🌟可哀そうを鍛えし者

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コラム
昔、バイト先の姐さんが教えてくれた。
ー可哀そうは鍛えられるー


意味が分からなくてキョトンとすると
姐さんは教えてくれた。

『兄弟が多い末っ子って
親から甘やかされると思うでしょ?

違うの。

親の気力と体力がある時は構ってもらえる。
だけどね、それ以外は放置なの。

だからね、末っ子は構ってもらうために
知恵を凝らすの。

いかに自分が可哀そうで
いかに自分が大変か
注目を浴びるために
知恵を絞るの。
小さなころから鍛えられるの。

どれだけ可哀そうになるかを。


昔私は考えた。
ちびっ子なりに、考えた。

どうすれば親に注目されるか
どうすれば周りから注目されるか
どうすれば、兄や姉に勝てるのかを。

そして私は考えた。
屋根に上がって泣いてみようと。
高くて危ない屋根の上で泣けば
近所の人も見に来て
きっと大ごとになるに違いないと。』

そして作戦は大成功し
姐さんの兄と姉達は成敗され
親によしよししてもらい
近所の人にお菓子を貰うという大成果を収め
味を占めたらしい。

しばらく姐さんは、兄や姉達にやられると
屋根に上がって泣いていたらしい。

南の田舎の方で、屋根に上るのは
比較的簡単だったらしく
『田舎であの家だからできたんだけどねー』と
笑っていた。


姐さん曰く、末っ子は
どうやって構ってもらうか
子供のころから考える。

しかしやがて親兄弟に見破られ
『可哀そう作戦』を卒業するらしい。

ただ『可哀そう作戦』で生き残った猛者は
大人になって『可哀そうスペシャリスト』になるらしい。

兄弟の多い末っ子で、可哀そう作戦で生き残った者は
大人になっても『可哀そう』を駆使するそうな。
いきなり大人になって『可哀そう』は実装はしないとのこと。
しかしこの『可哀そう』を極めし者の見破り方があるという。

それは『目』

『可哀そう作戦』で相手を落とした瞬間の目は
戦士そのものらしい。

確かに漫画とかでも『可哀そう』を演じて上手くやった人は
にやりと笑うが目が怖い。

もし身近で常習的に『可哀そう』をする人がいたら
観察してみて欲しい。
戦士の目とやらを。


この間オーストラリアで撮られたメーガンマークルさんの目を見て
姐さんの話を思い出したわい。
やっぱり瞬間出ちゃうんだろうね。

















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