MT5インジケーター「未来予報」とは|仕組み・機能・対応範囲を解説
「今のチャートと似た形は、過去ではその後どう動いたのか?」
チャートを見ながら、以前にも似た形があったように感じることはありませんか。
ただ、人の記憶だけを頼りに過去の大量のチャートから似た場面を探し、その後の動きを比較するのは簡単ではありません。
MT5用インジケーター「未来予報」は、現在のチャートに近い過去の値動きを探し、類似場面のその後を集計して、チャート右側へ表示する分析補助ツールです。
この記事では、未来予報で確認できる情報、基本的な仕組み、対応する銘柄・時間足、利用前に確認しておきたい点をまとめます。
※未来予報は、過去データの集計結果をMT5上に表示するツールです。表示内容をご自身の分析方法と照らし合わせてご利用ください。
■未来予報で確認できる3つの情報
未来予報は、過去最大15,000本のデータから現在に近い場面を探し、その後の値動きを集計します。
チャート上では、主に次の3種類の情報を確認できます。
■1.未来ローソク足
抽出された過去の類似場面をもとに、最大10本先までの中心シナリオをローソク足としてチャート右側へ描画します。
表示されるローソク足は、その後の動きを確定的に示すものではありません。
「過去の似た場面では、その後にどのような推移が多く見られたか」を、現在のチャート上で確認するための表示です。
■2.ファンチャート
一つの線だけを表示すると、値動きが一点に決まっているように見えてしまいます。
そこで未来予報では、中心的なシナリオに加えて、過去の類似場面における値動きの広がりを帯状に表示します。
50%レンジと80%レンジを見ることで、方向だけでなく、類似場面でどの程度の幅が見られたかも確認できます。
帯が狭い場面と広い場面では、過去データ上のばらつきも異なります。
■3.統計パネル
統計パネルには、次の情報が表示されます。
・パターン一致率
・期待リターン
・リスク方向
・採用された類似パターン数
期待リターンは、抽出された過去の類似パターンにおいて、その後にどの程度の平均的な変化が見られたかを確認するための表示です。
各項目を単独で見るのではなく、未来ローソク足やファンチャート、現在のチャート状況とあわせてご確認ください。
■どのように似た場面を探しているのか
未来予報では、直近30本のローソク足を一つのパターンとして扱います。
価格水準が異なるチャート同士でも形を比較できるように調整したうえで、時間帯、ボラティリティ、値動きの類似度などを使い、過去データから現在に近い場面を抽出します。
一つの過去チャートだけを選ぶのではなく、条件に近い複数の過去パターンを参照します。
それぞれの「その後」をまとめ、中心シナリオや値動きの分布として表示する仕組みです。
中核部分には、似たデータを探して参照する機械学習手法の一つである、k近傍法の考え方を取り入れています。
※動画内の画面は表示例です。銘柄、時間足、チャート環境などにより表示内容は異なります。
■Ver1.40から全銘柄・全時間足に対応
Ver1.40から、次の機能は、利用しているブローカーのMT5で表示できる全銘柄・全時間足に対応しました。
・未来ローソク足
・ファンチャート
・統計パネル
・過去チャートの検証モード
主要通貨ペアだけでなく、ゴールドや普段確認している別の通貨ペアでも、過去の類似場面をもとにしたシナリオを表示できます。
5分足、30分足、1時間足、日足など、時間足を変更した場合も、そのチャートの履歴データを使って再計算します。
ただし、銘柄や時間足によって、利用できる履歴データの量は異なります。
計算に必要なデータが不足している場合は、データがそろうまで表示されないことがあります。
■Rank A・B・Cは主要6通貨ペア×30分足限定
Rank A・B・C、履歴矢印、アラートは、次の主要6通貨ペア×30分足で動作します。
・USDJPY
・EURUSD
・GBPUSD
・EURJPY
・GBPJPY
・AUDJPY
これは、その他の銘柄や時間足で技術的に表示できないためではありません。
Rankの基準は、通貨ペアや時間足ごとに過去データを確認し、それぞれの特徴に合わせて設定する必要があると考えているためです。
確認を行っていない範囲に、それらしいRankを表示することはしていません。
主要6通貨ペア×30分足以外では、Rankの代わりに次の情報を確認できます。
・未来ローソク足
・ファンチャート
・パターン一致率
・期待リターン
・リスク方向
・採用された類似パターン数
■Rank表示の見方
Rankは、複数の統計条件がどの程度そろっているかを見分けやすくするための表示です。
Rank A
複数の条件がそろった場面を区別する表示です。
Rank B
一定の条件が確認できる場面を区別する表示です。
