前回のブログでは、
父が10年以上大切にしてきたR30スカイラインを、僕が事故で廃車にしてしまったこと。
そしてその後、もう一度同じR30を手に入れ、父と新しい思い出を作っていくことを書きました。
「その続きは次回に」と書いたのですが……
その前に、どうしても書いておかなければならないことがあります。
前回は事故について簡単に書きました。
でも実は、あの事故には僕以外に3人の友達が乗っていました。
そして、あの日の出来事は僕にとって、ただ大好きだったR30を失ったというだけの話ではありません。
18歳だった僕の人生を、大きく変えた出来事でもありました。
正直、このことをどこまで書くべきか迷いました。
何十年も前の出来事なのに、今でも覚えている光景があります。
でも、半年後に僕がもう一度R30を買うまでの話をするなら、この出来事を飛ばして先へ進むことはできないと思いました。
今回は、あの日のことを少し詳しく書いてみようと思います。
あの事故の日、僕は一人ではありませんでした。
車には、友達が3人乗っていました。
今振り返れば、本当に調子に乗っていたんだと思います。
免許を取って、まだ1か月。
大好きだったR30を自分で運転できることが嬉しくて、運転することが楽しくて、自分の運転をどこか過信していました。
その夜、友達と家のすぐ近くのコンビニに立ち寄りました。
買い物を済ませ、みんなで車に戻ります。
そしてコンビニを出るとき、大雨の降る中、僕は勢いよくアクセルを踏みました。
1速で引っ張り、2速へ。
田舎の夜道です。
周りに車もほとんどなく、かなりスピードが出ていました。
そして、ハンドルを左に切った瞬間でした。
僕の目の前の景色が、一瞬で変わりました。
車は滑り出し、そのまま対向車線を越えました。
横を向いた状態で歩道の縁石に乗り上げた、その瞬間。
大きな衝撃とともに、目の前のフロントガラスが粉々に割れました。
車はコンクリートの法面にぶつかり、そのまま横倒しになって止まりました。
何が起きたのか、すぐには分かりませんでした。
免許を取って、わずか1か月。
滑り始めた車をどうすることもできず、僕はただハンドルを強く握っていることしかできませんでした。
車が止まり、ふと助手席を見ました。
友達がいません。
「えっ……いない!」
割れたフロントガラスの向こうを見ると、友達が倒れていました。
顔は血だらけでした。
助手席の友達はシートベルトをしておらず、縁石に激突した際の衝撃で車外へ放り出されていたのです。
そこから先のことは、今でもあまり覚えていません。
警察が来て、救急車が来て、僕たちは病院へ搬送されました。
助手席に乗っていた友達は入院。
後部座席の2人は軽いむち打ちになりました。
それなのに、運転していた僕は手に少し切り傷を負った程度でした。
病院を出たあと、親の車に乗せてもらい自宅へ帰りました。
その途中、事故現場には横倒しになったR30がありました。
でも僕は、その姿を見ることができませんでした。
あれほど大好きだった車なのに。
いや、大好きだったからこそ、見ることができなかったのかもしれません。
友達を傷つけてしまったこと。
友達の家族への申し訳なさ。
親への申し訳なさ。
そして、父が10年以上大切にしてきたR30を、自分の手で壊してしまったこと。
ほんの少し前まで、友達と笑いながらコンビニで買い物をしていたのに。
たった数秒で、すべてが変わってしまいました。
その後、未成年だった僕は裁判を受け、保護観察処分となりました。
免許を取って、大好きだったR30に乗って、楽しくて仕方がなかった毎日。
そのすべてが、一瞬で終わりました。
「なんで、あんな運転をしてしまったんだろう」
何度考えても、時間を戻すことはできません。
今だから言えることですが、当時の僕は完全に自分の運転を過信していました。
「自分だけは大丈夫」
どこかで、そう思っていたのだと思います。
でも、そんな根拠のない自信も、あの夜、R30と一緒に壊れました。
事故のあと、僕はショックと怖さから、約1か月間車を運転することができなくなりました。
そして仕事が終わると、入院している友達のところへ毎日のようにお見舞いに行きました。
何を話していたのか、今ではほとんど覚えていません。
ただ、
「申し訳ない」
そんな気持ちだけは、ずっと心の中にありました。
それでも時間は少しずつ流れていきます。
そして事故から約半年後。
もう車なんて好きになれないんじゃないかと思っていた僕が――
再び「R30スカイライン」を手に入れることになります。
なぜ、もう一度R30だったのか。
そして、そのR30が再び父と僕をつないでくれることになります。
その話は、次回書きたいと思います。
何十年も生きていると、
「あの時は本当に辛かった」
「誰にも言えなかった」
「今だから話せる」
そんな出来事が、誰にでも一つや二つあるのではないでしょうか。
僕にもあります。
今回の話も、その一つです。
だから僕は、人の話を聞くときに、すぐに答えを出したり、正論を言ったりするより、
「そうだったんだ」
と、まず話を聞ける人でありたいと思っています。
ココナラでは、電話でお話を聞くサービスをしています。
深刻な悩みじゃなくても大丈夫です。
昔の思い出、仕事の話、趣味の話、家族のこと、ちょっとした愚痴。
もちろん、
「昔こんな車に乗ってたんだよ!」
なんて自慢話も大歓迎です(笑)
僕からもいろいろ質問しながら、楽しくお話を広げていきます。
「ちょっと誰かと話したいな」
そんな時に、僕のことを思い出してもらえたら嬉しいです。
次回、
【父と僕とスカイライン③】
半年後、僕はもう一度R30を買います。
そして、父と僕のR30の物語が再び動き始めます。