リラックスするにはどうしたらいい?―「力を抜こう」と頑張らなくていい理由

リラックスするにはどうしたらいい?―「力を抜こう」と頑張らなくていい理由

記事
コラム
「最近、ちゃんと休めていない気がする」
「身体は休ませているのに、頭がずっと動いている」
「リラックスしたいけれど、どうすればいいかわからない」

そんなことはありませんか?

リラックスというと、「身体の力を抜くこと」を思い浮かべる方も多いと思います。

肩の力を抜く。
深呼吸する。
ゆっくり休む。

もちろん、こうした方法は役に立ちます。

でも、リラックスできないときは、身体だけではなく「注意がどこに向いているか」にも目を向けてみると、少しわかりやすくなるかもしれません。

❇️リラックスできないのは、休むのが下手だからではない

真面目な人や頑張りすぎる人ほど、「休むこと」にも力を入れてしまうことがあります。

「今日は疲れたから、しっかり休まなければ」
「早く疲れを取らないと」
「もっとリラックスしないと」

そんなふうに考えていると、休んでいるはずなのに、心の中ではまだ「何とかしよう」としています。

すると、
「まだ疲れている」
「全然リラックスできていない」
「こんなに休んだのに回復していない」
と、自分の状態をチェックし始めます。

これでは、身体は休んでいても、頭の中では仕事が続いているようなものです。

だから、リラックスできない自分を「休むのが下手」と責めなくても大丈夫です。

❇️「力を抜こう」と頑張りすぎない

「肩に力が入っているから、抜かなきゃ」

そう思った途端、
「まだ肩が上がっている」
「もっと力を抜かないと」
と、自分の身体を監視してしまうことがあります。

リラックスできているかどうかを確認し続けると、かえって意識が自分自身に集中します。

そこで、「力を抜かなければ」ではなく、「今、肩に力が入っているな」くらいに気づいてみます。

無理にゼロにしなくてもいいのです。

緊張しているなら、「今は緊張しているんだな」と、その状態をそのまま認める。

それだけでも十分です。

❇️頭の中から「今ここ」へ戻ってみる

緊張しているとき、私たちは未来や過去に意識が向きやすくなります。

「失敗したらどうしよう」
「相手にどう思われるかな」
「明日はどうしよう」
「さっきの言い方、変じゃなかったかな」

こうした考えは必要なこともあります。

でも、ずっと考え続けていると、頭が休まらなくなります。

そんなときは、無理に考えを止めようとしなくても大丈夫です。

代わりに、今の身体や周囲の感覚に少し注意を戻してみます。

足の裏が床についている。
椅子が身体を支えている。
服が肌に触れている。
息を吐いている。
外から音が聞こえる。
飲み物が温かい。

こうした小さな感覚に気づいてみるのです。

「集中しなければ」と頑張る必要はありません。

気づいて、また考え事に戻ってしまっても大丈夫。

また気づいたら、身体や周囲へ戻る。

それだけでもいいのです。

❇️「何もしない時間」も立派な休息

私たちは休んでいる時間にも、スマートフォンを見たり、動画を見たり、SNSをチェックしたりします。

もちろん、それが楽しいのであれば悪いことではありません。

ただ、ときには情報を入れない時間を作ってみるのもおすすめです。

窓の外を眺める。
温かい飲み物を飲む。
お風呂に入る。
布団に横になる。
ぼんやりする。

何かを達成しなくてもいい時間です。

休息は、必ずしも「疲れを取る」という成果を出さなければならないものではありません。

「今日は30分休んだから、これだけ元気にならなければ」と採点する必要もありません。

疲れが残っていても、「今日は休む時間を取った」、それだけでいいのです。

❇️緊張している自分を責めない

リラックスについて考えるとき、もうひとつ大切なのが、緊張を悪いものにしすぎないことです。

緊張するのは、
「ちゃんとしたい」
「失敗したくない」
「相手を大切にしたい」
という気持ちがあるからかもしれません。

だから、
「また緊張してしまった」
「私はリラックスできない」
と、自分を責めなくてもいいのです。

「今、ちょっと頑張りすぎているのかもしれない」と気づいてあげるだけでもいい。

そして、少しだけ今の身体に戻ってみる。

それで十分です。

❇️リラックスとは、力をゼロにすることではない

リラックスというと、「完全に力が抜けた状態」を想像しがちです。

でも、日常生活でずっと完全にリラックスしている必要はありません。

仕事をするときは集中する。
人と会うときは気を遣う。
考えるときは頭を使う。

それは自然なことです。

大切なのは、力を使ったあとに、「もう少し力を入れ続けなくてもいい」と思える時間を持つことなのではないでしょうか。

「もっとリラックスしなければ」と頑張るのではなく、
「今は何とかしなくてもいい」
「すぐに答えを出さなくてもいい」
「少し休んでいい」
と、自分に余白を作ってあげる。

リラックスとは、何か特別な技術を完璧に身につけることではありません。

考えすぎていたら身体へ戻る。
未来を心配していたら、今していることへ戻る。
自分を監視していたら、目の前の景色や音へ戻る。

その小さな繰り返しです。

そして、「今日はうまくリラックスできなかった」と評価する必要もありません。

少しでも休めたなら、それで十分です。

頑張り続けることに慣れている人ほど、休むことにも「ちゃんとしなければ」と力が入ってしまいます。

だからこそ、「力を抜こう」と頑張らなくていい。

まずは、自分が今どこに意識を向けているのかに気づいてみる。

そして、ほんの少しだけ「今ここ」に戻ってくる。

その小さな時間が積み重なっていくことで、心と身体にとっての「休める場所」が少しずつ増えていくのかもしれません。



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