【カウンセリング・マインドからの安全配慮】
記事コラム
職場の管理職にも治療的パーソナリティ
（自己一致、無条件の受容、共感的理解）
＝カウンセリング・マインドは不可欠だ。
「何を考えているかよく掴めない：自己
不一致」、「折角提案しても自分の意見
と違ったら説教されるだけだ：無条件の
受容がない」、「言ってもどうせ分って
はもらえない：共感的理解をしない」が
上司にあれば、当然部下の士気に関わる。
「上司は、カウンセリング・マインドが
豊かである」と感じているなら、疲労・
鬱傾向・不安傾向が低く、鬱の発生率も
４０％～４５％であるが、これが上司の
カウンセリング・マインドが低いと鬱の
発生率は５０％～５５％にまで上昇する。
職場のイキイキ度（生産性）も、上司の
カウンセリング・マインドが高いと５７、
低いと４０、と大幅に異なることになる。
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職場や日常生活でも、カウンセリング・
マインドを意識することは非常に有益で、
日頃から①「言っていることとしている
ことが一致をしているのか（自己一致）」
②「如何なることでも温かく受け止める
ことができているのか（無条件の受容）」
③「相手の身になって理解できているか
（共感的理解）」を実践できているかを
確認することが有効であるとされている。
職場の管理職にこれを徹底させられれば、
メンタルヘルス不調者も格段に減る筈だ。
そして、それは、企業が従業員に対して
果たすべき「安全配慮義務」だと言える。
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私は、以前の職場で、「仕事をしている
フリをしている」等と陰口を叩かれたり、
自分の歓迎会だけが開催されなかったり、
忘年会の会場へ移動する時に自分一人が
置き去りにされたり、担当の自分が席に
いるのにも関わらず自分にかかってきた
電話に勝手に対応されて事後報告もない、
「体臭がきつい」と業務中に度々ケアを
強要される、というよう酷い目に遭った。
挙句、上司が正確な情報を伝えなかった
所為で正社員にもなり損ね、業務指示に
従わなかったチームのメンバーを叱った
ことから起こったトラブルで自分だけが
一方的に処分されて、契約終了となった。
この職場、形だけは「年一回」の産業医
検診やストレスチェック他、各種厚生に
力を入れているように見せながら、どう
甘めに採点しても「安全配慮義務」精神
の欠如が著しかったと言わざるを得ない。
「言っていることとしていることが一致
しているか（自己一致）」は、ストレス
チェックの結果、高ストレス者が続出し、
管理職全員が再教育になったりしたこと、
「どんなことでも温かく受け止められて
いるか（無条件の受容）」「相手の身に
なって理解できているか（共感的理解）」
については、私がここで述べた酷い目に
遭ったことについて然るべき対応が何も
できていないどころか、「公平に接して
くれ」と訴えたら「甘ったれるな！」と
威嚇し、都合が悪くなると勝手な理屈を
付けてお払い箱、というところに如実に
現れている。また、担当者の自分が席に
いるのにも関わらず自分にかかってきた
電話に勝手に対応されて事後報告もない、
ということへの怒りに「自分がやろうと
することを他人がするのを嫌がる（：×
「怒ったのは、仕事を盗られたと思った
からではなく、自分の存在を無視された
ように感じたから」）」という「認知の
歪み」があったし、自分の歓迎会だけが
開催されなかった、という訴えに対して、
「その時の状況によって、誰に対しても
実施する訳ではない」と、扱いに公平を
期さないことを当然のように考えている
ことが窺えた。何より、社会保険労務士
の資格を持つ労務担当者が「忙しいのに
人の気持ちなどは考えておられない」と、
メンタルヘルス不調者の苦しみに真摯に
向き合わないばかりか、鬱病による休職
から漸く復帰を果たした社員の復帰初日
に服装がダサいと陰口を叩いているのだ。
カウンセリング・マインドが低い職場で
あることは火を見るよりも明らかである。
不正請求から盗撮に至るまで、四六時中
不祥事が絶えなかったのは、そのことが
原因でもあるのだと私は強く思っている。
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無論、こんな職場でも心ある人はいるし、
職場のカウンセリング・マインドの低さ
故にその人達が苦しむようなことは絶対
あってはならない。私が職場の一部から
石もて追われたあの日、私に最後の午餐
を馳走してくれた人達や、贈物と「今の
職場の人間関係には問題がある」という
言葉をくれた人もいる。そういう人達が
傷つかないためにも、企業たるものには
カウンセリング・マインドが必要なのだ。
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御閲覧、心より感謝申し上げます。
