狐の子供

狐の子供

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子狐は春先に産まれて 夏が過ぎれば「子別れ」といって
親に追い出される。そのあとほとんどの狐は人間や放し飼いにした犬に
殺されたり 獲物が獲れず弱ったり 病気で死んでしまう。
どんな生き物でもそうだが 全員が生き残れるわけではない。
しかし例外的に雌の子供が母親の元に残る場合もあるのだそうだ。
親元に残れる個体が羨ましい。 
一人になった経験不足の新米は幾多の困難に直面する。
死と破滅がお待ちかねだ。
全員が生き残れるわけではない。生き物の宿命だ。

私が働くプログラミングスクールに新しく希望に燃えた
生徒さん達がやってくる。
このスクールは挫折率の低さを売り物にしているが
どのみち生徒さん達だって 生き物の宿命からは逃れられない。
例えその中の一部が首尾よく 転職やフリーランスになれたとしても。
まだその先がある。
全員が生き残れるわけではない。
他の業界だってそうだろう。生き物の宿命だ。

負けて負けて負け続けても 失敗に失敗を重ねても
小狐は生き残ろうとするのだろうな。
獲物の多いテリトリーを確保する。
安定して払いのいい会社に所属する。
良いお客さんを確保できるフリーランスになる。
生きがいの持てる仕事に従事する。
みんながそうなれるわけではない。
全員が生き残れるわけではない。生き物の宿命だ。

お山が雪に覆われる冬が来た。
がんばれ小狐。



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