人を評価することはとても難しいもの。
普段の生活でも、常に「人は人を評価して」生きている。
『あの人は賢い人だ』
これも評価。
『アイツって自分勝手なヤツだよね』
これまた評価。
人間は印象で物事を計る傾向がある。
加えて自分の好き嫌いでも判断する。
そして一度印象付いたことはなかなか切り離せない。
第一印象が大切だと言うけれど、それだけでしか判断できないのは正しく評価することを放棄したこととイコールだと思う。
と、ここまで日常にある評価を話題にしたけれど、会社で働く人間にとっても評価とは重要な物差し。
自分が正しく評価されているか?
この一点で働く人間の意欲や仕事への向き合い方はガラッと変わる。
だからこそ適正な評価を行うことは、とてもセンシティブだし重要なの。
しかし残念ながら、評価を正しく行えている組織って少ないのではないだろうか?評価をただの給与額を決めるための要素としか思っていない管理職も少なくない。
評価とは対象となる相手の、
⇨忠誠心を高める
⇨適性を見極める
⇨モチベーションを高める
これらの要素が含まれる。
だからこそ、正しい評価を行うことでより良い組織運営に繋げることができる価値のある仕事とも言える。
評価を行う上で大切となるのは、
1)部下の仕事内容を細かく把握しておくこと
2)行った仕事の結果がどの程度貢献したかを判定できること
3)下す評価の根拠を説明できること
4)主観が一切入らないこと
5)公平・公正であること
これらになるが、誰が見ても「当たり前」なことばかりだけど、この当たり前ができていないから敢えて書いた。
私情を持ち込んだり、自分の立場を優先したり、部下の仕事を把握することもできずに評価する人間は評価者に値しない。マネジメントを任せられるべき人間とは、
欲よりも徳のある人間
これを指標に選定しなければ失敗する。組織の活性化は生まれない。
欲深い人間は正しい評価を行えない。自分の立場を優先する。自分の評価を重視して部下を正しく評価して引き上げようとしない。
かたや徳のある人間は正しく評価する。私情を挟まない。組織全体の活性化を目指す。常識・前例に囚われない。
人間は多様な生き物。だからこそ組織に馴染まない人間もいるだろう。しかし組織の未来にとってちょっとした変人が素晴らしい能力を持っていたりもする。言うことを聞く・反論しない・意見しない人間ばかりを重用していたら組織が成り立たなくなる。
全体から見たら『なんでアイツが』と思うような人間さえも正しく評価して取り立てることができるマネジメントは、徳のある人物しか行えない。
ここまで読んで『自分は正しく評価できる』と断言できる人はどれだけいるのだろう。しかし、『今の自分は正しい評価を行えていないかも』と思えたならば、正しい評価を行えるための一歩を踏み出したことになるのではないか?
評価する人間自身が、自分自身の今を評価し次に繋げることができたなら、その成果は正しい評価へと一歩ずつ近づいているはず。
評価を正しく行えていたなら、マイナス評価を下す場合であってもその理由を明確に・正しく相手に伝えることができる。評価される側も、その説明に納得が生まれたなら改善して新たな取り組みに意識を傾けることができる。
納得感のない評価とは評価者のレベルの低さを表していることと同じと言える。相手が納得できる評価を行って、そこで初めて評価者としての仕事が達成できたと言うこと。
それほどまでに人を評価することは難しくもあり、醍醐味のある仕事なんだ。
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