Rank C
方向感や各条件がそろいにくい場面を区別する表示です。
Rankだけで利用方法を決めるのではなく、上位足、水平線、ローソク足、スプレッド、経済指標など、普段確認している情報とあわせてご利用ください。
■主要6通貨ペアを複数年データで確認
未来予報の中核ロジックはPythonへ移植し、主要6通貨ペア、2022年から2026年までの約25万本規模のローソク足データを対象に確認しています。
主に確認した内容は次のとおりです。
・通貨ペアによる値動きの違い
・時間足による表示件数の違い
・期間を変更した場合の傾向
・特定の年だけに結果が偏っていないか
・同じ条件が過度に連続して表示されていないか
過去データで確認された傾向が、その後も同じように続くとは限りません。
そのため、未来予報では、確認した範囲を明示し、確認を行っていない範囲と分けて表示する方針を採用しています。
■過去チャートで表示を確認できる検証モード
現在のチャートだけを見ていても、表示の特徴を理解するには時間がかかります。
未来予報では、過去の任意のローソク足をCtrlキーを押しながらクリックすると、その足を当時の現在地点として再計算できます。
指定した時点で、どのような未来ローソク足、ファンチャート、統計情報が表示されるかを確認するための機能です。
Ver1.40からは、この検証モードも全銘柄・全時間足で利用できます。
普段確認している銘柄や時間足に適用し、過去チャート上で表示の特徴を確認できます。
■形成中の足と確定後の履歴表示について
形成中のローソク足では、価格が更新されるたびに直近30本の形も変わります。
そのため、形成中の足では、未来ローソク足、ファンチャート、統計パネルの内容が変化する場合があります。
一方、主要6通貨ペア×30分足で確定したRank Aの履歴矢印は、確定後に位置が移動したり消えたりしない設計です。
リアルタイムで変化する予測描画と、確定後に残る履歴矢印は、別の表示としてご確認ください。
■アラート機能
主要6通貨ペア×30分足でRank Aが確定した場合、次の機能を設定できます。
・MT5上のポップアップ
・音声
・スマートフォンのMT5アプリへのプッシュ通知
プッシュ通知を利用する場合は、MT5側で事前設定が必要です。
その他の銘柄・時間足では、未来シナリオと統計情報は表示されますが、Rankアラートは動作しません。
■未来予報が合いやすい方
・現在のチャートと似た過去場面を確認したい方
・方向だけでなく値動きの幅も見たい方
・感覚だけでなく過去データも分析材料に加えたい方
・自分の分析方法と組み合わせられるツールを探している方
・過去チャートで表示を確認してから利用したい方
・Windows PC版のMT5を利用できる方
■ご利用環境をご確認ください
未来予報の対応環境は次のとおりです。
・Windows PC版MT5
・メモリ8GB以上を目安
・MT4非対応
・スマートフォン版単体では使用不可
・自動操作機能なし
複数のチャートへ同時に適用した場合や、他のインジケーターを多数使用している場合は、PC環境によって処理が重くなることがあります。
動作が重い場合は、適用するチャート数を減らしてご確認ください。
■納品内容とサポート
ご購入後、MT5用インジケーター本体を含むZIPファイルを、ココナラのトークルームでお送りします。
導入方法や基本設定で不明な点がある場合は、ココナラ内のメッセージでご案内します。
個別のチャートについての具体的な案内や、お客様固有のPC環境、他社インジケーターとの組み合わせに関する問題については、対応できない場合があります。
■まとめ
未来予報は、現在のチャートに近い過去場面を探し、
・その後にどのような推移が多く見られたか
・値動きがどの程度の範囲に広がっていたか
・複数の統計情報がどのような状態か
を、現在のMT5チャート上で確認するためのインジケーターです。
未来ローソク足、ファンチャート、統計パネル、検証モードは、全銘柄・全時間足で利用できます。
Rank、履歴矢印、アラートは、複数年データを確認した主要6通貨ペア×30分足に限定しています。
確認していない範囲に、それらしい評価を付けないこと。
過去データから確認できる情報と、確認していない範囲を分けて表示すること。
これが、データ分析をもとに設計した「未来予報」の方針です。
■ご利用前の確認事項
未来予報は、過去データの集計結果をMT5上に表示する分析補助インジケーターです。
掲載画像は、機能や表示方法を説明するための過去チャート上の例です。
表示される未来ローソク足、ファンチャート、Rank、統計情報、履歴矢印は、その後の値動きや利用結果を保証するものではありません。
表示内容をご自身の分析方法や管理方針と照らし合わせてご利用ください。