「AIに質問すれば、何でも答えてくれる」
そんな時代が、すでに始まっています。
分からない問題を質問すれば、解き方を教えてくれる。英語の文章も翻訳してくれる。プログラミングのコードさえ作ってくれる。
便利な一方で、保護者の皆様の中には、こんな不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「AIに頼りすぎて、自分で考えなくなるのでは?」
「勉強も宿題もAIに任せてしまったら、本当の学力は身につくのだろうか?」
「これからの時代、子どもには何を学ばせればよいのだろう?」
私たちは、こうした疑問こそ、これからの教育を考える大切な出発点だと思っています。
東京都文京区本郷の総合探究塾「探究アカデミー」では、**「AIを学ぶ・AIで学ぶ・AIと学ぶ」**という考え方を大切にしています。
しかし、私たちが目指しているのは、単にAIを上手に使える子どもを育てることではありません。
その先にある、子ども自身の成長と幸せです。
1.AIが答えを出してくれるなら、勉強は必要ない?
例えば、子どもが算数の問題を解こうとしている場面を考えてみましょう。
分からない問題をAIに入力すれば、答えだけでなく、詳しい解説まで得られることがあります。
そこで、その答えを写して終わりにしてしまったら、どうでしょうか。
宿題は終わるかもしれません。
しかし、子ども自身が問題を理解したとは限りません。
一方で、AIにこんな質問をしたらどうでしょう。
「答えは教えないで、考えるヒントを出して」
「自分の解き方のどこが間違っているか、一緒に考えて」
「もっと簡単な例で説明して」
同じAIを使っていても、学び方は大きく変わります。
大切なのは、AIを使うか使わないかという二者択一ではありません。
AIをどのように使えば、子ども自身の思考が深まるのか。
私たちは、そこに教育の可能性があると考えています。
2.「AIを学ぶ」―便利さだけでなく、限界も知る
AIを教育に活用するためには、まずAIについて正しく理解することが必要です。
AIは、さまざまな情報を整理したり、文章を作成したり、疑問に答えたりすることができます。
しかし、AIが出した答えが、常に正しいとは限りません。
もっともらしい説明の中に、事実と異なる情報が含まれることもあります。
また、個人情報や他人の秘密を安易に入力しないなど、安全に利用するための知識も欠かせません。
子どもたちに必要なのは、AIを何でも知っている存在として信じ込むことではありません。
「この説明は本当に正しいのかな?」
「別の資料でも確かめてみよう」
「この情報をAIに入力しても大丈夫だろうか?」
そんな問いを持ちながら、適切に利用する姿勢です。
私たちは、AIの便利さとともに、その限界や注意点も理解することを大切にしています。
3.「AIで学ぶ」―子どもの好奇心を、より深い学びへ
子どもたちは、ときに大人が驚くほど強い好奇心を示します。
鉄道の仕組みに夢中になる子。
宇宙について次々に質問する子。
プログラミングで自分だけの作品を作りたい子。
英語の物語を原文で読みたい子。
その興味は、一人ひとり違います。
例えば、鉄道模型が好きな子どもが、車両の照明を自分で作りたいと考えたとします。
実現するためには、電気回路やLED、抵抗などの知識が必要になります。
そこでAIを活用すれば、分からない用語を調べたり、回路の仕組みについて説明を得たりできます。
もちろん、AIの説明をそのまま信じるのではなく、資料や実験によって確かめることも大切です。
こうした学びでは、最初から「電気回路を勉強しなさい」と言われたわけではありません。
「自分の作りたいものを実現したい」という気持ちが、知識を学ぶ理由になっているのです。
私たちは、こうした興味から始まる学びを大切にしています。
ただし、好きなことに取り組むだけで、すべての基礎学力が身につくわけではありません。
だからこそ、子どもの興味と必要な知識を結びつけ、学びを広げる支援が重要なのです。
4.「AIと学ぶ」―答えをもらうのではなく、考えを深める
AIの可能性は、情報を調べることだけではありません。
自分の考えを整理したり、異なる視点を得たりするためにも活用できます。
例えば、子どもがこんな疑問を持ったとします。
「もし、すべての自動車が電気自動車になったら、環境問題は解決するの?」
AIに質問すれば、電気自動車の利点について説明が得られるでしょう。
しかし、そこで終わる必要はありません。
「電気はどうやって作るの?」
「バッテリーを作るときにも環境への影響はあるの?」
「ほかにどんな方法が考えられる?」
疑問を重ねることで、一つの問題をさまざまな角度から考えられます。
そして最後に、
「自分はどう考えるのか」
を、自分自身の言葉でまとめる。
AIが出した答えを覚えるのではなく、AIとの対話を通じて、自分の考えを深めていく。
これが、私たちの考える「AIと学ぶ」という姿です。
5.AIがあれば、先生はいらなくなるのでしょうか?
