私たちは子どもの頃、「これをやってみたい」「面白そう」「なんだか気になる」という気持ちに素直でした。
しかし大人になるにつれて、「お金になるのか」「役に立つのか」「人にどう思われるか」といった条件を優先するようになります。
もちろん現実を生きていく上で、お金は大切です。
仕事をし、生活を維持しなければなりません。
しかし、人生を豊かにするものはお金だけではありません。
むしろ、お金が発生するかどうかに関係なく、自分の本音や小さなワクワクを大切にすることが、人生をより自然な方向へ導いてくれるのではないでしょうか。
私自身、これまで海外で暮らしたり、さまざまな仕事に挑戦したりしてきました。
その選択の多くは、「これをやったら得だから」というよりも、「なぜかわからないけれど気になる」「行ってみたい」「体験してみたい」という気持ちから始まっています。
振り返ってみると、その時は意味がわからなかったことでも、後になって人生の大切な経験や出会いにつながっていました。
インドに住んだこともそうです。
最初から明確な目的や利益があったわけではありません。
ただ惹かれるものがあり、その気持ちに従ってみました。
その経験は私の価値観を大きく広げてくれました。
人はそれぞれ異なる個性や才能を持って生まれてきます。
同じ顔の人がいないように、同じ人生を歩む人もいません。
興味を持つことも、得意なことも、人によって違うはずです。
だからこそ、自分の心が反応するものには意味があるのだと思います。
絵を描くことが好きな人、文章を書くことが好きな人、旅が好きな人、人と話すことが好きな人。どれも優劣はありません。
その人に与えられた個性の一部です。
そして不思議なことに、自分の個性を活かそうとすると、世界は少しずつ協力してくれるように感じます。
必要な人との出会いがあったり、新しい情報が入ってきたり、思いがけないチャンスが訪れたりすることがあります。
もちろん、すべてが順調に進むわけではありません。
しかし、自分の本音を無視して生きるよりも、自分の心に耳を傾けながら生きる方が、はるかに充実感があります。
大切なのは、いきなり人生を変えることではありません。
「今日は本当に食べたいものを選ぶ」「気になっていた本を読んでみる」「行ってみたかった場所へ行く」。そんな小さなワクワクを大切にすることです。
その積み重ねが、自分らしい人生へとつながっていきます。
お金になるかどうか、誰かに認められるかどうか?その前に、自分の心は何を望んでいるのか?
時には立ち止まって、自分の小さなワクワクに耳を傾けてみませんか。
そこには、まだ知らない自分の才能や可能性が隠れているかもしれません。
そして、その個性を活かせるように、この世界は思っている以上に優しくできているのかもしれません。