【開放の領域~6つの気づき~】

記事
学び
 人は、他者との交流で温かさや不快さを
 感じたりして、相互に関連し合いながら
 存在している。この様な相互関係の中で、
 外で起こったことをどう受け止めるのか
 (内的行動)、又、自身は社会に対して
 どうアプローチしていくか(外的行動)、
 これらの内的行動・外的行動に成熟した
 姿勢が求められる。内的行動・外的行動
 は、それぞれ3つあり、それらを足した
 ものが「6つの気づき」と呼ばれるのだ。
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 職場の同僚の女性が自分が在席している
 のに自分にかかってきた電話に対応して、
 事後報告すらせず、別の同僚にその話を
 していたので、存在を無視されたように
 感じて抗議した。という私が実際に体験
 した出来事を、この「6つの気づき」を
 用いて検証してみることにしようと思う。
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 内的行動:自己の内的成長に繋げるため
      の物事の捉え方。
  ①他人の意見や行動を肯定的に捉える。
   【同僚の女性】
   →否定的に捉えると…
    「そんなこと言わなくても!」
    ⇒嫌な出来事で終わり
   【私】
   →肯定的に捉えると…
    「あの行動はどんな意味かな」
    ⇒新たな気づき・成長につながる
   ※彼女は、自分の業務の前の担当で、
    面倒をかけまいと思ってしたかも。
  ②何事においても自身の考えや行動を
   再度振り返り考えてみる。
   【同僚の女性】
   →振り返らないと…
    「何故怒るの?」
    ⇒気づきや反省が得られず、
     自己成長できない
   【私】
   →振り返ると…
    「何故そう考え行動したのか?」
    ⇒気づきを得て反省し、
     成長につなげる
   ※抗議したのは電話を繫がなかった
    ことより事後報告がなかったこと
    に対してで、存在を無視されたと
    感じたからだが、抗議をするより、
    そのことを穏やかに話す場を持つ
    ようにすれば良かった。
  ③無い物を悔やむのではなく、
   有る物を有難く考える。
   【私】
   彼女には、「自分の存在を認める目」
   はないが、「代わりに電話対応して
   くれる親切心」があった。
 外的行動:他者の内的成長を促すための
      アプローチの仕方。
  ①常に中立的な行動をとる。
   「自分はこう思う、相手はこう思う」
   と互いの考え、気持ちを同じように
   尊重し合う(共感)。
   【同僚の女性】
   「自分で処理できることは誰の業務
   であれ積極的に取組みたい」
   【私】
   「業務上の立場を全うしたい」
   【自分はこう思う、相手はこう思う】
   業務への熱意は同じでどちらもOK。 
  ②他人の意見や行動を批判せず、自分
   の考えを押しつけたりもしない。
   自分の言葉や行動等が他者に与える
   影響を考える。誰もに違う考え方や
   価値観があり、他者の言動が自分と
   違うのは当然だと認識して、他者の
   考えや行動が自分と全く違っている
   と感じても、他者を批判したり自分
   が正しいと信じる方向へ誘導したり
   するのはやめること。
   【私】
   彼女に「それは私の仕事だろ!」と
   抗議したり、「自分が対応すべきで
   あった」という自分の考えを言わず、
   「有り難う。だけど、私がいる時は、
   私がやるからいいよ」というような
   円満に済ませられる言い方もあった。
  ③自分の考えや気持ちは正確に伝える。
   人生は1度きり。後から後悔しない
   ように、自分自身の考えや気持ちは、
   きちんと正確に伝達していく。その
   ためには、自分を理解していること
   が大切で、今ここで自分がどう考え、
   感じるのかを見つめることが必要。
   【私】
   「それは自分の仕事だろ!」という
   気持ちの奥にある、「自分の存在を
   無視されたようで、腹立たしかった」
   「電話を受けて自分で処理し、別の
   同僚に話すのではなく、自分に電話
   をつないで処理させるなり、自分に
   事後報告をしてほしかった」という
   自分自身の考えや気持ちをその場で
   伝えられなかった。
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 この出来事の後、彼女は、「私はあなた
 の仕事を盗るつもりでやったのではない」
 (「担当者がその場にいるのに、勝手に
 対応したのは良くない」という第三者の
 意見もあった)という思いを持ち続けて、
 内的行動②が見られなかったようだった。
 強く抗議されたことで私を恐れ、その後、
 私が退職するまでの数年間、他の同僚と
 同じに接しようとせず(上司の聴き取り
 には「そんなことはしていない」と回答
 していたが、退職直前、本人が私に直接、
 「あんなことがあってはそれはできない」
 と言い放った)、挙句の果てに、退職日、
 私に聞こえていないつもりで、「やっと
 鬱陶しいのがいなくなる」とまで言った。
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 人間関係において双方に「6つの気づき」
 がないと、このような悲劇が起こるのだ。
 この「6つの気づき」を日々実践すると
 いうことは非常に難しいのだが、今回の
 ケースを見れば、人と人との間で如何に
 大事なものであるかが分かることと思う。
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 我が拙いブログを御閲覧下さる方々には、
 この「6つの気づき」をもって円滑なる
 人間関係を構築していただきたいと思う。
 この「6つの気づき」を私のおバカなる
 体験を実例として学んで頂けると相当な
 最大の学習効果を得られると信じている。
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 御閲覧、心より感謝申し上げます。
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