あなたはこれまで、仕事や恋愛、家族や友人などの人間関係において、似たようなことで何度も悩んだことはないでしょうか。
例えば、
・転職したけど、同僚や上司との関係があまり改善していない・恋人が変わっても、似たようなことでトラブルになる・親や兄弟と、いつも同じようなことでケンカになる・周りに合わせすぎて、結局いつも自分が疲れてしまう
など。
相手や環境は変わっているのに、なぜか同じような問題が出てくる。
自分の中にある「決まり」
こういう時、自分の中に何か「決まり」があるのかもしれません。
その「決まり」は、自分で考えて意識的に決めたものもあると思います。
でも、それだけではなくて、いつの間にか自分の中で当たり前になっていて、自分自身でも気づいていないものもあるように感じます。
しかも、その決まりが、自分が本当は望んでいることと逆の方向に働いていることもあります。
例えば、
「周りの人と良い関係を作りたい」
と思っているのに、
「否定されたらどうしよう」「嫌われたくない」
という気持ちが強くて、自分の意見をなかなか言えない。
すると、相手に合わせることが増えて、自分の中に不満が溜まっていく。
そして限界が来たところで関係が悪くなったり、その場所を離れたりする。
でも次の職場や人間関係でも、
「嫌われないようにしよう」「否定されないようにしよう」
という同じ決まりを使っていると、相手が変わっても、似たようなことが起きることがあります。
もちろん、実際の人間関係はもっと複雑ですし、すべての問題が自分の考え方だけで起きているわけではありません。
ただ、
「相手は違うのに、なぜかいつも似たようなところで苦しくなる」
という時には、自分の中に何か繰り返しているパターンがないか見てみる価値はあると思っています。
まずは「決まり」があることに気づく
では、どうやってそこから抜けていくのか。
まずは、
「自分の中に何か決まりがあるのかもしれない」
と気づくことから始まります。
例えば、
「人に嫌われてはいけない」「失敗してはいけない」「迷惑をかけてはいけない」「ちゃんとしていなければいけない」
というようなものです。
そして、その決まりが見えてきたら、
「自分はどうして、こう考えるようになったんだろう?」
と少し探ってみます。
出てきたものを否定せずに見てみる
その時に大事なのは、出てきたものを否定しないことだと思っています。
「そんなこと気にしてる自分は弱い」「こんな考え方はおかしい」
とすぐに判断するのではなく、
「自分にはこういう考え方があるんだな」
と、一度そのまま見てみる。
そうしていくと、
「もしかしたら、昔こういう経験があったからかもしれない」「こうしておいた方が傷つかずに済むと思っているのかもしれない」
というように、その決まりを持っている理由が少し見えてくることがあります。
「本当にこのやり方しかないのか?」と考えてみる
そして、なんとなく理由が見えてきたら、次に考えてみます。
「本当に、このやり方しかないんだろうか?」
例えば、
「嫌われないためには、何でも相手に合わせなければいけない」
と思っていたとしたら、
「少し自分の意見を言ってみる」「無理なことは断ってみる」「それで離れていく人とは、無理に合わせなくてもいいのかもしれない」
という別の選択肢が見えてくることもあります。
今までずっと使ってきた考え方の中にいると、こういう選択肢はなかなか見えません。
一歩引いて、
「自分は今、どんな決まりで考えているんだろう?」
と見てみることで、いつもの思考のクセから少し離れて考えられるようになることがあります。
一人では見えにくいこともある
ただ、これは一人でやろうとすると、結構難しいです。
自分にとっては長い間「当たり前」だった考え方なので、それを使って考えている本人には、それがクセだということ自体が見えづらいからです。
だからこそ、誰かと話しながら、
「どうしてそう思ったんだろう?」「他の考え方はないだろうか?」
と一緒に見ていくことが、助けになる場合があります。
同じ悩みを繰り返していると感じたら
同じようなことで何度も悩んでしまう時。
「また同じことで悩んでる」と自分を責めるよりも、
「もしかしたら、自分の中に何か繰り返しているものがあるのかもしれない」
と、一度見てみる。
そこから、今までとは違う選択肢が見えてくることもあると思っています。
私の相談でも、目の前の出来事に着目し過ぎるより、 「なぜここまで苦しくなるのか」 「なぜ似たことが何度も起きるのか」 というところを一緒に整理していく事を大事にしています。
もちろん、無理に原因を見つけたり、答えを決めつけたりするわけではありません。
話しながら少しずつ、自分の中にあるものを見つけていきます。
もし、内容は違っても同じようなところで何度も苦しくなっている感覚がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に整理しながら、その繰り返しの中に何があるのかを見ていきましょう。
それではまた!