助手「アナタのプロフィールで気になった事があるんだけど?」
ワイ「なんでしょうか?」
助手「転職4回もしてんのね。」
ワイ「気づけばそんなにしてましたね。」
助手「ひとつの道でやり切ろうとは思わなかったの?」
ワイ「その瞬間にとってベストな選択をしました。」
助手「本当のところは?」
ワイ「色々ありまして。」
助手「何かやらかしてそう。」
ワイ「1回目は物販→物販。スカウトされたのですよ。」
助手「嘘でしょ?」
ワイ「私の働きぶり、お客様を魅了する姿勢が評価されたのでしょう。」
助手「安くこき使えそうだったからじゃないの?」
ワイ「そうかもしれませんね。」
助手「やけに素直ね。」
ワイ「2回目は会社がぶっつぶれました。」
助手「アナタが原因じゃないでしょうね?」
ワイ「社長が調子に乗って会社潰しただけです。その社長は2代目でしたが。」
助手「2代目あるあるだね。」
ワイ「なので派遣会社の営業職へ。」
助手「アナタ営業できるの?」
ワイ「もちろん。」
助手「どうせサボってたんでしょう。」
ワイ「近所の美味い店はだいたい把握。」
助手「やっぱりサボってんじゃん。」
ワイ「まぁたまに仕事たら、派遣先の部長怒らせてしまいましたけど。」
助手「何したのよ?」
ワイ「派遣してた人材の契約終了を言われたので、終了日を待たずに次の行き先見つけて引っこ抜いただけです。」
助手「別にいいんじゃないの?」
ワイ「一応契約期日があるので、それは守る必要がありましたけど、契約切れるところに置いていても派遣人材がかわいそうなので。そしたら呼び出し喰らいまして。」
助手「そうだったんだ。」
ワイ「左遷食らって得意先の工場にぶち込まれましたが、そこで才能をフルに発揮。」
助手「どう言うこと?」
ワイ「得意先が気に入るコミュ力おばけを演じつつ、仕事はすこぶる早くこなす。」
助手「それは評価されそうね。」
ワイ「そして得意先からの評価が最高潮に達したところで退職。」
助手「まさかのリベンジ。」
ワイ「で転職3回目で塾の会社へ。」
助手「アナタが塾?」
ワイ「私の隠れた才覚に気づいたからではないでしょうか?」
助手「アナタの才覚とやらが表に出てきた試しはないね。」
ワイ「だけどグイグイと評価を伸ばし、幹部クラスまで行きましたよ。」
助手「信じられない。」
ワイ「最後はミッション失敗で爆死。窓際に追いやられました。」
助手「やっぱりね。」
ワイ「塾はたいがいブラックだったのでもう懲り懲りです。」
助手「よく聞くね。」
ワイ「初めて人材エージェント使って転職活動しました。しかし担当の罠にかかりまたもや塾の会社へ。それが現職です。」
助手「何されたのよ?」
ワイ「話せば長くなります。」
助手「じゃあ言わなくていいよ。」
ワイ「では後日お楽しみに。」
助手「楽しみではない。」
ワイ「しかし今の仕事は楽しいんですよ。採用やってますけどやりたいことがどんどんと溢れてくる感覚です。」
助手「まさに天職ってやつね。」
ワイ「4回の転職を経て辿り着いた安寧の地。意地でもしがみついてやろうと思います。」
助手「今の会社はとんでもない疫病神を手に入れたね。」
ワイ「齢40にして好き勝手できてしまう幸せ。それを噛み締めています。」
助手「会社が喰い物にされるわ。」
ワイ「そんな、経験に溢れた私のサービスがこちら。」
助手「ただの売り込みじゃない。」
ワイ「元営業ですから。」
助手「また飛ばされてしまえ。」