デザイナー、イラストレーター、カメラマン、映像作家——クリエイターの多くが、SNSで作品を発表しています。反応がすぐ返ってくる、拡散される可能性がある、無料で始められる。SNSはクリエイターにとって、強力な武器です。
だからこそ、「SNSがあれば、ポートフォリオサイトはいらないのでは」と考える方もいます。
正直にお伝えします。SNSとポートフォリオサイトは、役割がまったく違います。どちらかで代替できるものではありません。
SNSが得意なのは、「見つけてもらうこと」です。日々作品を投稿し、フォロワーとつながり、拡散によって知らない人に届く。この発見の力は、サイトにはないものです。
一方、SNSが苦手なこともあります。
まず、作品が流れていくことです。SNSのタイムラインは、時系列で流れる川のようなものです。過去の名作も、新作の下に埋もれていきます。仕事を依頼しようとした人が、あなたの代表作を探すのは、実はとても難しいのです。
次に、整理できないことです。ジャンル別に見せる、シリーズごとにまとめる、制作の背景を詳しく語る——こうした構造化が、SNSでは困難です。
そして、他人の場所であることです。SNSのアカウントは、そのプラットフォームに依存しています。仕様変更で表示が変わることも、アカウントが凍結されることも、サービス自体が終わることもあります。積み上げた作品の見せ方を、自分でコントロールできません。
さらに、世界観を作れないことです。SNSでは、みんな同じ枠、同じレイアウトの中に作品を並べます。クリエイターにとって、自分の世界観を表現できないのは、大きな制約です。
では、ポートフォリオサイトの役割は何でしょうか。
それは、「見つけた人に、本気で判断してもらう場」です。SNSであなたを知った人が、仕事を頼もうかと考えたとき、腰を据えてあなたの実力を確かめる場所。ここで、代表作が整理され、世界観が伝わり、依頼の方法が分かる。この受け皿があるかどうかで、興味が仕事に変わる確率が変わります。
つまり、SNSで見つけてもらい、サイトで判断してもらう。この流れが、クリエイターの理想形です。SNSを頑張っているクリエイターほど、その流れを受け止めるサイトを持つ価値があります。
だからこそ、SNSに加えて、自分の世界観を表現できるポートフォリオサイトを持つことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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