

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そうして一旦駐車場の方に戻り、そこから階段を登る。
葛の葉稲荷へ向かう階段だ。
葛の葉稲荷言えば信太森葛葉稲荷神社が有名だが、ここにも葛の葉稲荷があるとは驚いた。
説明は不要かと思うが、安倍晴明の母だと言われている白狐(葛の葉姫)が祀られている。

安倍文殊院を見下ろせる位置に鎮座しているのだが、
駐車場の方に戻らないといけないからなのか、参拝する人は少ない印象。

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ん、狛狐のところに光るものが。
光るものっていうかこれじゃん、シルバーリング。
いや、捏造だろと言われてもおかしくないぐらいに不自然に置いてあるじゃん、シルバーリング。


横配置されてしまうけれども掲載するしかない。
いや、なんでちゃんと縦になった。

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私と会ったことがある人はわかるかもしれない。
私がいつもつけているこのいかついシルバーリング。

もう手に入らない、職人さん手作りの大事なシルバーリングで、本当に長い付き合いなんだ。

シルバーリングを返してもらえた上に願い事が全部叶ったという、
私にしては滅多にない事象が起きた安倍文殊院。

私の願い事なんて通った試しなんてホントないからな。
人の願い事は通すのになんだってんだ、と思っていたが、たまには神も褒美をくれるのだろう。

そうしてこの記事を書くのに随分と時間がかかってしまった。
多分三ヶ月以上。

そうこうしているうちに別の場所に別のものを取られてしまった。
これも仕方ないことだ。

この記事をアップしたらお酒を持って取りに行くよ。


【安倍文殊院由緒】大化元年(645)に創建された日本最古に属する寺院。華厳宗東大寺の別格本山としてその格式も高く、御本尊は「三人寄れば文殊の智恵」のことわざでも有名な文殊菩薩で、日本最大(約7m)・快慶作の国宝である。孝徳天皇の勅願によって大化改新の時に、左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が安倍一族の氏寺として建立したのが「安倍山崇敬寺」(安倍寺)です。大化元年(645)安倍倉梯麻呂が創建した安倍寺(崇敬寺)は、現在の寺の南西約300mの地に法隆寺式伽藍配置による大寺院として栄えていました。(東大寺要録末寺章鎌倉時代に現在の安倍文殊院の土地に移転後も、興福寺官務牒疏によると塔頭寺院二十八坊の存在が記されているように大和十五大寺の一つとして栄えていました。永禄六年(1563)松永弾正の兵火を受け一山ほとんどが火災で焼失、約100年後の寛文五年(1665)に現在の本堂(文殊堂)が再建されました。本堂は入母屋造りの七間四面の建物で前に礼堂(能楽舞台)を従えています。日本最大約7mと伝わる文殊菩薩(国宝)を御本尊とする安倍文殊院は、創建以来すでに1300年以上の時を経ていますが、現在も常に人々の信仰を集める祈祷寺としてその法灯が守られています。また、日本三文殊の第一霊場「奈良県・大和安倍の文殊」(京都府・天橋立切戸の文殊、山形県・奥州亀岡の文殊)としても知られています。境内には弁財天、奈良時代の遣唐使・安倍仲麻呂、平安時代の陰陽師・安倍晴明がお祀りされている方位災難除けの金閣浮御堂や特別史跡の古墳、安倍晴明が天文観測をしたと伝わる展望台などがあります。人々の願いを叶える場所として、たくさんの方が訪れ、信仰を集めています。また、一年を通して様々な花を楽しむことができます。
-安倍文殊院公式サイトより引用
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