【第4回】介護離職相談60分で何ができる?一人で悩む前に知ってほしいこと

【第4回】介護離職相談60分で何ができる?一人で悩む前に知ってほしいこと

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「親の介護が始まって、仕事を続けられるか不安...」

「会社を辞めた方がいいのかもしれない。でも、辞めた後の生活も心配...」

「誰かに相談したいけれど、何を相談すればいいのかも分からない...」

そんな思いを抱えていませんか?

親の介護と仕事の両立に悩んでいる方の中には、相談したい気持ちはあっても、なかなか最初の一歩を踏み出せない方がいらっしゃいます。

「60分話したところで、何か変わるのだろうか?」

「自分の悩みをうまく説明できるだろうか?」

「結局、仕事を辞めるかどうかは自分で決めるしかないのでは?」

そう感じるのも無理はありません。

今回は、介護離職を決断する前の60分個別相談で、どのようなことを一緒に考え、整理できるのかをお伝えします。

1.介護離職の悩みは、介護だけの問題ではありません

親の介護が始まると、さまざまな問題が同時に発生します。

例えば、

- 親の介護を誰が担うのか
- 介護保険サービスをどう利用するのか
- 仕事を休む必要があるのか
- 職場に介護のことをどう伝えるのか
- 介護にかかる費用をどうするのか
- 退職した場合、生活費は大丈夫なのか
- 自分自身の今後のキャリアはどうなるのか

これらは別々の問題のように見えて、実際には深くつながっています。

親の介護を考えることは、ご自身の働き方や家計、そして今後の人生について考えることでもあるのです。

だからこそ、介護の知識だけでも、仕事の知識だけでも、解決が難しい場合があります。

介護とキャリアの両方の視点から、現在の状況を整理することが大切です。

2.60分の相談で行う3つのこと

私が提供している介護離職相談では、大きく3つの段階でお話を進めます。

もちろん、実際にはご相談者の状況に合わせて柔軟に対応します。

① 最初の15分:今の状況と悩みを整理する
まずは、現在の状況をお聞きします。

「親が突然入院した」

「退院後の介護をどうするか決まっていない」

「介護のために仕事を休む日が増えている」

「上司に相談できず、一人で抱えている」

どのようなことでも構いません。

大切なのは、きれいに説明することではありません。

今、困っていることや不安に感じていることを、ご自身の言葉でお話しいただくことです。

話しているうちに、

「本当に困っているのは介護そのものではなく、職場に迷惑をかけることへの不安だった」

「仕事を辞めたいのではなく、今の働き方を変えたいのかもしれない」

といった気づきが生まれることもあります。

まずは、頭の中で複雑に絡み合っている問題を、一緒に整理していきます。

② 次の25分:仕事を続けるための選択肢を考える
現在の状況が整理できたら、利用できる制度や支援、働き方の選択肢について考えます。

例えば、

- 介護休業や介護休暇を利用できないか
- 勤務時間や働き方を調整できないか
- 介護サービスを増やすことはできないか
- 家族との役割分担を見直せないか
- 地域包括支援センターなどに相談できないか

といったことです。

介護休業は、要件を満たす労働者が対象家族1人につき通算93日まで、最大3回に分けて取得できる制度です。

また、介護休暇や短時間勤務等の措置など、働きながら利用できる制度もあります。

ただし、制度には利用条件がありますし、親の介護状況も家庭によって異なります。

そのため、一般的な制度の説明だけではなく、ご自身の状況に照らして、何を確認すればよいかを整理することを大切にしています。

③ 最後の20分:次の一歩を明確にする
相談で大切なのは、話をして終わりにしないことです。

例えば、相談後に次のような行動が見えてくるかもしれません。

「まずは会社の人事担当者に、介護休業制度について確認してみよう」

「ケアマネジャーに、利用できる介護サービスを相談してみよう」

「兄弟姉妹と、介護の役割分担について話し合おう」

「退職を決断する前に、家計や今後のキャリアを整理してみよう」

60分ですべての問題を解決できるとは限りません。

しかし、何から始めればよいのかが明確になることで、次の行動につながる可能性があります。

相談の目的は、私が答えを決めることではなく、ご自身が納得できる判断をするためのお手伝いをすることです。

3.「相談するほどの悩みではない」と思っていませんか?

