「また私だけ仕事調整?」急な残業で始まる迎えの押し付け合いを終わらせる、夫婦の救命ルール

「また私だけ仕事調整?」急な残業で始まる迎えの押し付け合いを終わらせる、夫婦の救命ルール

記事
コラム
共働きで子育てをしていると、毎日のように訪れる「子どもの送り迎え」という大仕事。お互いに仕事を頑張っているからこそ、どちらか一方が急な残業で「どうしても迎えに行けない!」となってしまった瞬間、張りつめた緊張感が走りますよね。

「今日、急に残業になっちゃって……迎えお願いできる?」

その一言を聞いた瞬間、胸の奥がキュッと締め付けられるような、モヤモヤとした感情が湧き上がってくるのを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

「えっ、私も今日外せない会議があるのに」 「なんでいつも私(僕)が調整しなきゃいけないの?」

こうして始まる、どちらが仕事を切り上げるかという激しい押し付け合い。お互いに譲れない理由があるからこそ、話し合いは次第に熱を帯びて、最後には「もういい、私が折れるよ!」なんて捨てゼリフとともに、不機嫌な空気が家庭内に漂ってしまう……。こんな夜を過ごした後は、子どもに対しても申し訳ない気持ちになり、自分自身の心もすっかり削られてしまいますよね。

まず伝えたいのは、こんな風に言い争ってしまうのは、あなたが決して冷たい人間でも、パートナーへの愛情が足りないわけでもないということです。

お互いが限界まで頑張っていて、心にも時間にも余裕がない状態だからこそ、予期せぬトラブルが起きたときに余裕を持った対応ができなくなってしまうのです。日々の仕事、育児、家事の重圧を一人ひとりが限界まで背負っている証拠でもあります。

この不毛な「押し付け合い」から抜け出すために、僕がおすすめしたいのは、事態が起きてから「どっちが休むか」を話し合うのをやめることです。

トラブルが発生したその瞬間は、お互いに焦りや焦燥感で頭がいっぱいです。冷静な判断ができない状態で話し合っても、どうしても「どちらの仕事がより重要か」という不毛な対立構造になりやすくなってしまいます。

だからこそ、何も問題が起きていない平和な週末などに、あらかじめ「急な残業が起きたときの第3のルール」を夫婦で決めておくことがとても大切です。

たとえば、「代替手段のリストアップ」を一緒に作ってみるのはどうでしょうか。

どちらか片方が無理をして仕事を休むという2択だけに頼るのではなく、民間や自治体のファミリーサポート、学童保育の延長サービス、近くに住む親戚の協力、あるいは病児保育やシッターサービスなど、外部の力を借りる選択肢をいくつか用意しておくのです。

「急なときは、まずファミサポさんに連絡する」というルールがひとつあるだけで、夫婦の負担や心の緊張感は大きく和らぎます。外部サービスはお金がかかることもありますが、それによって夫婦の不仲や精神的なストレスを回避できると考えれば、とても価値のある投資だと僕は考えます。

また、どうしても夫婦のどちらかが対応しなければならない場合は、「今週の予備担当」を週ごとに交代で決めておくのも効果的です。今週はパパが優先して調整する週、来週はママが調整する週、と決めておけば、「なんで毎回自分ばかり……」という不平不満を減らすことができます。

夫婦は、同じチームです。目の前のトラブルに対峙するとき、対立すべき相手はパートナーではなく、「急な残業という問題」そのものです。お互いを責め合うのではなく、どうやってその問題を一緒に乗り越えるかという視点を持つことで、関係性は驚くほど柔らかくなっていきます。

今日までたくさん悩み、一人で抱え込んできた自分自身を、まずはしっかりとねぎらってあげてくださいね。完璧な親や夫婦を目指す必要はありません。頼れるものは上手に頼りながら、少しずつ二人にとって心地よいペースを見つけていきましょう。

心理カウンセラーとして、あなたの毎日が少しでも心穏やかなものになるよう、いつでも応援しています。

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