「もうすぐ別居するから」「離婚に向けて話し合っているよ」
そんな彼の言葉を、あなたはどんな気持ちで聞いているのでしょうか。
本当は、それが「今の関係を壊さないための優しい嘘」だと、心のどこかで気づいているのかもしれませんね。
それでも、あえて知らないフリをして、彼の言葉を信じるフリを続けている……。
そんなあなたの健気さや、胸の奥にあるヒリヒリとした痛みを感じると、僕は胸が締め付けられるような思いになります。
不倫という恋の形は、世間からは厳しい目で見られることが多いものです。
でも、心理カウンセラーとして多くの女性のお話を聞いてきた僕は、そこにあるのは単なる「不道徳」ではなく、誰にも言えない純粋で、切実な「愛」なのだと知っています。
あなたは決して、彼を困らせたいわけではないんですよね。
ただ、彼と一緒にいたい。彼に笑っていてほしい。
だからこそ、彼の嘘に気づいていても、「それ、本当なの?」と問い詰めることができない。
もし問い詰めてしまったら、今の穏やかな時間が壊れてしまうかもしれない……。
その恐怖と戦いながら、あなたは今日も笑顔で彼の隣に座っているのではないでしょうか。
僕は、そんな風に自分を後回しにしてまで相手を思いやるあなたの優しさは、とても尊いものだと思います。
でも、同時にこうも思うのです。
「信じるフリ」を続けている時間は、あなたにとって、どれほど孤独で、どれほどエネルギーを消耗するものだろうか、と。
嘘だと分かっていることを信じるフリをするというのは、自分の心に少しずつ「小さなトゲ」を刺し続けているようなものです。
すぐには血は流れないけれど、じわじわと心の奥が麻痺していくような、そんな感覚。
僕は、あなたがこれ以上、自分自身を置き去りにしないでほしいと願っています。
彼を愛することは素敵なことですが、それと同じくらい、いえ、それ以上に「あなた自身の心」を愛してあげてほしいのです。
「私は本当は気づいているよ。でも、今はまだ、知らないフリをしていたいんだよね」
そうやって、まずは自分の本音を自分自身で認めてあげてください。
否定しなくていいんです。無理に白黒つけなくていいんです。
今のあなたの選択は、あなたが今日を生き抜くために必要だったものなのですから。
不倫という道を選び、悩み、苦しんでいる女性の皆さんに、僕は伝えたいことがあります。
あなたは一人ではありません。
誰にも言えない悩み、夜も眠れないほどの不安、そして彼への消えない想い。
それらすべてを抱えたままのあなたで、十分すぎるほど頑張っています。
もし、心のトゲが痛んで動けなくなりそうなときは、どうかその重荷を少しだけ僕に預けてみてください。
僕は、あなたの決断を否定することはありません。
ただ、あなたがあなたらしく、心から笑える日を一緒に探していきたい。
嘘の混じらない、心からの安らぎがあなたの元に訪れることを、僕は心から願っています。