複雑な衣装もSDにできる?鎧キャラクターを描くときに意識したこと

複雑な衣装もSDにできる?鎧キャラクターを描くときに意識したこと

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デザイン・イラスト
こんにちは!ダイフクモチヲです。

「鎧のように細かい衣装でも、SDキャラクターにできますか?」

装飾の多いキャラクターを依頼するとき、細かなデザインが省略されてしまわないか、元の雰囲気が変わってしまわないか、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、実際に制作した鎧姿の男性SDイラストを例に、情報量の多いキャラクターをデフォルメするときに意識していることをご紹介します。

8_20完成.jpg

※S様ご依頼品

【すべてを小さく描けばいいわけではありません】

等身キャラクターをSDにすると、頭身だけでなく、顔や手足、衣装の比率も大きく変わります。

特に鎧は、装甲の重なりや留め具、宝石など、細かな情報が多い衣装です。
元のデザインをそのまま小さく描き込むだけでは、線が重なって見えにくくなったり、全体のシルエットが分かりにくくなったりします。
だからといって、細部をすべて省略してしまうと、そのキャラクターらしさまで失われてしまいます。

SD化するときに大切なのは、単純に情報を減らすことではなく、何を残せば元のキャラクターに見えるのかを考えることです。


【キャラクターを象徴する部分はしっかり残す】

今回制作したキャラクターは、全身を覆う鎧に加えて、装甲の形や装飾、宝石など、目を引く部分がいくつもありました。
こうした特徴的な意匠は、SDになってもできるだけ残しています。

一方で、小さく表示したときに潰れてしまう細かな部分は、形が伝わりやすいように線を整理しました。
すべてを同じ強さで描くのではなく、

「そのキャラクターを見分けるために必要な部分」
「全体の雰囲気を作っている部分」
「小さくしても見える部分」

を考えながら、描き込みの量を調整しています。


【正面以外の資料も大切です】

複雑な衣装では、正面の資料だけでは分からない部分もあります。
今回の制作では、正面だけでなく側面や背面の資料も確認しながら、鎧の重なり方や装飾の位置を整理しました。

特に腕組みのポーズでは、腕や手が胴体の前に重なるため、胸元の装甲が隠れたり、左右の装備の見え方が変わったりします。

資料が複数ある場合は、
・正面
・側面
・背面
・装飾の拡大画像
などをご用意いただけると、より正確にデザインを読み取ることができます。

設定画としてきれいにまとめられていなくても大丈夫です。
分かりにくい部分は、制作前やラフの段階で確認しながら進めていきます。


【鎧のボリュームと頭身のバランス】

SDキャラクターは頭が大きく、手足が短くなります。
そのため、等身イラストと同じ感覚で鎧を着せると、装備だけが大きく見えすぎたり、反対に身体が細く見えたりすることがあります。

今回は、キャラクターの力強さを残しながら、鎧に埋もれて見えないよう、頭身と装備の大きさを調整しました。

私は用途やキャラクターの雰囲気に合わせて、おおよそ2.5頭身から3頭身の間でバランスを考えています。
男性らしさを出したい場合は、手足を少し大きめにすることで、かわいらしさだけではない、安定感のあるシルエットに仕上げています。


【SDでも金属らしい質感を出す】

鎧らしさを見せるためには、形だけでなく塗り方も大切です。

私はアニメ塗りを基本としていますが、金属部分では光が当たる場所と影になる場所を意識し、硬さや立体感が伝わるように色を入れています。
宝石や装飾部分は鎧本体とは光り方を変え、素材の違いが分かるように調整しました。

小さなイラストでも、色の明暗や光の入れ方を工夫することで、金属、布、宝石といった質感の違いを表現できます。


【ポーズや視線も、そのキャラクターらしさの一部】

今回のご依頼では、腕を組んだ堂々とした立ち姿と、少し遠くを見るような視線をご希望いただきました。
鎧姿だからといって、必ずしも激しく戦っているポーズにする必要はありません。
腕組みや視線の向け方を工夫することで、強さだけでなく、落ち着きや物憂げな雰囲気も表現できます。

SDでも、衣装を似せるだけではなく、その人物の性格や空気感まで伝わることを大切にしています。


【複雑な衣装もご相談ください】

鎧や装飾の多い衣装でも、特徴を整理しながらSDキャラクターとして制作することができます。
資料が足りるか分からない場合や、どこまで描き込めるのか気になる場合も、まずはお手元にある資料を見せてください。
使用用途や完成時のサイズも伺いながら、残したいデザインと見やすさのバランスを一緒に考えていきます。

「細かい衣装だから難しいかもしれない」と諦めず、気軽にご相談いただけたら嬉しいです。

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