ホームページを開いた人は、最初の画面を見て「読み進めるか、閉じるか」を決めます。
デザインを作り直す前に、まず最初の画面に書いてある「言葉」を見直してみてください。写真や色を変えなくても、伝わり方が変わることがあります。
この記事では、最初の画面で伝えるべき3つのことと、今日すぐにできる確かめ方を紹介します。
この記事でわかること
・最初の画面がなぜ大事なのか(調査データ)
・最初の画面で伝えるべき3つのこと
・今日できる「5秒テスト」のやり方
1. 最初の画面は、思っている以上に見られている
アメリカのUX調査会社Nielsen Norman Groupが2018年に行った、パソコンの画面での視線の計測調査では、ページを見ていた時間のうち約57%が、スクロールせずに見える最初の画面に集中していました。最初の2画面までで74%です。
同じ会社の2011年の記事では、ページを訪れた人は10〜20秒で離れることが多い一方、価値がはっきり伝わるページは、もっと長く読まれると紹介されています。
さらに、今はスマホで見る人が多い時代です。総務省の令和7年通信利用動向調査では、インターネットを使う機器として「スマートフォン」を挙げた人が74.3%でした。スマホは画面が小さいぶん、最初に見える情報はさらに限られます。
最初の画面で「自分に関係がある」と思ってもらえるかどうかが、その先を読んでもらえるかを左右します。
2. 伝えるべきこと①「何の会社か」
最初の画面で一番大事なのは、「何をしている会社か」が一文で分かることです。
よくあるのが、「未来を創る」「お客様とともに」のような、きれいだけれど中身が分からない言葉だけが大きく載っているケースです。理念はとても大切ですが、初めて来た人には、何を頼める会社なのかが伝わりません。
・分かりにくい例:「信頼と挑戦で、未来をつなぐ」
・分かりやすい例:「〇〇市の住宅の外壁塗装と屋根の修理」
業種、扱う商品やサービス、地域(地域で商売をしている場合)を、具体的な言葉で入れてください。理念やキャッチコピーは、その下に置けば十分です。
3. 伝えるべきこと②「誰の、どんな困りごとに応えるか」
次に、「自分のための会社だ」と思ってもらうための一文です。人は、自分の悩みが書いてあると、その先を読みます。
・「雨漏りが心配な、築20年以上の戸建てにお住まいの方へ」
・「経理を1人で回している、従業員10人までの会社向け」
対象を絞ると、お客様が減りそうで不安になるかもしれません。でも、誰にでも当てはまる言葉は、誰の心にも残りにくいものです。いちばん来てほしいお客様の顔を思い浮かべて書いてみてください。
4. 伝えるべきこと③「次に何をすればいいか」
最後は、読んだ人が次にとる行動です。「お問い合わせ」「無料相談」「見積もり依頼」「電話する」など、ボタンや電話番号を最初の画面の中に置きます。
・ボタンの言葉は具体的に(「送信」より「無料で相談する」)
・スマホでは、電話番号をタップするだけで発信できる形に
・申し込む前の不安を減らす一言を添える(「相談だけでも大丈夫です」「翌営業日までに返信します」など、実際にできることだけ)
せっかく興味を持ってもらえても、次に何をすればいいか分からなければ、そこで止まってしまいます。
業種別:最初の一文の例
「何の会社か」と「誰のためか」を一文にまとめると、たとえば次のようになります。地域名や対象は、自社に合わせて入れ替えてください。
・工務店:「〇〇市で、子育て世帯の家の新築とリフォームをしています」
・整骨院:「デスクワークの肩こり・腰痛に。〇〇駅から歩いて通える整骨院です」
・税理士事務所:「開業したばかりの個人事業主の、記帳と確定申告をサポートします」
・美容室:「くせ毛を活かしたカットが得意な、〇〇町の美容室です」
・製造業:「金属部品の試作を1個から。図面がなくても相談できます」
どの例も、読んだ人が「自分の話かどうか」をすぐに判断できるようになっています。ここまで書けたら、その下に強みや実績を並べていきます。
5. 最初の画面の「前」も見る:検索結果のタイトル
実は、最初の画面より先にお客様が目にするものがあります。Googleの検索結果に出る、ページのタイトルと説明文です。
Googleの「検索セントラル」の案内では、すべてのページにタイトルを付け、ページの内容が具体的に分かるものにすることが勧められています。トップページのタイトルが「ホーム」だけ、といった分かりにくいものは避けるよう書かれています。
自社名で検索して、タイトルと説明文が今の事業に合っているか確かめてください。なお、検索結果のタイトルはGoogleが自動で作るため、ページを直してもすぐに反映されるとは限りません。
6. 今日できる「5秒テスト」
最後に、今日すぐにできる確かめ方を紹介します。
・1. 自社のトップページをスマホで開く
・2. 社外の人(家族や知人など)に、5秒だけ見せる
・3. 「何の会社だった?」「誰向けだった?」「次に何をすればいい?」と聞く
3つのうち1つでも答えられなければ、最初の画面の言葉を見直す価値があります。社内の人だと、事業をよく知っているので「分かったつもり」になりがちです。できるだけ、事業を知らない人に見てもらってください。
最初の画面を直すときの注意
言葉を直すときは、次の点にも気をつけてください。
・大きな写真や動画で、文字が読みにくくなっていないか
・スマホで見たときに、文字が小さすぎたり、改行が不自然になったりしていないか
・「No.1」「業界最安」など、根拠を示せない言葉を使っていないか
最初の画面は、会社の「顔」です。飾るよりも、分かりやすさを優先してください。
まとめ
最初の画面で伝えるべきことは、次の3つです。
・1. 何の会社か
・2. 誰の、どんな困りごとに応えるか
・3. 次に何をすればいいか
そして、検索結果のタイトルと説明文も、最初の画面と同じくらい大事な入口です。まずは5秒テストから始めてみてください。
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