「良さは分かるけど、上に説明できない」
AI導入の提案が通らない理由の多くは、技術の問題ではありません。決裁者が知りたいことと、提案書に書いてあることがずれていることが原因です。
この記事では、社内でAI導入の稟議を通すために、提案書に入れるべき4項目と、その埋め方を整理します。
決裁者は「すごさ」に興味がない
提案書に最新技術の説明を長々と書いても、決裁は通りません。決裁者が見ているのは、いくら使って、何がどれだけ変わって、どんなリスクがあって、失敗したときにどう戻せるのか。この4点だけです。
逆にこの4点が埋まっていれば、技術の詳細がなくても判断できます。提案書の目的は理解させることではなく、判断できる状態にすることです。
項目1:現状のコストを数字で書く
「月に約40時間を転記作業に使っている」のように、現状を時間と金額で示します。この数字がない提案書は、どんなに良いアイデアでも検討の土俵に乗りません。
正確でなくても構いません。推定でも良いので、算出の根拠を一行添えておくこと。これで議論が前に進みます。
項目2・3:効果の見積もりとリスク
効果は「何がどれだけ減るか」に絞って書きます。売上増という言い方は検証が難しいため、まずは工数削減で提示するのが確実です。
リスクは隠さずに書きます。情報の取扱い、出力の誤り、現場の抵抗。それぞれに対して対応策を一行づつ添えるだけで、提案の信頼度は大きく上がります。
項目4:やめるときの条件
意外と抜けやすいのがここです。「3か月後にこの数値に達していなければ中止する」と書いてあると、決裁者は大きく判断しやすくなります。
引き返せる提案は通りやすい。これはAIに限らず、あらゆる新規提案に共通する原則です。
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