創業のためのメソッド 2

創業のためのメソッド 2

記事
コラム
以前、「創業寺子屋」として、全文一括で掲載しましたが、
『創業のためのメソッド』として、
テーマごとに再投稿させていただいています。

第1編は「創業計画書作成」編です。

第2回「創業前のチェックポイント」

前回の続きです。
子供のころの夢である「パン屋さん」の開業を決意した"かつやさん"は、証券会社の営業ウーマン"すずめ"のサポートを受けながら、準備を始めます。 
まずは"すずめ"の用意してくれた日本政策金融公庫の『創業の手引き』を見ながら、計画を現実化させていこうと考えます。

目次に続いて「創業前のチェックポイント」というページがありました。(P3)

「事前にどのくらい検討し、準備したかが創業後の計画を左右します。」 
と書かれています。

『どうしたら新しく開いたお店が上手くいくか』じゃないんだ。
ちょっとがっかりしながら、フローチャートを始める"かつや"さん。
Q 『動機は明確ですか?』 
A1 子供のころからの夢だから。
  (本当は、勤務先の会社の経営状況が芳しくないから。) 
⇒ 夢だけでこれから起こるであろういろいろな困難を乗り越えられますか?
A2 製パンの専門学校を出て、将来の独立に備えて何軒かの店で修業をし   自分でやっていける自信が持てたから。

A3 バンづくりが好き(趣味)だから。家族や友人においしいと褒められる。

Q 『創業する事業について、経験や知識はありますか?』
A1 ずっとサラリーマンだったから、「経験・知識」と言われてもねぇ。
   FCのほうがいいのかなぁ?
A2 学生時代、パン屋さんの製造部門でアルバイトをしていました。
A3 いつかパン屋さんをやりたくてパンメーカーで勤務していました。
    ・仕事は主に営業です。 
    ・仕事は主に製造現場です。 
    ・仕事は主に経理です。  
    ・小さな会社なので、仕入れ、製造、販売すべて任されていました。
Q 『事業を継続していく自信はありますか?』
A1 (最近、年のせいか気力・体力が今一つなんだけど) 
   生活のために頑張ります。
A2 長年の夢をかなえるためなら、石にかじりついてでも頑張ります。
A3 コンクールで賞もとっているので、100%自信があります。

Q 『家族の理解はありますか?』   奥さん(ご主人)の反応は、
A1 勝手にやって。反対はしないけど、生活費だけは入れてよね。
A2 一緒に手伝うよ。思うようにいかなければ、私が働きに出て支えるよ。
A3 私より、妻(夫)の方が張り切って準備しています。

Q 『創業場所は決まっていますか?』
A1 いい場所が見つかったので、とりあえず手付を打って押さえました。
A2 ちょっと場所は悪いけど、家賃が安いので、ここにしようと思います。
A3 いくつか候補はありますが、全体の費用や何度が足を運んでから決め   ようと思います。 
A4  家賃がかからないように、自宅の一部を改装してやろうと思います。

Q 『必要な従業員は確保できますか?』
A1 人件費をかけないために、はじめは夫婦だけでやります。
A2 自分と、忙しい時だけアルバイトを雇います。
A3 自分には製造技術がないので、パン職人を雇います。
A4 FCに任せています。

Q 『セールスポイントはありますか?』
A1 これから身に着けます。
A2 腕の良い職人さんを雇います。
A3 FCのネームバリューです。
A4 長年の勤務経験を活かします。

Q 『売上高や利益などを予測してみましたか?』
A1 FCの計画では、儲かるはずです。
A2 前の職場の経験から、その通りにやれば、利益は出ます。
A3 お客さんがつくまでは、赤字かもしれませんが、腕には自信があるの   で、半年後には利益が出るはずです。 

Q 『自己資金は準備していますか?』
A1 開業資金は借入で開業しようと思っているので、ほとんどありません。   (自宅を所有しています。住宅ローンもありますが。)   
   (去年、新車をローンで買いました。) 
A2 少しずつですが、長年積み立てで貯めてきました。
A3  親が出してくれると言っています。

 "かつやさん"はどのように答えたのでしょうか。
 証券会社の営業担当が、自宅を訪問するくらいですから、少なくともお金(自己資金)はかなり持っていると思われます。 

いかがでしたか? 
「こんなあやふやな計画で、開業しようとする人なんていない よ。」 と、おっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。 

でも、実際に私が創業資金の審査をし、あるいはインストラクターをしているとき に、このような「?」という回答をされる方も、少なからずいらっしゃいました。
今一度、ご自身について『正直な』チェック結果を確認してみてください。

こうだから、上手くいかない。これなら絶対大丈夫。という訳ではありませんが、リスクはできるだけ減らすに越したことはないと思います。
  次回は、『創業計画書の作成』に入っていきます。                                 
                           富太郎でした。
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