こんにちは。鑑定家のりつ洋玄です。
私は約19年、ペアで踊る競技の指導をしてきました。何千組もの「二人」を近くで見てきた中で、今日は、ご夫婦やパートナーのあいだでいちばん静かに、いちばん長くこじれる差について書きます。決めるまでの速さの話です。
■動き出しの差は、0.5秒に出ます
ペアで踊るとき、音が鳴ってから実際に動き出すまでの時間には、人によってはっきりした差があります。
先に体が出る人がいます。床を一度確かめてから出る人もいます。どちらも音楽には合っていて、一人で踊るぶんには何の問題もありません。
ところが、組んだ途端に問題になります。片方は「置いていかれた」と感じ、もう片方は「引っ張られた」と感じる。二人とも相手のせいだと思っていますが、起きているのは0.5秒の差だけです。
■家の中では、それに名前が付きます
旅行の予約。家電の買い替え。引っ越し先。子どものこと。
先に決めたい人は「早く決めよう」と言います。確かめてから決めたい人は「もう少し調べてから」と言います。これが何十回か繰り返されると、名前が付きます。
「せっかち」と「優柔不断」。
けれど、よく見てください。片方は決めることで安心する人で、もう片方は確かめることで安心する人です。どちらも、この家のことを真剣に考えています。違うのは真剣さではなく、安心の作り方のほうです。
■命式には、この差がはっきり出ます
四柱推命で生まれた日と季節を見ると、動き出しの傾向がかなりはっきり出ます。
伸びる方向を先に探す作りの人は、止まっている時間そのものが苦しくなります。決断が早いのではなく、保留に耐えられないという言い方のほうが近いかもしれません。
反対に、受け止めてから動く作りの人もいます。この方の「ちょっと待って」は、拒否ではありません。入れ終わるまで返せないだけです。黙っているあいだ、何も考えていないわけではないのです。
そして、速さの違う二人が組んでいるご夫婦を、私は何組も見ています。似た者どうしより、むしろ多いくらいです。
■こじれるのは、決断そのものではありません
ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。
実際にこじれるのは、決める瞬間ではありません。その手前の沈黙です。
先に決めたい人にとって、沈黙は「進んでいない時間」に見えます。確かめたい人にとって、沈黙は「いま進めている時間」です。同じ沈黙を、正反対に読んでいる。
ダンスでいえば、相手の足がまだ床に着いていないのにリードを出しているようなものです。急かした側は前に進めたつもりで、急かされた側は体勢が崩れる。悪気は、どちらにもありません。
なお、片方がいつも決め、もう片方が言い出せない状態が続いているのなら、それは速さの話ではありません。占いではなく、信頼できる方や窓口に相談してよいことだと、私は思っています。
■占いで、何が分かるのか
私の鑑定では、四柱推命・西洋占星術・紫微斗数という、成り立ちの違う三つの占術を別々に計算し、三つが同じ方向を指した部分だけを、確度の高い所見としてお伝えしています。
このテーマで読み解いているのは、お二人それぞれの動き出しの速さと、どちらが、どの場面で待つ側になりやすいかです。待つ負担は、いつも同じ人にばかり寄っていないか。寄っているなら、どこで分け直せるか。
生まれ持った速さは、変えにくいものです。けれど、渡し方と待ち方は、変えられます。
■最後に
次に何かを決めるとき、問いをひとつだけ替えてみてください。
どちらが正しいか、ではなく——私たちは、どれくらい速さが違うのだろう。
そこに数字が付くと、「せっかち」も「優柔不断」も、ただの設計の違いに戻ります。名前を外してあげるだけで、話し合いは驚くほど静かになることがあります。
読んでくださって、ありがとうございました。
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私のページでは、お二人の相性鑑定と、お一人の性格・才能の鑑定をお受けしています。三つの占術の計算を重ねて、確度の高いことだけを、あたたかい文章でお届けします。ご縁がありましたら。
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✦ 鑑定家 りつ洋玄