AIの進歩によって、教育者の役割も変化していくと考えられます。
しかし、私たちは、人間の教育者が必要なくなるとは考えていません。
なぜなら、教育とは知識を伝えることだけではないからです。
例えば、子どもがプログラミングで何度も失敗し、すっかり自信をなくしてしまったとします。
そのとき必要なのは、正しいプログラムのコードだけでしょうか。
「どこが難しかったのかな?」
「少し休憩してみようか」
「ここまでは自分でできているね」
そんな言葉や関わりが、次の挑戦につながることもあります。
また、子どもによっては、理解が早い一方で失敗への不安が強かったり、興味のあることに深く没頭する一方で、集団のペースに合わせることに疲れたりする場合もあります。
ギフテッド傾向のある子どもたちを含め、一人ひとりの能力や心の状態は異なります。
そうした違いを理解し、その子に必要な支援を考えることが、人間のチューターの大切な役割です。
私たちは、AIの可能性を積極的に活用しながらも、人と人との関わりを教育の中心に置きたいと考えています。
6.大切なのは、「できる子」に育てることだけではない
ここで、もう一つ考えたいことがあります。
それは、私たちは何のために子どもを教育するのか、ということです。
AIを使いこなせるようになること。
高度な知識や技術を身につけること。
学力を伸ばすこと。
いずれも大切です。
しかし、それだけで子どもが幸せに成長できるとは限りません。
自分の好きなことを見つけられること。
失敗しても安心して再挑戦できること。
分からないときには助けを求められること。
自分の考えや気持ちを尊重してもらえること。
そして、自分自身の可能性を信じられること。
私たちは、こうした経験も教育に欠かせないと考えています。
AIは非常に便利な道具です。
しかし、AIを使うこと自体が教育の目的になってしまっては、本末転倒でしょう。
AIは子どものためにあるのであって、子どもがAIのために学ぶのではありません。
私たちが何より大切にしているのは、
「すべては子どもの成長と幸せのために」
という教育理念です。
7.探究アカデミーという、もう一つの学びの選択肢
東京都文京区本郷の「探究アカデミー」は、子どもたちの知的好奇心を出発点とする総合探究塾です。
プログラミング、電子工作、英語、科学など、さまざまな分野への探究を支援しています。
私たちは、一人ひとりの興味や関心、得意なこと、苦手なことを大切にしています。
そして、「AIを学ぶ・AIで学ぶ・AIと学ぶ」という教育方針のもと、AIと人間のチューターがそれぞれの役割を生かし、子ども自身が考え、選び、挑戦できる学習環境を目指しています。
学校での学びには、大切な役割があります。
一方で、学校の授業だけでは十分に満たされない知的好奇心や、一人ひとり異なる学習ニーズがあることも事実です。
探究アカデミーは、そうした子どもたちの学びを広げる選択肢の一つでありたいと考えています。
「うちの子は、好きなことには驚くほど集中する」
「学校の勉強はできるけれど、もっと深く学びたがっている」
「得意なことを伸ばしながら、苦手なことにも向き合えるようになってほしい」
「AIを使った新しい学びに興味があるけれど、子どもに合うのか知りたい」
そのようなお悩みやご希望がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
お子様の個性や興味についてお話を伺いながら、どのような学びが合っているのか、一緒に考えていければ幸いです。