実家や義理の実家から、箱いっぱいに詰まった野菜や特産品が送られてくると、一瞬「わぁ、ありがたいな」と思いますよね。
でも、次の瞬間には「こんなにたくさん、どうやって消費しよう…」「冷蔵庫に入りきらないな…」「何かお返しをしなきゃいけないのかな…」と、頭を悩ませてしまうことはありませんか。
せっかくの親心だと分かっているからこそ、申し訳ない気持ちや重荷に感じる自分に罪悪感を抱いてしまうこともあるかもしれません。
心理カウンセラーとして、これまでたくさんの方々の人間関係やご夫婦のお悩みを伺ってきましたが、実はこの「実家からの送られてくるもの問題」って、本当に多くの方が密かに抱えているお悩みなのです。
まずお伝えしたいのは、あなたが「ありがたいけれど、ちょっと負担だな」と感じてしまうのは、決して冷たい人間だからでも、感謝が足りないからでもないということです。
住んでいる環境や家族構成、日々の忙しさによって、受け取れる量やタイミングは一人ひとり違います。
送り手である親御さんは「子どもに美味しいものを食べさせてあげたい」「喜ぶ顔が見たい」という純粋な愛情や優しさから送ってくれていることがほとんどです。
ですが、受け取る側には「処理する手間」や「お返しを考える負担」という現実的な負担が発生してしまいます。
つまり、お互いに悪気は一切ないのに、愛情の表現方法と受け取り方の間で「小さなすれ違い」が起きてしまっている状態なのです。
この負担を減らすために、僕がおすすめしたいのは、まずご夫婦の間で「我が家のスタンス」を優しく共有しておくことです。
どちらかの実家からの贈り物だと、パートナーに愚痴を言いづらかったり、逆に自分の実家からのものだと申し訳なく感じたりして、一人で抱え込んでしまいがちですよね。
でも、「お互いの実家からの贈り物は、二人で無理のない範囲で楽しもうね」という共通の認識を持つだけで、気持ちがぐっと楽になります。
たとえば、どうしても食べきれない量の野菜が届いたときは、「全部を自分たちだけで消費しよう」と思わなくて大丈夫です。
ご近所さんや職場の同僚にお裾分けしたり、思い切って冷凍保存できる形にまとめて加工してみたり、できる範囲で手を抜いてみましょう。
「せっかく送ってくれたのだから、絶対に全部綺麗に使い切らなきゃ」という完璧主義を少しだけ手放してあげるだけでも、心にゆとりが生まれます。
そして、お返しについても「毎回きちんとしたものを贈らなきゃ」と気負いすぎる必要はありません。
親御さんが一番嬉しいのは、高価なお返しや立派な贈り物ではなく、「無事に届いたよ」「美味しく食べたよ」という声や、元気な姿を知ることだったりします。
届いたらすぐに「いつも気にかけてくれてありがとう!みんなで美味しくいただいたよ」と写真付きでメッセージを送ったり、電話でひとこと感謝を伝えるだけでも、十分すぎるくらいのお返しになります。
もし、どうしても頻度や量が負担になってつらいときは、感謝の気持ちをしっかり伝えた上で、さりげなく状況を伝えるのも大切な優しさです。
「いつも美味しい野菜をありがとう!最近忙しくて自炊の時間が減っちゃったから、次回は少し少なめだとすごく助かるよ」といったように、親御さんの愛情をしっかり受け取りつつ、今の生活状況を伝えてみてくださいね。
お互いの優しさが重荷になってしまうのは、とてももったいないことです。
あなたが自分自身の生活と心を一番に大切にしながら、無理のない心地よい距離感で、親御さんとの温かい関係を築いていけることを、僕は心から応援しています。