テクノロジー「イグノーベル賞、受賞研究」

テクノロジー「イグノーベル賞、受賞研究」

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イグ・ノーベル賞とはアメリカの科学雑誌の
「ありえない研究」が毎年行ってる少し変な
科学賞です

ノーベル賞の真似ですが単に「凄い研究」に
賞をあげる物ではありません

これは「笑ってしまうけどよく考えると凄く
面白くて意味のある研究」に贈られます

「なんでそんな事を研究したの?」と感じる
研究も調べてみると意外に役立ったり新しい
発見に繋がったりするのです

2026年の授賞式は日本時間の9月4日に行われ
これまではアメリカで開催されていましたが
2026年はスイスのチューリッヒで開催されて
授賞式が行われました

2026年のイグ・ノーベル賞のテーマは菌類で
そのため受賞者のトロフィーも巨大なキノコ
+足というとても変わったデザインでした

賞金はなんと10兆ジンバブエドルの紙幣1枚!
ですが現在ジンバブエ$は廃止されてるので
実際のお金としての価値は無くてこれもイグ
ノーベル賞らしいユーモアです



今回受賞した研究は10種類あります

①「生体力学賞」
この研究は「キスとは何なのか?」を科学的に
定義しました

人のキスによるコミュニケーションはいつから
始まったのか調べました

結果が人間は約2150万年前の類人猿のとき既に
キスしてた可能性がある事が分かりました

更に現代人類だけでなくネアンデルタール人も
キスしてた可能性があると考えられていますが
何故キスがコミュニケーションとし根付いたか
それはまだ分かってません



②「 経済学賞」
金持ちほど意地悪になりやすい?

研究者達は社会的に地位が高い人程ルールを
破ったり人に対し悪い事をしたりするのか?
と言うのを調べました

例えば高級車に乗っている人は歩行者に道を
譲るか?

子供達の為と言われたお菓子を大人がどれ位
奪い取るか?等を調査しました

その結果社会的や経済的な地位が高い人ほど
非倫理的な行動をする傾向が見られました

その理由の一つとして「自分が得をする事は
良い事だ」と考えやすくなる事が関係してる
と研究者達は考えてます



 ③「化学賞」
ゴキブリのミルクは栄養たっぷり?

今回かなり変わった研究の一つで研究対象に
選ばれたGはディプロプテラ・プンクタータ
という種類のGです

このGは普通のGと違い母の体内で赤ちゃんを
育て栄養たっぷりの液体を与えます

赤ちゃんがその液体を飲むと腸の中で栄養を
含んだ結晶ができます

この結晶を詳しく調べるとタンパク質以外に
糖や脂質も多く含まれてる事が分かりました

更に牛乳と比べると3倍以上のエネルギーを
蓄えてると考えられてます

Gの赤ちゃんが飲む栄養液には物凄く多くの
栄養が詰まってたという研究です

でもGミルクを人が飲むと良いという事では
ありません

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④ 「薬学賞」
正しい鼻のかみ方

これは日本人研究者達が1977年に行った研究で
「鼻水を上手に出すにはどうやって鼻をかめば
良いのか?」を科学的に調べました

これは15人の男性に協力してもらい

息をどれくらいの速さで出すか

どれくらいの量の空気を出すか

鼻の中の空気の流れ

鼻をかんだときに耳の圧力がどう変化するか

等を測定したのです

その結果左右の鼻は空気の通り具合が違う事が
分かりました

そのため上手な鼻のかみ方は
① 基本的に片方ずつかむ
② かなり強めに息を出す
③ かむ直前に少し息を吸う
④ できるだけ長く息を出す
という方法が推奨されました

でも強く鼻をかむと耳の中の圧力も変るので
むやみに力を入れすぎるのは避けた方が良い
との事です



⑤「生物学賞」
ヘビはどんな時に人を噛む?

この研究では75匹の毒蛇を使い「頭」「体」
「尻尾」を足で軽く踏んだらどの位の確率で
噛みつくのかを調べました

すると若く小さい雌が特に噛みつき易い事が
判明しました

また頭を踏まれた時は体や尾を踏んだ時より
噛みつく可能性が高い事も分かりました

これ以外にも

ヘビの大きさ

性別

気温

時間帯

人間との接触方法

等も噛みつく可能性に関係してました



⑥「物理学賞」
おしっこが飛び散らない小便器

これは凄く大きな問題で小便器におしっこを
すると「ピチャッ!」と周りに飛び散ります

研究者は「どうすれば飛び散らないのか?」
という事を物理学で研究しました

液体が壁に衝突する時に角度が浅い程液体が
跳ね返りにくい事が分かりました

そこでオウムガイの殻の様な曲面の形を持つ
「ノーチラス」という小便器を設計しました

この小便器では尿が壁に対して約30度という
浅い角度で当たる様になってます

実験で一般的な小便器より飛び散りを大幅に
減らせたと報告されてます

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⑦「技術賞」
蚊の口を3Dプリンターのノズルにする

これも凄く驚く研究で研究者は死んだ生物の
体の一部を機械とし使うと言うアイディアを
3Dプリンターに応用しました

利用したのは蚊の口で蚊の口は非常に細くて
液体を通すのに適した構造をしてます

そこでこの蚊の口を超小型の3Dプリンターの
ノズルとして利用しました

その結果幅20㎛と言う凄く細い線を印刷でき
これは人間の髪の毛より遥かに細いです

更に他にも「ハニカム構造」「カエデの葉」
「細胞を支える微細な構造」等を作る事にも
成功しました

この技術は将来的に細胞を使った人工組織や
移植用の臓器を作る技術に繋ります



⑧「嗅覚賞」
幼児は良い匂いでも10代になると変わる

親は自分の子の体の匂いをどう感じるのか?
という事を調べました

ポーランドに住む235人の親に367人の子供の
体臭について評価してもらいました

結果子供が幼いほど親はその匂いを心地良い
と感じる傾向がありました

反対に子供が成長して10代になったら評価が
低くなりました

研究者は赤ちゃんの匂いを親が「いい匂い」
と感じる事には親子の絆を強くしたり幼子の
世話をしたくなったりする効果があるのでは
と考えてます



⑨「平和賞」
自分の敵には友達が意地悪してほしい?

普通は優しく信頼できる人と友達になりたい
と思います

しかし研究者はその友達が自分の嫌いな人に
対しても優しくする必要があるのか?と考え
アメリカとインドの合計1183人を調べました

すると自分に対しては「親切で優しい友達」
が好まれました

他人でも「基本的には親切な人」が好まれて
ところが自分の敵に対してはそんなに親切に
しなくても良く場合によって意地悪でも良い
と考える人が多くいました

つまり人は「誰でも優しい人」より「自分に
優しいけれど自分の敵には味方しない人」を
友達として好む場合があるという事です

これは人間の「友情」や「敵味方を判断する
心理」を考える上で面白い研究です



⑩「土壌科学賞」
パンツを土に埋めて土壌を調べる

これはタイトルだけ聞くと何故パンツを土に
埋める必要があるのかと思いますがこれには
深い意味があるのです

研究者は綿100%のパンツを土の中に埋めて
30日後60日後に掘り出しました

パンツがどれ位ボロボロになったか見る事で
土の中にいる微生物等がどれ位活発に働くか
調べたのです

土の中には「細菌」「カビ」「微生物」等が
存在しこうした生物が活発な土は綿が徐々に
分解されます

つまりパンツがどれ位分解されたか見る事で
その土が健康なのかを判断できるのです

研究チームはこれを「パンツ指数」と呼んで
土の健康状態を目で見て簡単に判断する道具
とし利用できる可能性があります

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