相談をためらう方の中には、

「もっと大変な人がいるはず」

「まだ介護が始まったばかりだから」

「自分で何とかできるかもしれない」

と考える方もいらっしゃると思います。

しかし、介護の問題は、深刻になってから相談しなければならないものではありません。

むしろ、まだ仕事を続けられている段階だからこそ、準備できることがあります。

介護離職を決めてからではなく、「このまま仕事を続けられるだろうか」と不安を感じ始めたときこそ、相談する良いタイミングなのではないでしょうか。

もちろん、まだ考えがまとまっていなくても構いません。

一緒に整理するための相談なのですから。

 4.相談によって、どのような変化が期待できるのでしょうか?

例えば、50代の会社員の方が、親の介護を理由に退職を考えているとします。

最初は、「親の介護が必要だから、もう会社を辞めるしかない」と考えていたとしましょう。

しかし、状況を整理してみると、

- 介護サービスを十分に利用できていない
- 勤務先の両立支援制度を確認していない
- 家族と役割分担について話し合っていない
- 退職後の生活費を具体的に計算していない

といった点が見えてくるかもしれません。

そうなると、すぐに退職するのではなく、まず制度や支援を確認するという選択肢が生まれます。

これはあくまで想定例ですが、「辞めるしかない」という考えから、「まだ確認できることがある」という考えへ変わることにも、相談の価値があると思います。

 5.私が「介護」と「キャリア」の両方を大切にしている理由

私は国家資格キャリアコンサルタントとして、これまで5,200人以上のキャリア形成や就労支援に携わってきました。

その中で、働くことは単に収入を得る手段ではなく、生きがいや社会とのつながり、自分らしい人生にも関わる大切なものだと感じてきました。

一方で、私自身も父母の介護を経験してきました。

親の介護には、事前に準備していても対応しきれない出来事があります。

退院の見通しが立っても、それまでの生活に戻れるとは限りません。

家族の協力や介護サービスだけでは対応が難しくなることもあります。

そうした経験から、親の介護を大切にしながら、ご自身の仕事や人生も守るための支援が必要だと強く感じています。

「親も子も笑顔の終活」

これは、私が大切にしている活動の理念の一つです。

親の幸せだけでなく、介護を担う子ども世代の人生も大切にしたい。

その思いを、介護離職相談にも込めています。

6.仕事を辞めないことが、必ずしも正解ではありません

ここで、一つお伝えしておきたいことがあります。

私は、どのような場合でも仕事を続けるべきだとは考えていません。

介護の状況、ご自身の健康、職場の環境、家計の事情などによっては、転職や退職という選択肢が必要になる場合もあります。

大切なのは、十分な情報を得て、ご自身が納得したうえで判断することです。

退職を決める前に、利用できる制度や支援を確認する。

仕事を続ける場合も、無理のない方法を考える。

そして、どのような選択をする場合でも、その後の人生を大切にする。

そんな視点を持っていただきたいと思います。

7.介護離職を決断する前に、60分だけお話ししませんか?

現在、ココナラでは、親の介護と仕事の両立に悩む方に向けて、60分の個別ビデオ相談を行っています。

こんな方にご利用いただきたいと考えています。

- 親の介護が始まり、仕事を辞めようか迷っている方
- 介護と仕事の両立に限界を感じている方
- 職場に介護のことを相談できずにいる方
- 介護休業や介護休暇をどう利用すればよいか分からない方
- 今後の働き方やキャリアに不安を感じている方

相談では、無理に結論を出す必要はありません。

今の気持ちをお話しいただくことから始めても構いません。

あなたの状況や思いを大切にしながら、これからの選択肢を一緒に考えます。

介護離職が頭をよぎったら、退職届を出す前に一度ご相談ください。

一人で抱え込まず、まずは今の状況を整理するところから始めませんか?

※個別相談は一般的な制度情報の提供と意思決定支援を目的としています。
法的判断や医療判断、就業継続などの結果を保証するものではありません。

【次回予告】

第5回「介護離職を決める前に、家族会議で確認したいこと」

親の介護が始まったとき、家族の中で誰が何を担うのか。

仕事を続けながら介護するためには、家族との話し合いも大切です。

次回は、介護離職を防ぐために考えておきたい家族会議の進め方と、役割分担のポイントについてお伝えします。


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